SUGI-J 2002 開催レポート

SUGI-J 2002 OPENING8月1日(木)〜2日(金)、東京新宿にあるヒルトン東京にて、「第21回日本SASユーザー会総会および研究発表会(SUGI-J 2002)」が開催されました。日本SASユーザー会 代表世話人である東京大学の大橋靖雄教授によるオープニングセッションからはじまったSUGI-Jでは、SASユーザーの皆さまによる論文発表を中心に、新バージョン紹介セッション、フォーマルデモやハンズオン・ワークショップなど多数のプログラムが開催されました。(全タイムテーブル・PDF)

■ 論文発表

論文発表2論文発表1SUGI-J 2002では、口頭発表/ポスターセッションにて、合計60本を超える論文が発表されました。従来から多くの発表がなされる医薬・統計関連だけでなく、金融やマーケティング関連の論文が増加し、SASの多彩な業種への浸透を示していました。


■ 各種特別セッション(各種特別セッションの一覧)

◆ 新バージョン紹介セッション

新バージョン紹介3新バージョン紹介2新バージョン紹介1次世代SASシステム バージョン 9 は、単なるバージョンアップ、機能拡張に留まらず、新しいビジネスインテリジェンスプラットフォームとして皆様の前に登場します。米国と日本での開発担当者によるデモンストレーション、またビジネスソリューション構築にもたらす「価値(Value)」についての講演が行われました。


◆ 医薬特別セッション「JMPによる副作用データマイニング」/
  JMP特別セッション「新しい実験計画法の適用とその効用」


医薬特別セッション3医薬特別セッション2医薬特別セッション1同じ主題に基づく複数の論文発表を融合し拡大させたこれらのセッションでは、企業や所属団体を超えた意義深い共同研究の結果が発表され、聴講者からもさかんな質問が上がっていました。


◆ 医薬特別セッション「ゲノム解析の課題と問題点」

医薬特別セッション5医薬特別セッション4現在のテクノロジーの最先端を行くゲノム解析の現場では、今何が起こっているのか。専門の研究者の立場から、最新の解析手法の紹介と今後への問題提起がなされ、医薬・製薬業界のユーザーの興味を引いていました。


◆ SASデモンストレーション「PH.Clinical Templateによる解析帳票作成に対するシステム化の試み」

SASデモンストレーション2SASデモンストレーション1製薬業界において、臨床試験データをワークグループとして検討・解析できる環境を提供するPH-Clinicalソフトウェアの出力を、SASシステム バージョン8の新機能であるODSと組み合わせる試みについてデモンストレーションです。日々の業務で解析帳票を作成するユーザーの皆様には画期的な報告でした。


■ プレナリーセッション

毎年恒例となったプレナリーセッションでは、日本SASユーザー会の活動報告、優秀論文の表彰、およびこれからSASとSASユーザーの方向性についてのプレゼンテーションが行われました。

◆ 日本SASユーザー会、ワーキンググループ活動報告

日本SASユーザー会1昨年度のSUGI-J以後のワーキンググループ活動について、日本SASユーザー会 副代表世話人であるキリンビール株式会社 本川裕氏より報告がありました。コンスタントに活動を続ける関西SASユーザー会、今後の定期開催への足がかりとなる北海道地区ユーザー会など、東京以外でも活動が活発化しています。

日本SASユーザー会3日本SASユーザー会2日本SASユーザー会からは世話人会のメンバー交代が報告されました。長年お世話になったコンパックコンピュータ株式会社 坂原将生氏に代わってUFJ銀行 小野潔氏が新しく世話人に就任されました。また、SUGI-J年次総会チェアマンが、今年度の株式会社ベルシステム24 西次男氏より成蹊大学工学部の岩崎学教授に引き継がれました。


◆ プレゼンテーション:SASユーザーの方向性について

プレゼンテーションヨーロッパや米国では、SASのソリューションビジネスへのシフトに伴い、SASユーザーのあり方も姿を変えてきています。このことについて、SAS Internationalの副社長 Phil WintersとSASインスティチュートジャパン マーケティング本部長 安藤秀樹より、日本のユーザーの皆様へのメッセージが示されました。ツールとしての変わらぬ優位性にプラスして、今後の新バージョン・新ソリューションが皆様にもたらす「価値(Value)」。これからもSASインスティチュートジャパンはユーザーの皆様をあらゆる形でサポートしていきます。


■ ビジネス事例紹介セッション

ビジネス事例紹介セッション3ビジネス事例紹介セッション2ビジネス事例紹介セッション1昨年に引き続き、実際にSASをご利用になられている企業の方々から、ビジネス面での活用事例やそのプロセスが発表されました。今年は、株式会社ジェーシービー様、アールエスコンポーネンツ株式会社様、そしてNTTコムウェア株式会社様からの具体的な事例が発表され、どのセッションも盛況なイベントとなりました。


■ ハンズオン・ワークショップ/フォーマルデモンストレーション

フォーマルデモンストレーションハンズオン・ワークショップ1人1台のPCを利用してSASやJMPを実際に体験・修得できるハンズオン・ワークショップ、またSASインスティチュートジャパンの新ソリューションを具体的な機能や導入メリットの面からご紹介するフォーマルデモンストレーションが行なわれました。


■ 論文集・書籍販売/トレーニング紹介コーナー

論文集・書籍販売論文集・書籍販売コーナーでは、「SUGI-J 2002 論文集」の直接販売をはじめ、各種SASマニュアルおよび関連書籍の展示/販売/受注が行なわれました。また、SASロゴ入りのマウスパッド、クリーナーなどのグッズが販売され、人気を博していました。また、新時代に即したトレーニングシステム「SAS Web Based Training」の体験コーナーが設けられ、、大きな賑わいを見せていました。


■ 展示コーナー

展示コーナー2展示コーナー1ロビーでは、SASの各種パートナー企業様、そしてSASソリューションを紹介する展示コーナーが設けられ、休憩時間や各セッションの合間に、さかんに質疑応答やデモンストレーションが行われていました。


■ 懇親会

懇親会2懇親会1SASインスティチュートジャパン 取締役 Phil Beniac のご挨拶で、毎年恒例の懇親会がスタートしました。今年も数多くのユーザーの皆さまにご参加いただき、大きな盛り上がりを見せていました。さまざまなユーザー同士による交流の場、また情報交換の場、そして親睦を深める最高の機会となりました。