FREQプロシジャ

表示される出力

変数の水準数表

PROC FREQステートメントでNLEVELSオプションを指定すると、FREQプロシジャは"Number of Variable Levels"という名前の表を表示します。この表には、TABLESステートメントで指定されたすべての変数の水準の数が示されます。FREQプロシジャは、変数水準の数を、フォーマットされた変数値から判定します。詳細は、出力形式を使用したグループ化のセクションを参照してください。"Number of Variable Levels"には次の情報が含まれます。

  • 変数名

  • Levelsは、変数が持つ水準の総数です。

  • Number of Nonmissing Levelsは、変数に欠損水準が存在する場合に表示されます。

  • Number of Missing Levelsは、変数に欠損水準が存在する場合に表示されます。

一元度数表

FREQプロシジャは、TABLESステートメントでのすべての一元度数表要求に対して一元度数表を表示します。ただし、PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合や、TABLESステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合は除きます。単一変数の度数分布を示す一元表の場合、FREQプロシジャは変数名とその値を表示します。各変数または各水準に関して、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

  • Frequency countは、特定の水準におけるオブザベーションの数です。

  • Test Frequency countは、CHISQオプションおよびTESTF=オプションを指定して、指定の度数のカイ2乗適合性検定を要求した場合に表示されます。

  • Percentは、総オブザベーション数に対するパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)

  • Test Percentは、CHISQオプションおよびTESTP=オプションを指定して、指定のパーセントのカイ2乗適合性検定を要求した場合に表示されます。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)

  • Cumulative Frequency countは、表内での指定の水準とその上にリスト表示されるその他すべての水準における度数の合計です。最後の累積度数は、欠損値でないオブザベーションの総数になります。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMオプションを指定します)

  • Cumulative Percentは、表内での指定の水準とその上にリスト表示されるその他すべての水準における総オブザベーション数に対するパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMまたはNOPERCENTオプションを指定します)

一元表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

一元度数表の統計量

一元表の場合、TABLESステートメントで2種類の統計オプションが使用できます。CHISQオプションはカイ2乗適合性検定を提供します。BINOMIALオプションは二項比率の統計量と検定を提供します。PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定しない限り、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

  • 一元表に対してCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャは、カイ2乗適合性検定を計算し、カイ2乗統計量、自由度(DF)、確率値(Pr > ChiSq)を表示します。EXACTステートメントでCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをCHISQオプションとともに指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量の正確な点確率を表示します。 EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャはカイ2乗検定の正確なmid p値を表示します。

  • 一元表に対してBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャは二項比率の推定値を表示します。これは、一元表にリストされている最初のクラスのオブザベーションの比率になります。また、FREQプロシジャは、漸近標準誤差(ASE)や、漸近(Wald)信頼限界および正確な(Clopper-Pearson)信頼限界もデフォルトで表示します。二項比率の検定の場合、FREQプロシジャは、帰無仮説の下での漸近標準誤差(ASE Under H0)、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側の確率値を表示します。

    EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な片側および両側の確率値も表示します。また、EXACTステートメントでPOINTオプションをBINOMIALオプションとともに指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは二項比率の検定の正確なmid p値を表示します。

  • BINOMIAL(CL=)オプションを指定して二項比率の信頼限界を要求すると、FREQプロシジャは、要求された信頼限界の種類ごとに上側および下側の信頼限界を含む"二項分布の信頼限界"表を表示します。Wald信頼限界およびClopper-Pearson(正確な)信頼限界に加えて、二項比率の信頼限界の種類としてAgresti-Coull、Blaker、Jeffreys、尤度比、ロジット、Mid-p、およびWilson (スコア)を要求できます。

  • NONINFまたはSUP binomial-optionを指定して二項比率の非劣性の検定または二項比率の優越性の検定を要求すると、FREQプロシジャは、二項比率、検定ASE (H0またはSampleに基づく)、検定統計量Z、p値、非劣性または優越性の限界、検定の信頼限界などの情報を含む非劣性の分析表または優越性の分析表を表示します。EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な確率値と正確検定の信頼限界も表示します。

  • EQUIV binomial-optionを指定して二項比率の同等性の検定を要求すると、FREQプロシジャは、二項比率と検定ASE (H0またはSampleに基づく)などの情報を含む同等性分析表を表示します。FREQプロシジャは、同等性の2つの片側検定(TOST)を表示します。これには、下側と上側の検定の検定統計量(Z)とp値、全体のp値が含まれます。また、FREQプロシジャは、同等性の限界と、検定に基づく信頼限界も表示します。EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはTOSTの正確な確率値と、正確検定に基づく信頼限界を提供します。

二元表と多元クロス表

FREQプロシジャは、TABLESステートメントにおけるすべての多元クロス表要求に対応する多元クロス表を表示します。ただし、PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合や、TABLESステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合は除きます。

二元から多元クロス集計表の場合、表要求における最後の変数の値がその表の列となります。 最後から2番目の変数が、その表の行になります。また、その他の変数の各水準(または水準の組み合わせ)が層を構成します。

FREQプロシジャで多元クロス表を表示するには3つの方法があります。デフォルトでは、FREQプロシジャは多元クロス表を、その多元クロス表の各層に関して別々の二元クロス集計表として表示します。また、デフォルトでは、FREQプロシジャはこれらの二元クロス集計表を表セル形式で表示します。あるいは、CROSSLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、これらの二元クロス集計表をODS列形式で表示します。LISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、多元クロス表をリスト形式で表示します。これは、多元クロス集計表全体を1つの表として提示するものです。

クロス集計表

デフォルトでは、FREQプロシジャは二元クロス集計表を表セル形式で表示します。行変数値は、表の端に縦方向にリストされます。列変数値は、表の最上部に横方向にリストされます。個々の行変数と列変数の水準の組み合わせにより、1つの表セルが形成されます。

クロス集計表の各セルには、次の情報を含めることができます。

  • Frequencyは、この表のセル内のオブザベーションの数です。(この情報の表示を抑制するには、NOFREQオプションを指定します)

  • 独立性の仮説の下での期待度数(EXPECTEDオプションを指定した場合)

  • 期待値からのセル度数偏差(DEVIATIONオプションを指定した場合)

  • Cell Chi-Squareは、セルごとの合計カイ2乗統計量です。(CELLCHI2オプションを指定した場合)

  • Tot Pctは、多元クロス表の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(n元表(n > 2)に対して、TOTPCTオプションを指定した場合)

  • Percentは、合計(二元表)度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)

  • Row Pctすなわち行パーセンテージは、行の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOROWオプションを指定します)

  • Col Pctすなわち列パーセンテージは、列の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCOLオプションを指定します)

  • Cumulative Col%すなわち累積列パーセンテージ(CUMCOLオプションを指定した場合)

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

CROSSLIST表

CROSSLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは二元クロス集計表をODS列形式で表示します。CROSSLISTの列形式は、デフォルトのクロス集計表のセル形式とは異なりますが、CROSSLIST表はデフォルトのクロス集計表と同じ情報(度数、パーセンテージ、その他の統計量)を提供します。

CROSSLISTの表形式では、行がスロス集計表のセルに、列が記述統計量(度数やパーセンテージなど)にそれぞれ対応します。各表セルを識別するには、そのTABLES行変数および列変数の水準の値と、各行変数水準内にリストされているすべての列変数を組み合わせて使用します。CROSSLIST表は、行合計、列合計、全体的な表合計も提供します。

CROSSLIST形式のクロス集計表には、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

  • 行変数名とその値

  • 列変数名とその値

  • Frequencyは、この表のセル内のオブザベーションの数です。(この情報の表示を抑制するには、NOFREQオプションを指定します)

  • 独立性の仮説の下での期待セル度数(EXPECTEDオプションを指定した場合)

  • 期待値からのセル度数偏差(DEVIATIONオプションを指定した場合)

  • 標準化残差(CROSSLIST(STDRES)オプションを指定した場合)

  • Pearson残差(CROSSLIST(PEARSONRES)オプションを指定した場合)

  • Cell Chi-Squareは、セルごとの合計カイ2乗統計量です。(CELLCHI2オプションを指定した場合)

  • Total Percentは、多元クロス表の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(n元表(n > 2)に対して、TOTPCTオプションを指定した場合)

  • Percentは、合計(二元表)度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)

  • Row Percentは、その行の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOROWオプションを指定します)

  • Column Percentは、その列の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCOLオプションを指定します)

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

LIST表

TABLESステートメントでLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは多元クロス表をクロス集計表としてではなく、リスト形式で表示します。 LISTオプションは、層ごとに独立した二元表を表示する代わりに、多元クロス表全体を1つの表として表示します。 LISTオプションは、統計オプションと一緒には指定できません。デフォルトのクロス集計表の出力とは異なり、LIST出力は行パーセンテージ、列パーセンテージ、オプション情報(期待度数やセルカイ2乗統計量など)を表示しません。

リスト形式の多元クロス表には、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

  • 変数名とその値

  • Frequencyは、特定水準内にあるオブザベーション(指定の変数値を持つもの)の数です。

  • Percentは、総オブザベーション数に対するこの水準のパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)

  • Cumulative Frequencyは、表内での指定の水準とその上にリスト表示されるその他すべての水準における累積度数です。表内の最後の累積度数は、欠損値でないオブザベーションの総数になります。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMオプションを指定します)

  • Cumulative Percentは、表内での指定の水準とその上にリスト表示されるその他すべての水準における累積パーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMまたはNOPERCENTオプションを指定します)

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

二元表と多元クロス表に表示される統計量

FREQプロシジャは、指定したステートメントやオプションに基づいて、クロス集計表に表示する統計検定や統計量を計算します。これらの結果を表示しないようにするには、PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定します。次に示す情報の場合、FREQプロシジャはSample SizeとFrequency Missingも表示します。

  • TABLESステートメントでSCOROUTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、統計量の計算に使用するRow ScoresとColumn Scoresを表示します。Row Scores表には、行変数値と各値に対応するスコアが表示されます。Column Scores表には、列変数値とスコアが表示されます。FREQプロシジャは、行スコアと列スコアの計算に使用されるスコアの種類も指定します。スコアの種類を指定するには、TABLESステートメントでSCORES=オプションを使用します。

  • CHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャは、各二元表に対するPearsonカイ2乗、尤度比カイ2乗、連続性補正カイ2乗($2 \times 2$表の場合)、Mantel-Haenszelカイ2乗、ファイ係数、一致係数、CramérのVなどの統計量を表示します。各検定統計量に関して、FREQプロシジャは自由度(DF)と確率値(Prob)も表示します。

  • $2 \times 2$表に対してCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはFisherの正確検定も表示します。この検定出力には、セル(1,1)の度数(F)、正確な左側および右側の確率値、表の確率(P)、および正確な両側確率値が含まれます。EXACTステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャはFisherの正確検定の正確な点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは検定のMid p値を表示します。

  • TABLESステートメントでFISHERオプション(またはEXACTステートメントでFISHERオプション)を指定すると、FREQプロシジャは$2 \times 2$より大きい表のFisherの正確検定を表示します。この検定出力には、表の確率(P)と確率値が含まれます。EXACTステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャはFisherの正確検定の正確な点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは検定のMid p値を表示します。

  • EXACTステートメントでPCHI、LRCHI、MHCHIの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する正確検定(Pearsonカイ2乗、最尤比カイ2乗、Mantel-Haenszelカイ2乗)を表示します。この検定出力には、検定統計量、自由度(DF)、漸近確率値および正確な確率値が含まれます。また、EXACTステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確検定ごとの点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは検定ごとの正確なmid p値を表示します。 EXACTステートメントでCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれら3種類のカイ2乗検定すべてに関する正確な確率値も表示します。

  • MEASURESオプションを指定すると、FREQプロシジャは、各二元表の統計量(ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの$D(C|R)$、Somersの$D(R|C)$、Pearson相関、Spearman相関、非対称ラムダ$(C|R)$、非対称ラムダ$(R|C)$、対称ラムダ、不確定係数$(C|R)$、不確定係数$(R|C)$、対称不確定係数)とその漸近標準誤差(ASE)を表示します。CLオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの統計量の信頼限界も表示します。

  • PLCORRオプションを指定すると、FREQプロシジャは、$2 \times 2$表にはテトラコリック相関係数、より大きい表の場合にはポリコリック相関係数を表示します。さらに、FREQプロシジャは、MEASURESオプションが指定されていない場合でも、上記のようなMEASURES出力を表示します。

  • TESTステートメントでGAMMA、KENTB、STUTC、SMDCR、SMDRC、PCORR、SCORRの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する統計量(ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの$D(C|R)$、Somersの$D(R|C)$、Pearson相関、Spearman相関)の漸近検定を表示します。TESTステートメントでMEASURESオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの漸近検定をすべて表示します。この検定出力には、統計量、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側確率値が含まれます。

  • EXACTステートメントでKENTB、STUTC、SMDCR、SMDRC、PCORR、SCORRの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する連関性の統計量(KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの$D (C|R)$、Somersの$D (R|C)$、Pearson相関、Spearman相関)の漸近検定および正確検定を表示します。この検定出力には、相関、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、漸近片側/両側確率値および正確な片側/両側確率値が含まれます。また、EXACTステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確検定ごとの点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは検定ごとの正確なMid p値を表示します。

  • $2 \times 2$表に対してRISKDIFFオプションを指定すると、FREQプロシジャは列1および列2のリスク推定値を表示します。各列に関して、FREQプロシジャは、行1リスク、行2リスク、合計リスク、リスク差を、それらの漸近標準誤差(ASE)および漸近信頼限界と共に表示します。また、FREQプロシジャは、行1リスク、行2リスク、合計リスクの正確な信頼限界も表示します。EXACTステートメントでRISKDIFFオプションを指定すると、FREQプロシジャは、リスク差の正確な条件なしの信頼限界を計算します。この表を表示しないようにするには、RISKDIFF(NORISKS)オプションを指定します。

  • $2 \times 2$表に対してRISKDIFF(CL=)オプションを指定すると、FREQプロシジャは、要求された信頼限界の種類(正確、Hauck-Anderson、Miettinen-Nurminenスコア、Newcombe、Waldのいずれか)ごとに上側および下側の信頼限界を含む"Confidence Limits for the Proportion (Risk) Difference"表を表示します。

  • NONINFまたはSUP riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)の非劣性の検定または優越性の検定を要求する場合に、METHOD=HA (Hauck-Anderson)、METHOD=FM (Farrington-Manningスコア)、METHOD=WALD (Wald)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、検定のASE (指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)、検定統計量Z、p値、非劣性の限界または優越性の限界、検定に基づく信頼限界のような情報を表示します。METHOD=NEWCOMBE (Newcombe)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、非劣性の限界または優越性の限界、Newcombe信頼限界を表示します。

  • EQUIV riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)の同等性の検定を要求する場合に、METHOD=HA (Hauck-Anderson)、METHOD=FM (Farrington-Manningスコア)、METHOD=WALD (Wald)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差および検定のASE (指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)のような情報を表示します。FREQプロシジャは、同等性の2つの片側検定(TOST)を表示します。これには、下側と上側の検定の検定統計量(Z)とp値、全体のp値が含まれます。また、FREQプロシジャは、同等性の限界と、検定に基づく信頼限界も表示します。METHOD=NEWCOMBE (Newcombe)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、同等性の限界、Newcombe信頼限界を表示します。

  • EQUAL riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)の等価性の検定を要求すると、FREQプロシジャは、比率差および検定のASE (指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)、検定統計量Z、片側のp値(Pr > ZまたはPr < Z)、両側のp値、Pr > |Z|のような情報を表示します。

  • $2 \times 2$表に対してMEASURESオプションまたはRELRISKオプションを指定すると、FREQプロシジャは、統計量(オッズ比、相対リスク(列1)、および相対リスク(列2))とその信頼限界を含む"Odds Ratio and Relative Risks"表を表示します。EXACTステートメントでORオプションを指定すると、FREQプロシジャは"Exact Confidence Limits for the Odds Ratio"表を表示します。EXACTステートメントでRELRISKオプションを指定すると、FREQプロシジャは"Exact Confidence Limits for the Relative Risk"表を表示します。

  • $2 \times 2$表に対してOR(CL=)オプションを指定すると、FREQプロシジャは、要求された信頼限界の種類(正確、スコアまたはWald)ごとに上側および下側の信頼限界を含む"Odds Ratio Confidence Limits"表を表示します。

  • $2 \times 2$表に対してRELRISK(CL=)オプションを指定すると、FREQプロシジャは、要求された信頼限界の種類(正確、スコアまたはWald)ごとに上側および下側の信頼限界を含む"Relative Risk Confidence Limits"表を表示します。

  • TRENDオプションを指定すると、FREQプロシジャは、$2 \times C$表または$R \times 2$表に対するCochran-Armitageの傾向検定を表示します。この検定の場合、FREQプロシジャは統計量(Z)と、片側確率値および両側確率値を表示します。EXACTステートメントでTRENDオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な片側および両側の確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをTRENDオプションとともに指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量の正確な点確率を表示します。 EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは傾向検定の正確なMid p値を表示します。

  • JTオプションを指定すると、FREQプロシジャはJonckheere-Terpstra検定を表示します。表示される情報には、統計量(JT)、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側の確率値が含まれます。EXACTステートメントでJTオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定の正確な片側および両側の確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをJTオプションとともに指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量の正確な点確率を表示します。 EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは、Jonckheere-Terpstra検定の正確なMid p値を表示します。

  • AGREE(PRINTKWTS)オプションを指定すると、FREQプロシジャは、次元が2よりも大きい正方形の表に対するカッパ係数の重みを表示します。

  • 二元表に対してAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャは$2 \times 2$表に対するMcNemarの検定と、その表に対する単純カッパ係数を表示します。$2 \times 2$より大きい正方形の表の場合、FREQプロシジャは、Bowkerの対称性の検定、単純カッパ係数、重み付きカッパ係数を表示します。McNemarの検定とBowkerの対称性の検定では、FREQプロシジャは、統計量(S)、自由度(DF)、確率値(Pr > S)を表示します。単純カッパ係数および重み付きカッパ係数の場合、FREQプロシジャは、カッパ値、漸近標準誤差(ASE)、信頼限界を表示します。

    EXACTステートメントでMCNEMオプションを指定すると、FREQプロシジャはMcNemarの検定の正確な確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをMCNEMオプションとともに指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量の正確な点確率を表示します。 EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャはMcNemarの検定の正確なMid p値を表示します。

  • TESTステートメントでKAPPAオプションまたはWTKAPオプションを指定すると、FREQプロシジャは、単純カッパ係数の漸近検定、または重み付きカッパ係数の漸近検定をそれぞれ表示します。 TESTステートメントでAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの漸近検定をすべて表示します。この検定出力には、カッパ係数、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側確率値が含まれます。

  • EXACTステートメントでKAPPAオプションまたはWTKAPオプションを指定すると、FREQプロシジャは、単純カッパ係数の漸近および正確検定、または重み付きカッパ係数の漸近および正確検定をそれぞれ表示します。この検定出力には、カッパ係数、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、漸近片側/両側確率値および正確な片側/両側確率値が含まれます。EXACTステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確検定ごとの点確率を表示します。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは正確検定ごとの正確なMid p値を表示します。

  • EXACTステートメントでMCオプションを指定すると、FREQプロシジャは、EXACTステートメントのstatistic-optionsで要求されたすべての正確なp値のモンテカルロ推定値を表示します。このモンテカルロ出力には、p値の推定値、その信頼限界、同モンテカルロ推定値の計算に使用された標本数、乱数生成用の初期シードが含まれます。

  • 多元の正方形の表に対してAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャは全体的な単純カッパ係数および重み付きカッパ係数を、それらの漸近標準誤差(ASE)および信頼限界とともに表示します。また、FREQプロシジャは、カッパ係数が等しいかどうかの検定も表示します。表示される情報には、カイ2乗統計量、自由度(DF)、単純カッパ係数および重み付きカッパ係数の確率値(Pr > ChiSq)が含まれます。$2 \times 2$表の複数の層に対しては、FREQプロシジャはCochranのQを表示します。表示される情報には、統計量(Q)、自由度(DF)、確率値(Pr > Q)が含まれます。

  • 多元$2 \times 2$表に対してRISKDIFF(COMMON)オプションを指定すると、FREQプロシジャは、方法(Mantel-Haenszelまたは要約スコア)、共通リスク差の値、標準誤差、信頼限界の情報を含む"Common Proportion (Risk) Difference"表を表示します。RISKDIFF(COMMON)オプションとRISKDIFF(CL=NEWCOMBE)オプションの両方を指定すると、この表に、共通リスク差のNewcombe信頼限界も表示されます。

  • CMHオプションを指定すると、FREQプロシジャは、3つの対立仮説(ゼロでない相関、行平均スコアの差異 (ANOVA 統計量)、一般連関性)のCochran-Mantel-Haenszel統計量を表示します。各検定統計量に関して、FREQプロシジャは自由度(DF)と確率値(Prob)も表示します。MANTELFLEISSオプションを指定すると、FREQプロシジャは$2 \times 2$表のMantel-Fleiss基準を表示します。$2 \times 2$表の場合、FREQプロシジャは、ケースコントロール研究およびコーホート研究の相対リスクの推定値を、それらの信頼限界とともに表示します。これには、共通オッズ比、1列目の相対リスク、2列目の相対リスクのMantel-Haenszel推定量およびロジット層補正推定値の両方が含まれます。また、$2 \times 2$表の場合、FREQプロシジャは、オッズ比の等質性のBreslow-Dayの検定を表示します。この検定の場合、FREQプロシジャは、カイ2乗統計量、自由度(DF)、確率値(Pr > ChiSq)を表示します。

  • 多元$2 \times 2$表に対してTABLESステートメントでCMHオプションを指定し、かつEXACTステートメントでCOMORオプションを指定すると、FREQプロシジャは、共通オッズ比の正確な信頼限界を表示します。また、FREQプロシジャは、H0: Common Odds Ratio = 1の正確検定も表示します。この検定出力には、Cell (1,1) Sum (S)、Mean of S Under H0、One-sided Pr <= S、Point Pr = Sが含まれます。FREQプロシジャは、正確な両側の確率値も表示します。この確率値は、3種類の方法(2 * One-sided、Sum of probabilities <= Point probability、Pr >= |S - Mean|)に従って計算されます。EXACTステートメントでMIDPオプションを指定すると、FREQプロシジャは共通オッズ比検定の正確なMid p値を提供します。

  • 多元$2 \times 2$表に対してTABLESステートメントでCMHオプションを指定し、かつEXACTステートメントでEQORオプションを指定すると、FREQプロシジャは、オッズ比の等質性に対するZelenの正確検定を計算します。FREQプロシジャは、Zelenの検定を、CMHオプションにより生成される漸近Breslow-Day検定と共に表示します。表示される情報には、検定統計量、Zelenの正確検定(P)、確率値、Exact Pr <= Pが含まれます。

  • TABLESステートメントのGAILSIMONオプションを多元$2 \times 2$表に対して指定すると、FREQプロシジャは、質的交互作用のGail-Simon検定を表示します。表示される情報には、Q+ (Positive Risk Differences)、Q- (Negative Risk Differences)、Q (Two-Sided)の各種統計量とそのp値が含まれます。