大阪大学、高齢者の介護予防と健康増進に向けた共同研究でSASを活用

~泉佐野市と共同で、ロコモティブシンドロームのリスク因子を検出するモデルを開発~

アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下 SAS)は、国立大学法人大阪大学(本部キャンパス:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下 大阪大学)の研究チームが、大阪府泉佐野市と共同で実施するロコモティブシンドロームのリスク因子を検出するモデルの開発に、SASを活用していることを発表しました。

ロコモティブシンドローム(以下 ロコモ)とは、骨、関節、筋肉、神経系などの運動器が加齢の影響により、衰えた状態のことを指します。これらの機能が衰えると、歩く、立つといった日常生活に必要な移動能力の低下を招き、その状態が進行すると要介護や寝たきりになる可能性が高くなります。ロコモの予防は、認知症予防や介護予防に繋げることができ、高齢者の健康増進にも貢献します。世界に類を見ない超高齢化社会を迎えている日本にとって、高齢者のロコモ予防は、国をあげて取り組むべき大変重要な課題であると言えます。

大阪大学の全学教育推進機構スポーツ・健康教育部門 准教授 藤田和樹氏が率いる研究チームは、高齢者のロコモ予防の課題に取り組むべく、2013年より、ロコモティブシンドロームのリスク因子を予測する動的バランス指標の研究を進めてきました。研究にあたって、泉佐野市の協力のもと、同市在住の高齢者延べ112名(14年59名、15年53名)を対象に床反力測定システムを用いた2ステップテスト(最大2歩幅)を実施し、データの測定と収集を行いました。床反力計のセンサーから出力されるデータから独自の研究で培った指標を算出し、多変量解析によりロコモのリスク因子を検出するモデルの設計にSASが役立てられています。

大阪大学の藤田和樹准教授は、「ロコモデータや基本チェックリストの各種項目など、複数のデータソースを掛け合わせて分析することが必要となるこの研究プロジェクトにおいて、データの準備や整形、加工の各ステップをプログラム上で直接コードに置き換えて実行できるSASを活用しています。今後は、より多くの種類のデータソースを追加で掛け合わせて、分析と作成モデルの精度を上げて行くことで、日本の高齢者のロコモ予防に大きく貢献していきたいと考えます」と述べています。

泉佐野市保健センター長の家宮久雄氏は、「泉佐野市では、高齢者の皆様が元気に活動的に暮らすことの出来る期間、すなわち健康寿命を可能な限り延ばすことを目的に、様々な介護予防事業を継続して展開しています。例えば転倒予防や筋力アップ、血管を若返らせる体操教室の開催や、医師や大学の専門家を招いて健康講座などを実施しています。大阪大学との共同で実施しているロコモ予防の取り組みは、その中核事業のひとつと言えます。これらの取り組みを通して、地域の高齢者はもちろんのこと市民の皆様にいつまでも元気でいきいきと過ごしていただくことを目標に、今後も引き続き介護予防事業等を積極的に推進してまいります」と述べています。

今後は、過去3年にわたり収集したロコモデータと基本チェックリスト(日本版フレイルスクリーニングテスト:栄養、口腔、運動器、認知、こころ、閉じこもり、社会参加から構成される質問票)のデータ突合し、解析を進める予定です。これにより、これまでに調査した4千名余りの高齢者を対象にロコモと生活機能の関連を解析することが可能となります。また対象者のうち、床反力測定を含む体力テストを受けた高齢者については、既述のロコモのリスク因子検出のモデルにこれらの生活機能のデータが加わることによって、モデルの適合度が改善し、より正確にロコモのリスクの推定や予測ができるようになることが期待されます。

SAS Institute Inc. について

SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、83,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。

プレスリリースに関するお問い合わせ

  • SAS Institute Japan株式会社
    広報担当:許、増田
    TEL:03-6434-3700
    E-mail:jpnpress@sas.com

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