UNIVARIATEプロシジャ

 

例4.8 出力データセットへのパーセント点の保存

この例は、前の例のBeltsデータセットを使用し、出力データセットにパーセント点を保存する方法を示しています。UNIVARIATEプロシジャは、各変数の1番目、5番目、10番目、25番目、75番目、90番目、95番目、99番目のパーセント点を自動的に計算します。適切なキーワードを指定することにより、これらのパーセント点を出力データセットに保存できます。たとえば、次のステートメントはPctlStrengthという名前の出力データセットを作成し、このデータセットに変数Strengthの5番目と95番目のパーセント点を格納します。

proc univariate data=Belts noprint;
   var Strength Width;
   output out=PctlStrength p5=p5str p95=p95str;
run;

出力データセットPctlStrengthのリストは出力4.8.1のとおりです。

出力4.8.1 出力データセットPctlStrengthのリスト
Analysis of Speeding Data

Obs p95str p5str
1 1284.34 1126.78

PCTLPTS=、PCTLPRE=およびPCTLNAME=オプションを使用すると、UNIVARIATEプロシジャが自動的に計算しないパーセント点を保存できます。たとえば、次のステートメントはPctlsという名前の出力データセットを作成し、このデータセットに変数StrengthおよびWidthの20番目と40番目のパーセント点を格納します。

proc univariate data=Belts noprint;
   var Strength Width;
   output out=Pctls pctlpts  = 20 40
                    pctlpre  = Strength Width
                    pctlname = pct20 pct40;
run;

PCTLPTS=オプションは、計算するパーセント点(この場合、20番目と40番目のパーセント点)を指定します。PCTLPRE=およびPCTLNAME=オプションは、パーセント点を格納する変数の名前を指定します。PCTLPRE=オプションは新しい変数の接頭語を指定し、PCTLNAME=オプションは接頭語に付加する接尾語を指定します。PCTLPTS=指定を使用する場合は、PCTLPRE=指定も使用する必要があります。

OUTPUTステートメントは、StrengthおよびWidthの20番目と40番目のパーセント点を、変数Strengthpct20Widthpct20Strengthpct40Weightpct40に保存します。出力データセットPctlsのリストは出力4.8.2のとおりです。

出力4.8.2 出力データセットPctlsのリスト
Analysis of Speeding Data

Obs Strengthpct20 Strengthpct40 Widthpct20 Widthpct40
1 1165.91 1199.26 2.9595 2.995

この例のサンプルプログラムuniex06.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。