SASによる応用的因果解析(2日間)
価格:150,000円(税抜) /※チケットのお取り扱いはありません
※適用される消費税が別途加算されます。
受講対象
SASを用いた観察研究データの統計解析業務に従事する方
前提知識
学習内容
「
SASによる傾向スコア解析」では、ランダム化を伴わない観察研究における「交絡」という現象と、それに対処するための統計解析手法として、特に傾向スコア(プロペンシティスコア)の働く原理、またそれを用いた交絡調整法(マッチング、条件付け、重み付け)をSASプログラムとともに解説しています。本コースでは、これらの知識を下敷に、より踏み込んだ解析手法の習得を目的とします。SAS/STAT 14.2より実装されたPSMATCHプロシジャ(広範なマッチングまたは重み付け手法の実行)、CAUSALTRTプロシジャ(平均因果効果のセミパラメトリック推定)の紹介とともに、これらのプロシジャだけでは対応できない、1)時間とともに変化する曝露変数の効果推定や、2)アウトカムに打ち切りを含む場合の解析手法など解説します。
コンテンツ
- ■因果推論の基礎
- ・因果効果と因果モデル
- ・ランダム化の役割
- ・交絡
- ■因果効果の推定方法
- ・層別解析
- ・アウトカム回帰と傾向スコア
- ・効果の標的集団
- ・条件付き効果、周辺効果とそれらの異同の条件
- ■傾向スコア
- ・傾向スコアのバランス性
- ・傾向スコアによる条件付け(層別解析、回帰調整)
- ・傾向スコアマッチング
- ・傾向スコアを用いた重み付け
- ■様々な傾向スコアマッチング(PROC PSMATCH)
- ・単純なマッチング(greedy matching)
- ・ペア以外のマッチング、人数バランスをとらないマッチング
- ・より丁寧なマッチング(optimal matching)
- ・全員をマッチング(full matching)
- ・マッチング後の解析方法
- ・注意喚起
- ■回帰モデルを用いた平均因果効果推定(PROC CAUSALTRT)
- ・傾向スコアモデル(invrse probability weighting)
- ・アウトカム回帰モデル(regression standardization)
- ・傾向スコアモデルとアウトカム回帰モデル(augmented invrse probability weighting)
- ・注意喚起
- ■より応用的な解析手法
- ・変化する曝露の効果推定(周辺構造モデル)
- ・直接効果の推定
- ・生存時間アウトカムに対する平均因果効果
※ 内容は予告なく変更する場合があります。
担当講師
東京理科大学 工学部情報工学科 講師 篠崎 智大 氏