等分散性の検定について

[OS] ALL
[リリース] ALL
[キーワード] Bartlett, Levene , O'Brien, Brown and Forsythe, GLM, HOVTEST, MEANS

[質問]

SASで等分散性の検定が行なえますか。
TTESTプロシジャで2群の分散比に対する検定が行なえるのは知っているのですが、一元配置分散分析の場合で複数の群間で等分散性を検定するにはどのように行なうのでしょうか。

[回答]

等分散性の検定は、SAS System 6.12(6.09E)以降のGLMプロシジャで実行することができます。
MEANSステートメントのHOVTEST= オプションを使用してください。

GLMプロシジャでは、以下の検定がサポートされています。

■ Bartlett検定(HOVTEST=BARTLETT)

■ Levene 検定(HOVTEST=LEVENE)

  • 平均からの差を2乗したものを利用(※ デフォルト)
    
      HOVTEST=LEVENE(TYPE=SQUARE)  
    
    
  • 平均からの差の絶対値をとったものを利用
    
      HOVTEST=LEVENE(TYPE=ABS)
    
    

■ O'Brien 検定(HOVTEST=OBRIEN)

w=オプションで、O'Brien検定におけるwの値を指定できます。
w=の指定を省略すると、w=0.5として検定が実行されます。


  HOVTEST=OBRIEN(w=0.6)

■ Brown-Forsythe検定(HOVTEST=BF)


                                    /* Bartlett検定の例*/
     PROC GLM DATA=data1;
      CLASS a;
      MODEL resp=a;
      MEANS a /HOVTEST=BARTLETT; /*オプションの指定*/
     RUN;

 

詳細については、SAS/STAT User's Guide の以下の項目を参照してください。

  • [The GLM Procedure] → [Details] → [Comparing Groups] → [Homogeneity of Variance in One-Way Models]