データサイエンティストのキャリア

データサイエンティストはどのようなスキル・能力を持って、どのように組織の中で活躍するのでしょうか。SAS Forum Japna2018 データサイエンティスト・キャリア・トラックでは、データサイエンティストを活用する組織や、データサイエンティストとして活躍する個人、また、人材育成に取り組む大学や企業の方に、仕事例やキャリア、学生時代に習得すべきスキルなどについて、学生の皆様に向けて講演いただきました。データサイエンティストにも、さまざまな活躍の形、それぞれの役割に応じて求められる能力があります。ここでは、各講演の内容をご紹介します。


「異業種交流で磨かれるデータサイエンス人材」
  株式会社NTTドコモ
  川崎 達矢氏


データサイエンティストに必要なのは、強い好奇心や感受性を持ち、いろいろな分野の知識を学ぶことだと思います。社内研修だけでなく、社外のセミナーなどに出て同様の問題意識を抱えるさまざまな人と異業種交流することもまた勉強です。詳細はこちら


「データサイエンティストは経営幹部候補生である」
  コニカミノルタジャパン株式会社
  矢部 章一氏
  松木 順氏

私たちは、データサイエンティストのキャリアパスを明確にしています。「データサイエンティストは経営幹部候補である」という位置づけです。最終的には、経営層から相談を受けることができるようになるキャリアパスを見据えています。詳細はこちら


「データを社内のDNAに」
  ソニー銀行株式会社
  ルゾンカ 典子氏


ソニー銀行では、「ものごとをデータに基づいて決める」ことを重視しています。社員一人ひとりが行動の中で、「これはデータとしてはどう見えるのだろう?」と考えることが理想で、データを社内のDNAにしたいという思いもあります。
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「データに騙されない、データで騙さない、」
  アスクル株式会社
  町田 賢一氏


数値を扱うときに、最も気をつけなければならないのは、見せ方を工夫することで相手をだませてしまうことです。結果を良く見せかけることを目的にしてはいけません。自分たちのアウトプットで人をだまさないことを肝に銘じて仕事をしています。
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「データサイエンティストが「仮説」を生み出す」
  塩野義製薬株式会社
  木口  亮氏


データサイエンティストは、リアル・ワールド・データと呼ばれる医療ビッグデータをはじめ,あらゆるデータから仮説を立てる活動をします。
データサイエンティストが仮説を立てて、生物統計家が検証するというサイクルを回すことになるわけです。
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「データサイエンティストはジェネラリスト」
  SAS Institute Japan 株式会社
  ウィカンダー セバスチャン氏


データサイエンティストは、スペシャリストよりジェネラリストだと考えています。役に立つスキルは多岐にわたりますが、必要なツールを組み合わせながら、過去の経験を生かしてプロジェクトを進められます。
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「自分なりのデータサイエンス像を」
  有限責任監査法人トーマツ
  福元 梓氏


データサイエンティストの活躍の場は広く、必要なスキルは組織戦略やプロジェクトのフェーズ、技術の発展によって変わります。学生時代は多様なものの見方に触れたり、世の中に対する知見を広げ、自分なりのデータサイエンティスト像を考えることが大切です。
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「大学でリアルなデータを分析する経験を」
  国立大学法人 滋賀大学
  竹村 彰通氏


学生がやるのは、さまざまな分野のリアルなデータを分析すること。協力企業様から匿名化したデータを提供いただいて、分析します。この「データをさわる経験」は、講義だけでは教えられない体験になります。
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「産学連携によるデータサイエンス教育を」
  伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
  中島 淑乃氏

大学は、人材育成のためにリアルな社会のデータが必要です。私たちは、これまで顧客企業のデータをセキュアに運用してきた実績があります。そのデータを教育のために使ってもらうのです。
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「あなたの趣味を究めてください」
  株式会社テプコシステムズ
   大友 翔一氏

私が学生の方に伝えたいことは、「あなたのやりたいことを決めてください」ということです。技術的な手法を勉強することや優秀なモデルを作ることより、それをどのような目的に使うかのほうが重要です。
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上記の講師による学生向けセミナーをSASオフィスにて定期的に開催しています。
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