対話モードでのパフォーマンスの向上

[OS]ALL
[リリース] 6.07以降
[キーワード] BASE DMS PERFORMANCE STATUS AUTOSCROLL

[質問]

対話モードで大きなSASプログラムを実行する際に、パフォーマンスを向上させることはできませんか?

[回答]

定型のSASプログラムを実行する際には、画面の制御を伴わない非対話モード(バッチモード)で実行することが効果的 ですが、以下の方法を用いることで、対話モードにおいてもパフォーマンスを向上させられます。

1.Program Editorウィンドウのステータス行のメッセージ出力を抑制する
DMS上のコマンドライン(もしくはコマンドウィンドウ)で指定します。
       STATUS OFF
       

2.スクロールを抑制する
LOGウィンドウやOUTPUTウィンドウのスクロールを制御するAUTOSCROLLコマンドを用いて、スクロールを抑制します。 スクロールに必要な資源を使わないことで、プログラムの処理速度が向上します。 たとえば、LOGウィンドウで AUTOSCROLL 0 を指定すると、SASプログラムが終了するまでLOGウィンドウのスクロールを行いません。
       AUTOSCROLL 0
       

また、これらのコマンドをDMステートメントで実行するステートメントを、 SASの自動実行ファイル(UNIX,Windows環境の場合は"autoexec.sas"ファイル)に記述しておくと、SAS起動時に毎回実行されます。

    DM PGM 'STATUS OFF';
    DM LOG 'AUTOSCROLL 0';

[参考]

  • 「SASランゲージ: リファレンス, Version 6, First Edition」(注文番号 10067)