ROOM D
8月6日(木)
15:45 - 16:15
【D-05】【プ】SASシステム

ベクター形式を用いたグラフの作成と有用性


日本化薬株式会社
医薬事業本部 医薬開発本部 開発戦略部 開発戦略・PMグループ

平井 隆幸

共同発表者:吉田 早織
叶 健
魚住 龍史

ラスター形式とは小さな色の点(ドット)を集めて構成された画像の表示形式のことであり,bmp, png,jpg 画像などがラスター形式の画像に分類される.これまでSASのODS GRAPHICSの表示形式には,デフォルトではラスター形式が採用されていた.この結果,出力結果がファイル形式に拠らずラスター画像に変換されてしまい,emf, eps, pdfといったファイル形式でもラスター形式として出力されていた.長島,佐藤(2010)においても,SAS 9.2 TS2M0 におけるODS GRAPHICSの出力は,ファイル形式に拠らずラスター画像に変換されてしまい,ベクトル画像を出力したい場合,現状ではODS GRAPHICSは利用できないことが指摘されている. しかし,SAS version9.3から,ODS PDFの機能が拡張され,SASのグラフがベクター形式で作成できるようになった.ベクター形式とは,座標の点を複数作り,その座標同士を線で繋いだり,線で囲まれた部分を塗りつぶしたりして表示する画像の表示形式のことである.ベクター形式による出力ができることで,画像を拡大縮小した際に,劣化を防ぐ事が出来る.またファイルサイズがラスター形式のグラフより小さくて済む点で有用である. 本発表では,SAS version9.3以降採用されているベクター形式で作成したグラフとラスター形式で作成されたグラフとの比較を行い,ベクター形式の有用性について紹介する.

【発表形式】プレゼンテーション

【チェアマン】第一三共株式会社 山之内 直樹