ROOM A
8月7日(金)
10:00 - 12:00
【A-08】【プ】その他関連分野

【企画セッション】データサイエンス担当者のための費用対効果評価講座


MSD株式会社
生物統計部
シニアバイオメトリシャン
奧山 ことば

共同発表者:中島 章博(セッション1)
田口 奈緒子(セッション2)
五十嵐 中(セッション3)
大西 佳恵(セッション4)

限られた医療資源の適正配分を達成する手段として,医薬品・医療機器その他の医療技術について,その費用対効果評価をもとにして公的医療制度での給付の判断・給付価格の調整を行うことで,効率的な医療の実現を目指す研究領域として医療技術評価 (Health Technology Assessment: HTA) が注目されている.本邦でも,中央社会保険医療協議会が2016年度の診療報酬改定での試行的導入を視野に入れ,2014年度より医療機器と医薬品について,企業からのデータ・分析の提出に基づく具体例を用いた検討を行っている.費用対効果評価では,統計的な考え方が随所に必要となることから,データサイエンス担当者の貢献が期待される.本発表では,医療技術の費用対効果評価について,フレームワーク及びSASによる実装方法を紹介し,さらに実務レベルの問題,方法論の将来的な発展,海外での事例や導入時の諸問題などを紹介する.[1]「医療技術の費用対効果評価のフレームワークの紹介」医療技術の費用対効果評価のフレームワーク[分析の立場,時間地平,費用,QALYs,割引,モデル(決定樹,マルコフモデル等),ICER及び感度分析など]を紹介する.[2]「費用対効果評価のSASによる実装の紹介」上記で紹介した費用対効果評価に用いる評価指標,分析モデル及び感度分析法に対し,仮想事例を用いてSASによる実装方法を紹介する.[3]「費用対効果評価における問題点及び将来の発展」実務レベルの問題及び主としてテクニカルな面での発展的な内容を紹介する.[4]「海外での事例紹介:マーケットアクセスの観点からみた費用対効果」海外でのマーケットアクセス(薬価・保険償還)に関連した事例の紹介及び実際の費用対効果評価を実施する上での課題を紹介する.

【発表形式】プレゼンテーション

【チェアマン】中央大学 教授 大橋 靖雄