SASSuperior software that gives you THE POWER TO KNOW
Japan 
トレーニング マニュアル ユーザー事例 パートナー ユーザー会 求人情報 資料請求・ダウンロード
Home News Products & Solutions Events & Seminer Customer Support Company www.sas.com
 

SASファイル移送の概要

プラットフォーム間でSASファイルを移送するには、一般的に次の3ステップが必要です。

  1. 移送元のプラットフォームで、ネイティブSASファイルから移送形式ファイルを作成する
  2. 移送形式ファイルを移送元から移送先のプラットフォームに転送する
  3. 移送先のプラットフォームで、移送形式ファイルからネイティブSASファイルを復元する

SASは、データ、SAS上のアプリケーション等を SASファイルとして管理します。

通常、各プラットフォーム上で作成されたSASファイルは、 それぞれのプラットフォーム向けに最適化した形式で保存されています (このようなSASファイルのことをネイティブSASファイルと呼びます)。

このため、あるプラットフォーム上で作成されたSASファイルを他のプラットフォームへ移送し、 そのファイル内のデータやアプリケーションを 移送先のプラットフォーム用のSASで使用できるようにするには、 このネイティブSASファイルに含まれている情報を、 一旦すべてのプラットフォームで読み取れるような共通形式に変換する 必要があります(この共通形式のことを移送形式と呼びます)。

移送形式に変換されたSASファイル内の情報は、 移送形式ファイルと呼ばれるシーケンシャルファイルに格納されます。

図1 : プラットフォーム間におけるSASファイルの移送イメージ
Transportation of SAS File
移送形式のファイルは、作成方法により、さらに2種類に分かれます。
[移送ライブラリ]
特殊な形式のSASデータライブラリです。
LIBNAMEステートメントでライブラリ参照名を定義し、 COPYプロシジャやDATAステップを使って作成/復元を行います。
ただし、SAS System 5ではライブラリエンジンという概念がないため、 ファイル参照名を定義し、専用のXCOPY(VMS版のみCOPY)プロシジャを使います。
移送ライブラリに格納できるのは、SASデータセットに関する情報に限られます。
また、移送ライブラリは、弊社から別途販売しているJMPソフトウェアとのデータ交換にも使えます。

[カタログ移送ファイル]
FILENAMEステートメントでファイル参照名を定義し、 CPORT/CIMPORTプロシジャを使って作成/復元を行います (このときにファイル参照名として「SASCAT」を使用すると、 CPORT/CIMPORTプロシジャの記述が簡単になります)。
カタログ移送ファイルには、SASデータセットおよびSASカタログの両方の情報を格納できます。
リリース6.06以降のSAS間での移送の場合にこの形式を使うと、 日本語データのコード形式が自動変換されるので、 リリース6.06以降のSASをお使いの場合は、 この形式によるSASファイルの移送をお勧めします。

(図2)カタログ移送ファイルのイメージ
Catalogue Transportation File

どちらの種類の移送形式ファイルを使うかは、移送元と移送先のプラットフォームの 組み合せと、移送するSASファイルのタイプによって決定します。

表1に、SASのリリースおよびプラットフォームと、 使用できる移送形式ファイルの関係をまとめてあります。

(表1)SASのリリース番号と移送形式ファイルの早見表
SAS プラットフォーム 移送形式 備考
リリース6.03以降 すべて カタログ移送ファイル CPORTプロシジャ(作成)
CIMPORTプロシジャ(復元)
すべて 移送ライブラリ COPYプロシジャ
6.06 以降はXPORTエンジン
6.04 以前は SASV5XPTエンジン
リリース5.18 すべて カタログ移送ファイル CPORTプロシジャ(作成)
CIMPORTプロシジャ(復元)
メインフレーム
VMS
移送ライブラリ XCOPYプロシジャ、EXPORT
COPYプロシジャ、EXPORT
The Power to Know
   Contact Us     Terms of Use & Legal Information     Privacy Statement   Copyright © 2007 SAS Institute Inc. All Rights Reserved