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AIの革新で加速する創薬の未来
SAS brings scalable AI to pharma.

Faster delivery of patient therapies
Shionogi achieved this using • SAS® Visual Analytics • SAS® Visual Data Mining and Machine Learning • SAS® Visual Statistics • SAS® Viya®
塩野義製薬は SAS® Viya®を活用し、 安全性、有効性、またはコンプライアンスを損なうことなく、臨床試験の半自動化を実現するシステムを開発しました
医薬品開発には長い年月を必要とし、少しでも早く医薬品を世に出すことで、より多くの患者様の命を救うことが出来ます。塩野義製薬は日本の大手製薬会社であり、特に感染症・神経系疾患・がん疼痛領域に強みを持っています。塩野義製薬では、1分1秒でも早く医薬品開発を進めるため、AIとデータサイエンスをベースに、医薬品開発にかかる臨床試験解析プロセス短縮の仕組み化に取り組んでいます。
データサイエンス部では、SAS Viyaを活用し、AIエンジンを活用したプログラムファイルの準自動生成ソリューションを開発しました。
このシステムは医薬品開発のタイムラインを再定義し、製薬業界に新たな変革をもたらしています。
With AI-SAS, powered by SAS Viya, we accelerated drug development. AI-SAS significantly reduced the work required to analyze clinical trials and improved the efficiency of that work.Dr. Yoshitake Kitanishi Associate Corporate Officer, Head of Data Science Department Shionogi & Co. Ltd.
業務のノイズをそぎ落とし、本質に向かうAI活用の挑戦
多くの製薬会社と同様に、塩野義製薬は長年にわたり、規制に準拠した臨床試験の分析と報告のため、SASプラットフォームを活用してきました。
製薬業界では、臨床試験ごとに新しい分析プログラムを作成するという慣習があり、プロセスやタスクは試験ごとに繰り返されるにもかかわらず、常に新しい分析プログラムを作成しなければならないという現状が、共通のボトルネックとなっていました。こうした定型的なタスクは、臨床試験ごとに数百時間を要し、塩野義製薬の医薬品ポートフォリオ全体で年間数万時間を消費していました。
塩野義製薬では、この定型的なタスク(分析プログラムの作成)をAIによって自動化し、作業時間の節約・人間が本来行うべきタスクへの時間を確保しています。
塩野義製薬北西氏は、「AI活用により業務担当者が得られた時間を臨床試験の分析業務だけではなく、社会課題解決のための新規事業創出や、データサイエンスを力にし、社内のDXを推進できるようになった」と説明しています。
この取り組みには、AI(機械学習やディープラーニング)の容易な実装・理想的なデータガバナンスそれぞれを実現できるSAS Viyaを活用しています。SAS Viyaプラットフォーム上で、AIによるプログラム準自動生成ソリューションである、AI-SASプログラマー(通称AI-SAS)を開発しました。
ブレイクスルー:SAS Viyaで実現するAI-SASの構築
AI-SASシステムの構築段階において、チームは2つの課題を解決しようとしていました。1)機械学習とディープラーニング機能の実装を簡素化すること、2)堅牢なデータガバナンスを確保することです。そして、これらを単一のプラットフォームで実現したいと考えていました。
AI-SASは、名前の通りAIを用いてSASプログラムを準自動生成する先駆的なシステムです。AI-SASでは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)など、一般的にPythonで実装される様々な機械学習・ディープラーニング技術を採用していますが、Pythonプログラミングは複雑であり、塩野義製薬のプログラマー(大多数はSASユーザー)にとって、Pythonを使うことでシステムがブラックボックス化してしまうのではないかと懸念されていました。
「SAS ViyaインターフェースのPythonは、非常にシンプルな記述で可読性の高いプログラミングを可能にする。また、他の機械学習タスクもSAS Viyaインターフェース上で実装できるため、システム構築の簡素化に役立ち、同時に堅牢なデータガバナンスも実現できました。」と北西氏は説明します。
SAS ViyaプラットフォームおよびAI-SASの活用により、臨床試験の解析に必要な時間が、1試験あたりの標準解析時間350時間から約30%短縮を実現した。「AISASは臨床試験の解析に必要な作業を大幅に削減し、その効率性を向上させました。」と北西氏は付け加えました。
数字で見る成果
100時間
1回あたりの分析時間の削減
30%
分析作業量の削減
140年以上
病気の治療経験
業界変革を加速する革新の起点
AI-SASのインパクトは業務効率化にとどまりません。このシステムは、塩野義製薬の市場開拓ビジネスモデルをHaaSプロバイダーへと転換するという、より広範なミッションの基盤となっています。
「AI-SASを活用した分析プログラムの半自動化は、これまで以上に迅速に世界の医療課題への対応に貢献します。それだけでなく、分析時間の短縮によって節約される時間は、ヘルスケア業界におけるより挑戦的で創造的な取り組みを促進するでしょう」
AI-SASは現在、他の日本の製薬企業やCROにも導入されていますが今後、日本国内だけでなく、世界規模で展開していきたい」と北西氏は説明しました。
AIが生んだ成果が、業務の枠を越えて共鳴する
数字がそれを物語っています。AI-SASは解析時間の30%削減を実現し、塩野義製薬をデジタルトランスフォーメーションのリーダーとして確立に寄与した。
塩野義製薬のAI-SASによる成功は、まだ始まりに過ぎません。同社は、人事、健康管理、リアルワールドデータ分析など、他の分野への適用拡大を計画しています。「私たちの目標は、世界中の企業がかつてないスピードと精度で新たな治療法を患者に提供できるようにすることです」と北西氏は述べています。
製薬業界の他のデータサイエンスチームへのメッセージとして、「SASはゴールドスタンダードの分析ツールであり、高精度な分析結果で信頼されています。高品質のエビデンスを生み出すには、SASは不可欠であり、業務の中心に据えるべきです。」と北西氏は言います。
本記事に掲載された導入効果は、各企業によって異なる状況やビジネスモデル、入力データ、業務環境に固有のものです。SASの紹介する顧客体験は、各企業に固有のものであり、業務面や技術面の背景もそれぞれ異なるため、各事例に掲載されたあらゆる証言は、導入の典型例を示すものではありません。導入にともなう金銭的効果、導入結果、ソリューションのパフォーマンスなどの特徴は、個別の顧客のコンフィグレーションや使用条件に左右されるものです。本事例は、すべてのSASの顧客が当該事例と同じ導入効果を得られるとするものではなく、そうした効果を保証するものでもありません。SAS製品および提供サービスの保証内容は、各製品・サービス向けに締結された契約書内の保証条項に記載された内容に限られます。したがって、本事例に掲載された内容は、それらの保証内容をなんら補足するものではありません。事例に掲載された顧客は、各事例をSASとの契約にもとづいて提供しているか、SASのソフトウェアの導入成功にともなう体験を共有しているものです。
