CORRプロシジャ

出力データセット

OUTP=、OUTS=、OUTK=、OUTH=の各オプションを指定すると、CORRプロシジャは、Pearsonの相関、Spearmanの相関、KendallのTau-b、Hoeffdingの$D$の各統計量を含む出力データセットを作成します。デフォルトでは、出力データセットは、REGプロシジャやFACTORプロシジャを含む多くのSAS/STATプロシジャにより認識される特殊なデータセットの種類(TYPE=CORR)になります。NOCORRオプションと、COV、CSSCP、SSCPオプションのいずれかを組み合わせて指定する場合、TYPE=データセットオプションを使用してデータセットの種類をCOV、CSSCP、SSCPに変更します。

出力データセットには次の変数が含まれます。

  • BY変数、BYステートメントを使用する場合のBYグループを表します

  • _TYPE_変数、オブザベーションの種類を表します

  • _NAME_変数、相関行列の指定の行に対応する変数を表します

  • INTERCEPT変数、SSCPを指定した場合の変数の合計を表します

  • VAR変数、VARステートメントに指定された変数を表します

_TYPE_変数と_NAME_変数を組み合わせて使用することで、オブザベーションの内容を特定できます。_NAME_変数は、オブザベーションが対応する相関行列の行を表します。_TYPE_変数の値は次のいずれかになります。

  • SSCP、無修正平方和と交差積

  • CSSCP、修正平方和と交差積

  • COV、共分散

  • MEAN、各変数の平均

  • STD、各変数の標準偏差

  • N、各変数での欠損値でないオブザベーションの数

  • SUMWGT、WEIGHTステートメント使用時の各変数の重みの合計

  • CORR、各変数の相関統計量

SSCPオプションを指定すると、OUTP=に指定したデータセットには、切片値を含むオブザベーションが追加されます。ALPHAオプションを指定すると、OUTP=に指定したデータセットには、次に示す_TYPE_値を含むオブザベーションが含められます。

  • RAWALPHA、未加工の変数のCronbachのアルファ係数

  • STDALPHA、標準化変数のCronbachのアルファ係数

  • RAWALDEL、1つの変数を削除した後の未加工の変数のCronbachのアルファ係数

  • STDALDEL、1つの変数を削除した後の標準化変数のCronbachのアルファ係数

  • RAWCTDEL、1つの未加工の変数とそれ以外の未加工の変数の合計との間の相関

  • STDCTDEL、1つの標準化変数とそれ以外の標準化変数の合計との間の相関

PARTIALステートメントを使用すると、変数への影響を除外した上で統計量が計算されます。CORRプロシジャでPearsonの相関統計量を計算すると、OUTP=、OUTK=、OUTS=に指定されたデータセットでは、MEANはゼロに等しくなり、STDは偏分散に関連付けられた偏標準偏差に等しくなります。それ以外の場合、CORRプロシジャは、MEANおよびSTDに欠損値を割り当てます。