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ホワイトペーパー

IFRS 9コンプライアンスへの道のり

内容

金融機関における信用リスクに対する不十分な与信判断が2008年の世界金融危機を招いたという苦い思いは、今も業界関係者の多くが鮮明に記憶しています。銀行や規制当局が「そうした不適切な業務慣行や、その後何年にもわたり金融システムに波及していった悪影響を繰り返すことは避けたい」と考えるのは当然です。

こうした思いが、IFRS(International Financial Reporting Standards:国際財務報告基準)第9号「金融商品」(以下「IFRS 9」)の重要性に関する認識を支えています。国際会計基準審議会(IASB)が公表したこの基準は、2018年1月から適用される予定です。IFRS 9には、分類と測定のための論理的モデル、単一のフォワードルッキングな「予想損失」にもとづく減損モデル、ヘッジ会計に対するアプローチの改訂が盛り込まれています。
ほとんどの銀行はIFRS 9が自行に及ぼす影響を検討し始めており、その多くが既に定量的影響度調査を実施しています。また、銀行はIFRS 9の影響を明らかにする取り組みも始めていますが、その内容はIFRS 9の前身であるIAS(International Accounting Standards: 国際会計基準)第39号(以下「IAS 39」)をはじめとする先行の会計基準群と比較しても、幅広い側面について、より難しい要件への準拠が求められています。多くの銀行にとって、IFRS 9への完全なコンプライアンス(準拠)に向けた道のりは試練であり、全行規模での業務慣行とシステムの変革が必須になることが明らかになりつつあります。また、IFRS 9が銀行の会計基準の一部として定着した後も、日常業務で何らかの課題が生じる可能性があります。

しかし、変化にはチャンスが伴うものであり、IFRS 9の導入は一部の金融機関に対し、会計コンプライアンス・システムを見直す好機をもたらします。銀行の中には、長らく受け継がれてきた煩雑な縦割り管理のアプローチを解体点検し、将来にフォーカスした全行規模のコンプライアンス・ソリューションを導入する方法にまで目を向けているところもあります。

Longitude ResearchとSASによる本ホワイトペーパーでは、IFRS9の指針と銀行がこの課題にどのように対応しているかを、SwedbankがSASを活用してIFRS 9の減損要件をどのように管理しているかの事例などを交え解説します。

目次

  • 定量的影響度調査の主な知見
  • IAS 39からIFRS 9への移行
  • IFRS 9: 銀行における最優先の企業課題
  • 銀行にとっての主要な課題
  • ソリューション: 全体像へのフォーカス
  • 2018年1月へのカウントダウン
  • 2018年1月までにシステム導入が完了しない場合はどうなるのか?

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