教育分野のイノベーターであるミシシッピ州、
SASを活用してコロナ禍における学習の後退と回復状況を公表
パブリックダッシュボードで学区ごとの連邦交付金活用状況も明らかに
アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、米国ミシシッピ州が同社が開発したツールを使用して、コロナ禍で生徒の成績や学習の進捗状況にどのような影響があったのか、学区において連邦政府交付金をどのように生徒の学習支援に充てているのかを明らかにしたと発表しました。このような活動から、同州は教育変革に向けた取り組みで多方面から高く評価されており、「ミシシッピの奇跡」と呼ばれています。
ミシシッピ州知事のテイト・リーヴス(Tate Reeves)氏は、次のように述べています。「この新しいダッシュボードは、一般の人たちが教育に関する様々なデータにアクセスしたり、分析したりして、ミシシッピ州が教育制度改革のためにどのような取り組みを続けているのか、よりよく理解してもらう絶好の機会を提供してくれます」
双方向型のオンラインダッシュボードは、ミシシッピ州教育省、ミシシッピ州立大学のリサーチ&カリキュラムユニットとSASが共同で開発したもので、コロナ禍におけるさまざまな学生グループの状況についてのインサイトを提供します。分析によって、コロナ禍が学生グループに及ぼした影響を探り出し、その結果を回復に向けた指針として、教育関係者や学校幹部に提供します。
このダッシュボードによって、連邦政府からの財政支援ESSER(Elementary and Secondary School Emergency Relief)を何に投じているのかを学区ごとに確かめることもできます。こうしたコロナ救済資金は、学生たちの学習促進に役立てたり、学校施設の改善を目的として提供されています。
教育のイノベーターと連携
ミシシッピ州は全米における教育の成功例として語られています。全米学力調査(NAEP)において、ミシシッピ州は4年生の読解力と数学において全米で最大の伸びを示しました(Nation's Report Card)。全米早期教育研究所(The National Institute for Early Education Research; NIEER)が先ごろ、就学前教育の質に関して、ミシシッピ州を全米上位5州の1つと評価したほか、高校の卒業率も全米平均を上回って過去最高水準に達していることが明らかになっています。
同州では戦略資産としてデータを活用して学生や教師のために役立てており、学習の回復促進のための連邦交付金の活用状況の追跡も行っています。
サウスダコタ州の元教育省長官で、現在、SASの教育業界向けコンサルティング担当ディレクターを務めるMelody Schoppは、次のように述べています。「ミシシッピ州のようなイノベーターと仕事ができることは光栄でした。先進的な考えを持った州では、データを活用して単にコロナ禍から回復するだけでなく、以前よりさらに強化を図ろうとしています。ミシシッピ州はまさにそうした取り組みを進める州です」
ミシシッピ州における学習の後退と回復状況の分析の詳細は、以下をご覧ください。https://mdeschools.ondemand.sas.com/learning-setback-and-recovery-analysis/state
ミシシッピ州は他の多くの州とともにSASと連携し、数十年に渡って実積のある統計的アプローチを用いて、コロナ禍における学習損失の測定を行っています。この手法では、学生たちはそれぞれ、自分自身との比較が行われ、コロナ禍がなかった場合に取ったであろう点数を予測します。実際の点数と予測した点数とを比較し、期待されていた成績に比べて実際の成績がどうだったかを評価することで、学校、学区、学生グループごとに結果を集計することができます。
ミシシッピ州のダッシュボードは、AIや機械学習、アナリティクス、データ管理機能が搭載されたSASのクラウドベースのAI/アナリティクス・プラットフォームであるSAS® Viya®をベースとして構築されています。SASを活用した学習損失対策と回復促進の詳細については、SASの学習損失に関するページをご覧ください。sas.com/learningloss
*2023年8月15日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
SAS について
SASはデータとAIのリーディング・カンパニーです。SASの革新的なソフトウェアと業界特化型のソリューションが、世界中のお客様にデータを信頼できる意思決定に変換するパワーを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
- SAS Institute Japan株式会社
広報担当: 森屋
TEL: 03-6434-3700
E-mail: jpnpress@sas.com
ミシシッピ州ではSASのダッシュボードを利用して、コロナ禍で生徒の成績や学習の進捗状況にどのような影響があったのか、学区において連邦政府交付金をどのように生徒の学習支援に充てているのかを測定しています。