ROOM A
8月6日(木)
16:15 - 16:45
【A-07】【論】統計解析

群逐次デザインの臨床試験においてMultiple Imputationを用いることによる検定サイズへの影響の検討


興和株式会社
臨床解析部

石井 敦

共同発表者:丸尾 和司
菅波 秀規


有効中止を目標とした群逐次デザインの臨床試験における仮説検定の棄却限界値は,一般に,中間解析と最終解析の検定統計量の相関を中間解析時点での症例の集積割合の平方根と仮定したもとで算出される。いま,正規応答を主要なエンドポイントとし,中間解析を含むランダム化並行群間試験の主要な解析として,Multiple Imputation(MI)に基づく2標本t検定を採用する場合を考える。このとき,中間解析と最終解析のそれぞれにMIを適用すると,中間解析と最終解析で欠測データに補完される値が変わり得るため,中間解析と最終解析の検定統計量の相関が仮定された値より低くなり,主解析の検定サイズの増大が懸念される。本稿では,MIプロシジャに基づき,中間解析と最終解析のそれぞれにMIを適用することが検定サイズへ及ぼす影響を検討する。

【発表形式】論文

【チェアマン】北海道大学 准教授 伊藤 陽一