SASユーザー総会2015

SAS9.4からRWI（Report Writing Interface）という、データステップ上で柔軟にレポートを作成する事が出来る強力な機能が追加された。今回、このRWIを用いたレポート作成の例をいくつか紹介する。

1995年に設立し今年で20年目の独立系IT企業です。主な業務は、パッケージソフトの開発・販売と、スマートフォン向けアプリ開発や請負開発(ECサイトや電子書籍、ホームページ作成等)、またJava・PHPの技術者派遣を行っています。今回は、自社で開発しているパッケージソフトDojoを出展します。2200社以上の導入実績があり、マニュアル・取扱説明書を自動で作成します。スマートフォンでも利用可能です。どれほど簡単に作成可能かぜひブースでデモも行えますのでご覧下さい。

データからベイジアンネットワークの構造を推定するには、データ間の因果関係を推定する必要があり因果関係をMDL、ICアルゴリズム、独立成分分析で推定し、推定を反映した構造図を比較検討する。

緑内障は，高齢化社会を迎えたわが国にとって大きな社会問題である．ここで，緑内障の臨床試験で得られる眼圧は，経時測定による相関と各被験者内の左右眼の相関をもつ．相関のあるデータを独立とみなして解析すると，αエラーの増大などの問題が発生する恐れがある．本発表では，前述のようなデータを経時眼圧データと呼び，これに対するt検定及び線形混合効果モデルの性能をシミュレーションによって比較した．

生存時間解析において，複数の生存時間を独立だとみなすことが出来ない場合をクラスター生存時間データという．PHREGプロシジャを用いて，クラスター生存時間データに対してPHREGプロシジャを用いて提案されている周辺Coxモデルとfrailtyモデルを当てはめた際の性能をシミュレーションによって評価した．

生存時間解析における打切りデータが，右側打切りデータ以外に区間打切り，左側打切りデータが得られる状況下において，ノンパラメトリックな手法，パラメトリックな手法のそれぞれ区間打切りを考慮した解析，考慮しない解析の2×2=4通りの解析法について，シミュレーションでMSTの推定精度の性能評価をする．また最も良いとされた手法を早期新生児の動脈管開存時間に関する実データへ適用する．

降圧剤バルサルタンは脳疾患イベントに優れているとして,日本で年間1千億円以上の大きな売上を誇った.これは,バルサルタンは他の薬剤よりも脳疾患イベントを抑制するという日本の論文が発表されたためである.しかし,これらの試験の結果の信憑性について懐疑的な有識者が多く,臨床試験の不正について疑われた.事実,不正を認めた臨床試験があり,バルサルタンの科学的エビデンスは失われた.そこで,本研究では,メタ・アナリシスを用いて海外の試験と日本の試験の異質性について評価を行った.