SAS、新型コロナウイルス感染症対策において全世界の医療・保健機関支援を強化

病院や政府機関はSAS Analyticsを用いた感染拡大の視覚化、予測、情報に基づいた意思決定を実現

生命を脅かす世界的な感染拡大は、政府機関、医療システム、サプライチェーンに途方もない課題を突き付けます。アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、データを活用してアナリティクスにもとづく意思決定をサポートすることで、全世界の医療・保健機関や政府機関と協力し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の独自の課題に対応しています。こうしたサポートの一例としては以下のような取り組みがあります。

  • 病院が予測的分析を用いて、高需要の不可欠なリソースを配分できるよう支援
  • 公衆衛生当局の関係者と協力し、住民やインフラへの影響を予測する疫学モデルを構築
  • 市民が最良の医療アウトカムを得られるよう、政府機関と協力して医療リソースを最適化

SASヘルス/ライフサイエンス担当グローバル・ディレクターであるマーク・ランブレヒト(Mark Lambrecht)は、次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症への対応は、感染拡大の絶え間ない変化によって複雑化しており、保健/政府機関の意思決定者には、迅速な理解、測定、反応が求められています。このためには、素早くデータを収集してデータソースを統合し、ピーク需要を予測し、在庫や人員の不足が医療に影響を及ぼす一大感染地を特定できるようにするなどの多面的なアプローチと、優先順位を定めてリソースを配分する措置が必要になります。」

バチカン・カトリック大学付属アゴスティーノ・ジェメッリ病院(イタリア)

ローマにあるジェメッリ大学病院のようなトップレベルの病院は、新型コロナウイルス感染症の緊急業務に携わる医療班や部門からの、差し迫った情報提供要請に直面しています。これには、短期的な感染者数の予測や、医療記録から収集した診断/治療情報の分析、リソースの配分に関するレポートと最適化、長期計画に向けたAIによる分析ツールの準備などが含まれます。

SASの支援により実現している医療リソースの迅速な調整は、データ主導の意思決定のために情報を提供し、患者にとっての最適な選択に役立っています。

SASイタリアのマネージング・ディレクターであるミレラ・チェルッティ(Mirella Cerutti)は、次のように述べています。「当社は、ジェメッリ大学病院とともにこの状況に対応していることを誇りに思っています。当社の経験と分析能力、および専用のソリューションは、感染拡大対策に取り組むあらゆる部門をサポートしています。」

独ロベルト・コッホ研究所(ドイツ)

分析ソフトウェアは、集中治療室の人員やリソースが必要になる場所と、最も重要な要素である時期を予測することで、感染拡大のもたらす重要な課題の解決に役立ちます。SASとともにわずか数日で開発した、独ロベルト・コッホ研究所の予測プラットフォームは、人工呼吸器を備えたICU病床の利用状況の追跡/最適化に貢献しています。

新しい情報システムは、アナリティクス・ソフトウェアを用いることで、既存のICU病床の現状を表示するのみならず、リソース需要の見込みを予測します。このようにして政府機関や病院は、予測される需要を満たすために、リソースの導入を事前に調整できます。さらに、現状についてのインタラクティブなレポートによって、人員や補給品の効果的な計画を促進できます。

SASのDACH(ドイツ、オーストリア、スイス)地域担当バイスプレジデントであるアネット・グリーン(Annette Green)は、次のように述べています。「SASでは、世界が今回の危機を乗り越えられるよう支援することを最優先にしています。だからこそ当社は、パートナーであるロベルト・コッホ研究所とともに、このプラットフォームを構築することを決めました。」

クリーブランド・クリニック(米国)

危機的状況においては、医療リソースの最適化が極めて重要です。クリーブランド・クリニックとSASは、新型コロナウイルスの感染拡大対策として、病院が患者数、空き病床数、人工呼吸器の使用可能台数を予測するための革新的なモデルを開発しました。GitHubから無償で入手できるこれらのモデルは、新型コロナウイルス感染症や他の患者への医療提供を最適化し、サプライチェーン、財務、その他重要な領域への影響を予測するために、病院や医療部門にタイムリーで信頼できる情報を提供します。

一連の仮定にもとづく推定に焦点を置いた一部の予測とは異なり、これらの分析モデルは、最悪のシナリオ、最良のシナリオ、最も可能性の高いシナリオを作成するために使用され、状況やデータに変化が生じた場合はリアルタイムに調整できます。たとえば、感染拡大に対するソーシャル・ディスタンスの減衰効果を、係数としてモデルに組み込むことができます。
クリーブランド・クリニックは、意思決定にこのモデルを役立てています。この情報があれば、ICUの病床数、個人保護具、人工呼吸器など、医療システムの将来の需要を予測し、計画を立てることができます。

ブルガリア閣僚会議

デジタル化を専門とするグローバルなIT企業のSoftware GroupとSASは、ブルガリア政府による新型コロナウイルス感染症対策をサポートする統合プラットフォームの立ち上げに向けて協力しています。COV.IDと称されるこのシステムは、ブルガリア国内の新型コロナウイルス感染症患者の一元的な登録プラットフォームであり、ブルガリア閣僚会議がウイルスの拡散を抑制するために役立ちます。

COV.IDは、地域の衛生指導員、国境警備隊、内務省、総合診療医、病院、研究所、地方自治体など、新型コロナウイルス感染症患者に対応している機関からの、個人データや医療データの収集をデジタル化します。このシステムは、SAS® Visual Analyticsと統合されています。Visual Analyticsは、疫学データのインタラクティブで多面的なビジュアライゼーションと自動分析、ならびに新型コロナウイルス感染症の潜在的影響についての予測を提供します。

SASブルガリアのカントリー・リーダーであるゲオルグ・ロベフ(George Robev)は、次のように語っています。「私たちは、新型コロナウイルス感染症との闘いに貢献できることを大変誇りに思っています。大量のデータを処理し、有意義な洞察をもたらすソリューションを提供することで、当局が適切な意思決定を下せるよう支援しています。」

アナリティクスによって意思決定を支援

SASのグローバル・メディカル・ディレクターであるスティーブ・カーニー(Steve Kearney)は、次のように述べています。「SASは、知識が力を与えるという信念に向けて、かつてないほど熱心に取り組んでいます。当社は長年にわたって全世界の医療/ライフサイエンス関連組織と協力しており、革新的な方法で当社の最先端テクノロジーを用いて、顧客が新型コロナウイルス感染症対策において最適な意思決定を下せるよう支援します。当社はまた、新型コロナウイルスの感染拡大に立ち向かうために、状況認識の改善、需要計画の安定性の確保、ワクチンの開発、および接触追跡のサポートにアナリティクスを活用することにも焦点を絞っています。」

SASのCOVID-19データ・アナリティクス・リソース・ハブという専用サイトでは、無料の分析モデル、新型コロナウイルス感染症の感染状況をモニターする公開ダッシュボード、SAS® Viya®で構築されたデータ探索環境、無料トレーニングなどが利用できます。

*2020年5月12日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SAS Institute Inc. について

SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。Copyright©2020 SAS Institute Inc.無断複写・転載を禁じます。

本件に関するお問い合わせ先

  • SAS Institute Japan株式会社
    広報担当:山中
    TEL:03-6434-3700
    E-mail:jpnpress@sas.com

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