SUGI-J 2001 開催レポート

Openning

去る7月26日(木)〜27日(金)、東京新都心新宿にあるヒルトン東京にて、「第20回日本SASユーザー会総会および研究発表会(SUGI-J 2001)」が開催されました。日本SASユーザー会世話人会 代表世話人である東京大学の大橋靖雄教授のスピーチからはじまった21世紀最初のSUGI-Jは、SASユーザーの皆さまによる論文発表を中心に、フォーマルデモやハンズオン・ワークショップなど多数のプログラムが行なわれました。

SUGI-J 2001の最大の特徴は、従来の医薬関連はもちろん、JAVAやXML、バランススコアカード、キャンペーンマネジメントなど、ビジネスユーザーからの観点を最大限に取り入れたことです。そして同時にユーザーの方々がゆとりをもってSUGI-Jを心から楽しめるよう、スケジューリングの観点からもいろいろな工夫が行なわれました。 SAS情報交換の最大の場として、約1,000名にのぼるユーザーの皆さまにご参加いただいたSUGI-J 2001。21世紀の新しい門出に相応しく、終日大きな盛り上がりをみせていました。


SUGI-J 2001 発表論文一覧
SUGI-J 2001 発表論文補足資料一覧


データマイニング特別セッション

Data Mining Session

近年、企業ユーザーの参加者が急増しているSUGI-Jでは、データマイニングは欠かすことのできないキートピックとなっています。今年は、特別セッションに成蹊大学工学部の岩崎 学教授にご講演をいただきました。「データマイニング:その考え方と特色」と題し、データマイニングの考え方や、従来の統計的データ解析との類似点・相違点などが分かりやすく紹介されました。氏のデータマイニング成功への忌憚ない意見に、ユーザーの皆さまは熱心に耳を傾けていました。また、同時にSASのデータマイニングパッケージ『Enterprise Minerソフトウェア』のデモンストレーションも行なわれ、それが生み出す真の価値が紹介されました。


新機能紹介セッション

New Features Session

SASシステム リリース8.2に対するユーザーの期待・関心は日増しに高まっています。SUGI-J 2001では、初日、オープニングセッションの後に、リリース8.2の新機能や拡張点を紹介する新機能紹介セッションが開催されました。米国SASインスティチュートのソフトウェアグローバリゼーションディビジョンのスティーブ・ビートラスによって、リリースのスケジュールや今後のSASシステムのビジョンやリリース9.0のプレビューなどが紹介されました。また、SASシステムの日本語化におけるジェネラルマネージャである萱野真一郎によって、ODSやXMLをはじめとするリリース8.2のさまざまな具体的メリットや利用方法などが紹介されました。


新製品紹介セッション

New Products Session

WebやワイヤレステクノロジーとSASが、今後どのように関わっていくのか。これはSASユーザーの大きな関心ごとのひとつです。このセッションでは、こうしたSASのフロントエンドテクノロジーを搭載した新しい製品群が紹介されました。Non-SASのWindows環境でサーバ側のSASを活用した時系列解析、回帰分析、多変量解析などの分析や透過的なデータアクセスを可能にするEnterprise Guideソフトウェア、業界標準の分散オブジェクトテクノロジーをサポートするSAS Integration Technologies、そしてエンドユーザー・インターフェースにおけるJAVAの活用を可能にするAppDev Studioソフトウェアなどが紹介されました。


プレナリーセッション

Prenary Session

毎年恒例となったプレナリーセッションでは、東京工業大学理財工学研究センターの白川浩教授による基調講演からはじまり、ユーザー会からのさまざまな報告や優秀論文の発表などが行なわれました。

●基調講演
「CRAFTスコアリング法」と題した今年の基調講演では、企業の倒産確率や当該企業への適正な貸付金利を計算可能とするCRAFT法について、実際の企業財務データなどを利用した実証分析を交えて紹介されました。

●優秀論文表彰式
医薬・統計・マーケティング・金融・システムなど、今年も他方面から46本の論文が集まりました。これらは口頭発表、またはポスターセッションにて発表され、その中から最優秀論文賞、優秀論文賞などの発表と授与が行なわれました。各賞に関する詳細はこちらをご覧下さい。

●ユーザー会からの報告
現在、ワーキンググループは東京を中心に活動していますが、今後は関西・九州においても活発な活動を行なっていく予定です。関西地区ではユーザー数も少ないため、業種の枠やSAS経験などを問わず、いろいろな垣根を超えた集まりを行なっていきたいと考えています。
また、SAS認定プロフェッショナルプログラムが新しくはじまったことや、トレーニングコースが大幅に刷新されたことなども報告されました。
最後に、SUGI-Jの来年のチェアマンとなる株式会社ベルシステム24の西次男氏の紹介がありました。来年も皆さまと共に素晴らしいSUGI-Jを創っていきたいと思います。


事例紹介セッション

User Session

実際にSASをご利用になられている企業の方々から、ビジネス面での活用事例やそのプロセスが発表されました。今年は、NTTコムウェア株式会社様の『顧客行動理解のためのデータマイニング』、株式会社帝国データバンク様の『カテゴリカルデータによる企業倒産予測モデルの構築』、日本たばこ産業株式会社/株式会社インテージ様の『SASによるSCMシステムの実現』という3つの事例が紹介されました。どのセッションも立ち見がでるほど盛況なイベントとなりました。


ポスター/グラフィックセッション

Poster/Graphic Session

ポスター形式による論文発表、またグラフィック出力とその方法に特化した発表が行なわれました。今年度は、チェアマンがセッションを巡回しての公開質疑応答なども行なわれ、非常に大きな盛り上がりを見せていました。


ハンズオン・ワークショップ/フォーマルデモンストレーション

Hands-on/Formal Session

1人1台のPCを利用してSASを実際に体験・修得できるハンズオン・ワークショップ、またSASジャパンの各担当者が、具体的な機能や利用方法を提案するフォーマルデモンストレーションが行なわれました。今年は、SASシステムのメジャーバージョンであるリリース8.2や新プロダクトを中心としたセッションが11本行なわれました。


論文集・書籍販売/パートナー展示コーナー

Partner Exhibition

論文集・書籍販売コーナーでは、「SUGI-J 2001 論文集」の直接販売をはじめ、各種SASマニュアルおよび関連書籍の展示/販売/受注が行なわれました。また、トレーニングご相談コーナー、マニュアルご相談コーナー、テクニカルサポートコーナーなども設けられ、大きな賑わいを見せていました。
パートナー展示コーナーでは、SASの各種パートナー企業様による製品展示・デモンストレーションが行なわれました。


懇親会

Party

SASインスティチュートジャパン 取締役 Phil Beniac のご挨拶で、毎年恒例の懇親会がスタートしました。今年も数多くのユーザーの皆さまにご参加いただき、大きな盛り上がりを見せていました。さまざまなユーザー同士による交流の場、また情報交換の場、そして親睦を深める最高の機会となりました。


来年の予定

SUGI-J 2002は、来年の同じ時期、今回と同じヒルトン東京で開催を予定しています。データマイニングに加え、ゲノム関連などについても特別セッションを設けたいと考えております。会期・会場が正式に決定され次第、当ホームページなどで告知していきます。来年もどうぞご期待下さい。