第20回日本SASユーザー会総会及び研究発表会論文集インデックス 

この記事は、「第20回日本SASユーザー会総会及び研究発表会論文集」に掲載された各論文から、 タイトルと発表者名(敬称略)を抜き出したものです。
一部の論文については、こちらのページから補足資料をダウンロードできます。

なお、本論文集を含む各年の論文集を販売しておりますので、 詳しくは弊社マニュアル販売係までお問い合わせ下さい。

   口頭発表
   ポスターセッション
   グラフィックセッション  (グラフィック出力をメインにしたもので、発表形態はポスターセッションと同様)

口頭発表論文

◆ カテゴリ:医薬

「統計的原則における盲検下レヴューの経験 −解析対象集団選定のプロセス−」
イーピーエス株式会社 堺伸也/日本ロシュ株式会社 高橋行雄/富山化学工業株式会社 片岡正彦
解析対象集団の選定を盲検下レヴューで実施し、その資料作成で一貫してSASを利用することにより、正確さと効率化が計られました。その経験を紹介します。


「臨床試験データの品質の計量の試み」
イーピーエス株式会社 松葉尚子 山本祐三/富山化学工業株式会社 片岡正彦/日本ロシュ株式会社 高橋行雄
近年、臨床試験データの品質についての関心が高まっているが、データの質を計量化した具体的な報告は非常に少ない。最近我々が行った、ある二重盲検比較試験におけるデータの品質の計量の試みについて報告する。


「バイアスを減少させるための傾向スコアを応用した解析事例」
キリンビール株式会社 長谷川要
観察的な調査では、治療の割付をコントロールしないために、治療群間で観察された共変量に大きな差異が認められることがある。これらバイアスを調整する方法として傾向スコアを利用した応用例について紹介する。


「社内マクロライブラリの構築について −SASプログラムバリデーションに対する試み−」
株式会社CRC総合研究所 竹田眞 佐藤智美
臨床試験でよく使用されるSASプログラムについて、今後マクロ化を行い、社内で汎用的に使用できる"マクロライブラリ"の構築を考えた。このマクロライブラリの概念や構築ルールについて紹介する。


「臨床試験におけるリスクマネジメント」
塩野義製薬株式会社 竹内雅子 肥田英明 田崎武信
臨床試験のリスクマネジメントに対する統計学の貢献を議論する。そして、そのマネジメントのために私らが開発したソフトウェアを紹介する。


「SASを用いた統計解析統合システムの構築」
大正製薬株式会社 猪原辰也 水井信夫 松下勲
統計解析業務で作成される解析プログラムと作業記録等のドキュメントを効率的に履歴管理し、作成するプログラムのバリデーションに対する一つの方策として、統計解析統合システムの構築を試みたので報告する。


「SASプログラム情報管理ツール「SPITS」によるSASプログラムの管理」
日本ケミファ株式会社 梅山正登 野村豊
SASプログラム情報管理ツール「SPITS」は、ユーザーの作成したSASプログラムのバージョン管理、実行履歴の管理を行う。ここでは、本ツールを臨床試験における統計解析業務に使用した例を紹介する。


「解析結果の品質確保 −総括報告書・申請概要書の図表について−」
日本ロシュ株式会社 植松弓美子 高橋行雄 淡路直人/住商情報システム株式会社 高田克也
治験総括報告書に用いる統計図表の信頼性をいかに保証するか?私達は、SASのバッチ実行による標準出力をMS-WORDのリンク機能を用いて総括報告書へ貼り付けることにより、品質確保を図った。


◆ カテゴリ:システム

「大規模SASシステムの構築と運用」
サン・マイクロシステムズ株式会社 衛藤岳弘 松下正之
株式会社SASインスティチュートジャパンとサン・マイクロシステムズ株式会社では共同で検証やベンチマークを行ってきたが、今回は大規模SASシステムの構築と運用におけるポイントについて解説する。


「IT Service Visionソフトウェアを使用したパフォーマンス/キャパシティー管理システムの構築」
D&I情報システム株式会社 白石哲夫
アウトソーシングを営む当社にとって、サービスレベル管理やパフォーマンス/キャパシティー管理は最重要項目である。意義および重要性を簡記し、自社ニーズ実現のため構築したシステムの概要をご紹介する。


「品質調整済住宅価格インデックス作成システムの開発」
株式会社リクルート 清水千弘 早川信也/住商情報システム株式会社 篠津和夫
不動産金融市場の成長に伴い、ベンチマークインデックスの必要性が高まっている。本研究は、住宅情報の個別取引情報から時系列的な価格変化を適切に把握できる品質調整済価格インデックスの開発を行うものである。


「SASによる履歴データ加工とレポーティングの例題集」
株式会社SASインスティチュートジャパン 東一成
本稿ではSASシステムを利用して、企業における履歴データを利用したデータ加工や、単純集計だけではなく様々なクロス集計やグラフの出力方法、簡単な顧客ランク付けなどをサンプルプログラムと共に紹介する。


「SAS/IntrNetソフトウェアによる検索アプリケーション構築について」
株式会社SASインスティチュートジャパン 鬼頭拓郎
V8eの新機能であるロングネームサポートを用い、簡単なAND条件やOR条件抽出を行うアプリケーション構築について述べる。複雑な条件検索から結果の配信のし方までを、初心者の方でも分かる様に紹介する。


「SAS/Warehouse Administratorソフトウェア バージョン2.2によるDWH構築」
株式会社SASインスティチュートジャパン 高橋麗
DWHにおけるメタデータ管理を主軸に、SASシステムのデータ加工能力を最大限にいかすETLツール、SAS/Warehouse AdministratorソフトウェアによるDWH構築について記述する。


「SAS ODS出力のカスタマイズ」
株式会社SASインスティチュートジャパン 村山友子
ODS (OUTPUT Delivery System) のサンプルプログラムを交えながら、ODSのビギナー向けにレポートのカスタマイズ方法に関して述べる。


◆ カテゴリ:統計

「非線型ランダム係数モデルの活用」
日本ロシュ株式会社 高橋行雄
Ver. 8から提供されたproc NLMIXEDによる非線型ランダム係数モデルを適用することにより、スパースな薬物濃度データから被験者ごとにAUCなどのPKパラメータを推定できるようになったので報告する。


「分散分析からカイ自乗への接近」
琉球大学 新城明久
白と黒の2つのカテゴリーを交互作用を含む多因子分散分析するため白を1、黒を0と入力することによりF値が求められる。されに各平方和(SS)を全体平均平方(MST)で除すことによりそれぞれのX2値が求められる。


「SAS/IMLによる累積カイ二乗法」
株式会社SASインスティチュートジャパン 原島淳
累積カイ二乗法は、分類に順序がある2元素において、2つの分類が独立かどうかを調べる方法である。本論文では、IMLプロシジャを用いて、累積カイ二乗法のプログラムを作成する。


◆ カテゴリ:統計(チュートリアル)

「SAS V.8における正確な推測とシミュレーションによる近似法」
京都大学 浜田知久馬
V8の機能拡張によって、FREQ、NPAR1WAYプロシジャにMCオプション、LOGISTICにEXACT文が加わった。本稿では、これらの機能を利用した正確な推測の概要について解説する。


「SASによるモンテカルロ・シミュレーション」
国立がんセンター研究所 石塚直樹
統計手法の特性を評価したり、統計量の計算が困難な場合に乱数を用いてモンテカルロ・シミュレーションが頻繁に用いられる。本発表では、乱数を用いてモンテカルロ・シミュレーションの実行方法について議論したい。


「SAS/STATソフトウェアによるノンパラメトリック回帰の紹介」
株式会社SASインスティチュートジャパン 小野裕亮 小玉奈津子 泉水克之
バージョン8のSAS/STATソフトウェアに追加されたノンパラメトリック回帰を行うプロシジャを紹介する。


「継時測定データの時点毎の多重比較」
株式会社SASインスティチュートジャパン 岸本淳司 小野裕亮
継時的に測定された2群のデータについて、時点毎に群間の多重比較を行う。分散構造が複合対称のときは正確な解が得られる。そうでないときは因子分析的法と標本再抽出法とで近似して、シミュレーションで比較した。


◆ カテゴリ:調査・マーケティング

「缶コーヒー(180ml)の消費特性について 〜JMPソフトウェアを活用した分析例として〜」
慶応義塾大学 森田麻友美
缶コーヒーは日常的な飲み物で種類も豊富にあるが、缶コーヒーに何を求めるかによって選ぶ製品も当然変わってくる。缶コーヒーの消費特性調査と製品に対する評価の調査を元に、消費者の立場からの分析をしてみた。


「SASによる平均在院日数の推移の解析」
順天堂大学 楊学坤 今井嘉正 大島純子 小島茂 佐藤伸一 江原義郎
SASにより一大学病院の二十年間全入院患者平均在院日数の推移を解析した結果、(1)在院日数は着実に短縮推移している、(2)短期退院患者の増加が在院日数の短縮に寄与した、(3)後十年間の在院日数の短縮が顕著だった。


「大学マーケティングへのハフモデルの適用」
東京都立大学 朝野煕彦
首都圏の大学をケースにとりあげ、当該大学の受験者数を拡大するためのプロモーション戦略を提案する。受験生を対象とした調査にもとづき、ハフモデルを用いてシミュレーションを行った。


◆ カテゴリ:金融

「オルタナティブ(代替)投資のリスクコントロール −シナリオ相関を考慮したポートフォリオ構築−」
朝日ライフアセットマネジメント株式会社 西山昇
代替投資は金融技術を駆使した絶対収益を目指す手法であり伝統的指標のみでは評価できない潜在的リスクを保有する。本研究では複雑系の考え方をリスク管理に導入して低リスクで安定収益を獲得する方法を提示する。


「ハイブリッド・コンポーネントの構築 −多数モデルによる新しいマイニング−」
株式会社三和銀行 小野潔
マイニング・ツール (SAS/EM) 上に分析テンプレート (Hybrid Components) を構築した。これを用いるとマイニングの専門家でなくとも、約100種類のハイブリッド・モデルの中から最適モデルを開発できる。


◆ カテゴリ:データマイニング

「ウェブマイニング −競合優位性への道−」
サティヤム コンピュータ サービスリミテッド ラーマチャンドラン・スンダレーサン
情報が氾濫している一方、ビジネスインテリジェンスが不足しているためデータマイニングツールと技術が早急に求められている。その中でもログの解析を通してこのウエブマイニングの重要性に焦点を当てて述べていく。


「データマイニングにおけるデータ加工」
株式会社SASインスティチュートジャパン 木下貴文
データ分析作業、特にデータマイニングを行う際に必要不可欠なデータクレンジング作業について、Base SASの機能を使って述べます。昨今の分析データにとって必要なデータ加工技術を説明します。


「製品分類による顧客セグメンテーションの方法」
株式会社SASインスティチュートジャパン 中西由紀
当論文は、SAS リリース8.1を使用し、顧客嗜好ベースの製品のカテゴリー化、顧客のセグメンテーション化までの方法を述べる。そして最後に、ターゲットセグメンテーションの費用的妥当性を数値的に理解することを目的とする。


◆ カテゴリ:品質管理

「SASおよびJMPによるハードディスク・ドライブの生産性と品質の向上」
日本アイ・ビー・エム株式会社 朝日睦
HDD (ハードディスク・ドライブ) の製造工程で得られる膨大なテストデータやヘッド、ディスクなどの供給部品の情報に対する解析を、SASおよびJMPを用いHDDの生産性と品質の向上を実現した事例を述べる。


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ポスターセッション論文

◆ カテゴリ:医薬

「[EXSAS] V6とツリー型アルゴリズム」
株式会社アーム 山本典子 常吉華奈 呉本真莉/京都大学 浜田知久馬
生物実験データ統計解析システム[EXSAS]V6は、SAS V8に完全対応する。今回は、[EXSAS] V6の機能のうち、5種類のツリー型アルゴリズムを具体的なデータに適応した結果を、出力内容を中心に紹介する。


「SASバージョン8eによる非臨床統計解析システムの開発」
大塚製薬株式会社 佐々木和典 角元慶二 小原直樹 岡美保
社内の非臨床試験を対象とした、SAS/AFとExcelによる統計解析システムを紹介する。今回、V8への移行に伴いODS機能を利用すべく現行システムを改良した。また、開発時の考慮点等についても報告する。


「患者の満足度調査 −入院期間の影響について−」
中部学院大学 田久浩志
入院患者の満足度解析で多くの質問で入院後2週間に満足度が悪化しその後改善した。性年代別でも同様であった。入院への馴れが原因と考え、入院後2週間の退院が意図的に満足度を高く操作できることを提案した。


「東北地方の農村の10年にわたる健康調査より見た生活習慣病の risk factor」
東京慈恵会医科大学 豊島裕子 松尾一可 縣俊彦 清水英佑
東北地方の農村住人4212人の12年間の健康診断結果を重回帰分析した。高コレステロール血症は、5年後から10年後に収縮期高血圧症に、拡張期高血圧は5年後に収縮期高血圧となる事が疑われた。


◆ カテゴリ:システム

「SASシステムと連携したVBA利用によるレポーティング事例」
株式会社シビルシステムデザイン 二宮清高
データを定期的に、定型様式で作成するレポート作成システムを紹介する。SASでデータ検索を行い、得られた結果をExcelに取り込みVBAを用い条件判定、着色、表題、罫線の描画、作図等を行い出力する。


「SAS/IntrNetソフトウェア リリース8.2の機能紹介」
株式会社SASインスティチュートジャパン 吉岡厚治 山本克己
同製品バージョン8で拡張されたロードマネージャー機能・プールサービス機能などを中心にリリース8.2で追加された新機能を説明する。更にJavaを用いたSASへの接続機能等についても併せて説明する。


◆ カテゴリ:統計

「SASデータステップによるAgresti検定統計量の算出」
株式会社CRC総合研究所 斉藤佳世
同一被験者における2つの条件の効果の差の有無に関する検定方法のうちの1つである、Agresti検定の統計量算出マクロをSASデータステップを用い、作成した。その機能と使用法についての紹介。


「要因配置実験の結果解析のための簡易な入力形式」
柴山忠雄
処理、揺動および対比の要素を記号的に列挙し、必要な計算手順を主プログラムの集まりとして書き表わし、SAS/QC、SAS/STAT、など専門実務用の統計ソフトウェアを自由に活用するための準備を与える。


◆ カテゴリ:調査・マーケティング

「太陽と地球との関係」
慶応義塾大学 堀岡大輔
宇宙は昔から人々の注目を浴びてきた。今回はその中で特に関心が高い生命の源である太陽の動きと人間の経済活動との意外な関係を表現した。来場される方々との、充実したふれあいと討議のひとときを目標にしている。


「地方自治体への地理情報システム(GIS)の導入要因の分析−SASシステム及びJMPシステムを用いて−」
神戸商科大学 小田真樹子 川向肇 有馬昌宏
自治体におけるGIS導入に関してアンケート調査を行い、SASを用いて、クロス集計、判別関数分析を行った。また、JMPの利用により、レポートをHTML形式で極めて容易に作成し、多少加工することでWeb上での迅速な公開が可能となった。これらの概要を紹介する。


◆ カテゴリ:データマイニング

「データマイニング技法による生活習慣病のリスクファクター分析法の実際」
ダイナボット株式会社 ザイコクホー 飯沼一茂
本稿では、IT進法に伴って開発された、金融業や流通業などに広く採用されつつあるデータマイニング技法を用いた生活習慣病におけるリスクファクター分析法が有効であることについて示唆された。


◆ カテゴリ:教育

「神戸商科大学におけるSASシステムを利用した統計・情報処理教育の現状と展望」
神戸商科大学 川向肇 有馬昌宏 古隅弘樹 周防節雄
神戸商科大学の学部・大学院において、SASを利用者として用いるための教育の実態の概要と、JMPが公開講座や学部のデータ解析関連の導入教育で果たしうる役割と効果などについて報告を行う。


「SASと医学統計学の学生の評価と教員の評価の関連性」
東京慈恵会医科大学 縣俊彦 清水英佑 田嶼尚子 裏田和夫 景山茂 鈴木皖之 鈴木直樹 豊島裕子 川村昇 和田高士 松島雅人 尾立裕三 小松一祐
Evidence-Based Medicine (EBM)教育を、東京慈恵会医科大学でも実施している。このプログラムの中でのSAS、医学統計学の役割、位置づけ、学生の評価と教員の評価の関連性を考え、検討したので報告する。


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グラフィックセッション論文

「大型計算機センターにおける計算機の利用分析」
京都大学 久冨丈志 金澤正憲
京都大学大型計算機センターでは、京都大学の教官、大学院生を中心に多数の大学の研究者が利用している。本論文では、本センターでの計算機利用状況の分析グラフをSAS/GRAPHソフトウェアを用いて作成した。


「自然形態をCGで再現しよう−樹木作成−」
キリンビール株式会社 長谷川要
自然界には様々な形が存在する。一見無秩序な形態に見えても実は様々な法則や規則性を持っていることがある。自然界の形態を数理的に捉える試みとして、樹木の生長をSAS/GRAPHを用いて表現することとした。


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