ROOM A
8月6日(木)
14:30 - 15:00
【A-04】【論】教育,統計解析,SASシステム

推定可能関数による TypeII,TypeIII,TypeIV の違いの説明


農業環境技術研究所
企画戦略室
研究専門員
三輪 哲久

共同発表者:



アンバランストな多元配置分散分析モデルに対して,PROC GLM(および他のいくつかのプロシージャ)では,4つのタイプ(TypeI,II,III,IV)の平方和が計算される。我国の多くの文献ではパラメータに対する制約条件の与え方によって,異なるタイプの平方和が計算されると説明されている。そのため,これら4つのタイプの考え方に対して多くの混乱が生じている。一方,SAS/STAT 9.3 ユーザーズガイドでは,「Chapter 15: The Four Types of Estimable Functions(4つのタイプの推定可能関数)」において4つのタイプが説明されている。この第15章のタイトルが示すように,4つのタイプの本質的な違いは,何を推定しているか(つまり,どのような推定可能関数を考えているか)によって生じているのである。本講演では,推定可能関数の観点から4つのタイプの違いについて分かりやすく解説する。

【発表形式】論文

【チェアマン】九州大学ARO次世代医療センター副センター長 准教授 岸本 淳司