SAS Enterprise Guide バージョン 2.0 / データについてのFAQ


D1:オブザベーション数や最終更新日など、データに関する情報はどのように確認することができますか。

データのプロパティウィンドウを使うと、データセットの属性や変数の説明などの情報を確認できます。プロジェクトウィンドウ上でデータを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

 

D2:変数名やラベル名を変更するにはどうすればいいですか。

データセットの属性を編集するには、いったんデータセットのプロテクトを解除する必要があります。以下の手順に従って操作します。
  1. メニューバーから「データ」→「プロテクト」を選択します。
  2. 「このデータは保護されています。更新モードに変更しますか?」というメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
  3. データグリッド上で変更したい変数を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  4. 「列のプロパティ」ウィンドウで変更を行ないます。
  5. 変更後、再度メニューバーから「データ」→「プロテクト」を選択し、データを保護します。

 

D3:変数のラベルを表示するにはどうすればいいですか。

以下の手順に従って操作します。
  1. メニューバーから「ツール」→「オプション」を選択します。
  2. 「データとクエリ」タブにある「列名にラベルを使用する」のチェックボックスにチェックします。
すでにデータグリッド上でデータを開いている場合には、上記の操作の後、いったんウィンドウを閉じてから再度開いてください。

 

D4:SAS Enterprise Guideで、MS Excelのデータを直接編集することは可能ですか。

SASデータセット以外のデータを直接編集することはできません。
SASデータセットを編集する場合には、以下の手順に従って操作します。
  1. データを開きます。
  2. メニューバーから「データ」→「プロテクト」をクリックします。「このデータは保護されています。更新モードに変更しますか?」というメッセージが表示されるので、「はい」をクリックしてプロテクトを解除します。
  3. データを直接編集します。
  4. 編集終了後、再度メニューバーから「データ」→「プロテクト」を選択し、データを保護します。

 

D5:データグリッド上で削除した変数を元に戻すことはできますか。

データグリッド上で列や行を削除したり、行の並べ替えを行なった場合には、SASプログラムが内部的に実行されています。そのため、元に戻すことはできません。
タスクの処理時間を短縮するために必要のないデータを削除する場合には、クエリビルダを使用してください。また、単にデータグリッド上に表示したくない場合には、その列を右クリックし、「表示しない」を選択してください。

 

D6:タスクを実行した後、入力データの保存先が変更されました。どのような変更作業が必要になりますか。

データのプロパティウィンドウで、データの保存先を変更します。以下の手順に従って操作します。
  1. D1と同じ要領でプロパティウィンドウを開きます。
  2. 「一般」タブにある「変更」をクリックします。
  3. 新しい保存先を指定し、ウィンドウを閉じます。
なお、新しく指定されたデータのプロパティは、元のデータと同一でなければなりません。

 

D7:「挿入」→「データ」メニューからExcelファイルを選択すると、再度データの選択画面が表示されます。
        最後に$マークがついているものとそうでないものがありますが、このマークは何を意味していますか。

$がついているものは、Excelファイルの中のシート全体を表しています。$がついていないものは、MS Excelで定義されているセルの範囲を表しています。

 

D8:SAS Enterprise Guideでは、[ファイル] → [開く] の操作で Microsoft Excelファイルを読み込めますが、
        このとき設定される各変数の型(文字型や数値型)は、Excelファイルの最初のレコードの型で識別されるのでしょうか。
       また、数値型と識別された列に文字型データがあった場合は、その部分は欠損値に置き換わるのでしょうか。

SAS Enterprise Guideでは、MicrosoftのOLEDB機能を使用し、標準ではデータから先頭の8行目までのデータにより、読み込むデータ型を識別します。
このとき、数値型と識別された列に文字型で入力されたデータがあった場合には、質問の通り欠損値の扱いとなり、思うようにデータが読み込めない場合があります。

この問題を回避するには、以下の2通りの方法があります。

  1. SAS Enterprise Guideでのインポートウィザード([ツール] → [データのインポート])を使用して、いったんすべての全変数を文字型のデータとして読み込んだ後で、適宜数値型に変換する
  2. Microsoft ExcelファイルをいったんCSV形式で保存し、そのCSVファイルをSAS Enterprise Guideで読み込む