メニューなどの文字化けが発生する場合の確認について

[OS]Windows
[リリース] 8.1
[キーワード] Install, 8.1, CUSTOM

[質問]

インストール後、SASを起動させた時メニューやログ等で日本語文字が化けてしまいました。原因は何ですか。

[回答]

V8.1で上記現象が発生する場合、以下のことが考えられます。

  • インストール時に「カスタムインストール」を選択した
  • インストール時に「SAS DBCSサポート」を選択していない

V8.1では「SAS DBCSサポート」がデフォルトで「有効」になっていません。
「SAS DBCSサポート」では、次のことを考慮してインストールを行ってください。

  • 言語を問わずSASを起動させる  →   言語関係に特化したモジュールの選択は不要
    ※ これにより言語に依存せずに処理できるモジュールをインストールします

  • 「漢字」等の2バイト文字を使用する  →  「SAS DBCSサポート」のインストール必須
    ※ 2バイト文字を考慮して作成されたモジュールのインストールを行います

  • 「日本語」の2バイト文字を使用する  →  「SAS 日本語サポート」のインストールも必須
    ※ 表示部分を「日本語」で行うためのモジュールをインストールします

日本語で使用できる環境を構築するためには、次の2項目が必須です。

  • SAS DBCSサポート
  • SAS 日本語サポート

環境設定ファイル(!sasroot\nls\ja\SASV8.CFG:!sasrootはデフォルトでは「C:\Program Files\SAS Institute\SAS\V8」となります)を メモ帳等で開いていただき、以下の部分をご確認ください。

「SAS DBCSサポート」が入っていない SASV8.CFG の例


/* Location for Java applets */
-APPLETLOC "C:\Program Files\SAS Institute\Shared Files\applets"
-DBCSLANG JAPANESE
-DFLANG JAPANESE

(中略)

/* Setup the SAS System help directory definition */
-SASHELP       (
                "!SASCFG\SASCFG"
                "!sasext1\ja\sashelp"
                "!sasroot\core\sashelp"
                "!sasext0\base\sashelp"

「SAS DBCSサポート」がインストールされている場合は、以下のような SASV8.CFG となります。

/* Location for Java applets */
-APPLETLOC "C:\Program Files\SAS Institute\Shared Files\applets"
/* DBCS Related Options */
-DBCS                      <=== この部分の存在
-DBCSTYPE PCMS             <=== この部分の存在
-DBCSLANG JAPANESE
-DFLANG JAPANESE

(中略)

/* Setup the SAS System help directory definition */
-SASHELP       (
                "!SASCFG\SASCFG"
                "!sasext1\ja\sashelp"
                "!sasext0\dbcs\sashelp"  <=== この部分の存在
                "!sasroot\core\sashelp"
                "!sasext0\base\sashelp"

もし「DBCSサポート」がインストールされていない場合、以下の手順で対処してください。

  1. SASUSERフォルダに存在する「プロファイル」を一度削除してください。 Keyの割り当てなどを設定している場合、全て設定情報が削除されます。ご注意ください。
    「C:\My Documents\My SAS Files\V8」フォルダにある「profile.sas7bcat」が対象のファイルです (Windows9xの場合、インストール時の指定によって異なることがあります)。

  2. SAS V8.1の追加インストールを行います。
    1. CD-ROMのSETUP.EXEをクリックして、インストーラーを起動します。
    2. 「セットアップタイプ選択」は「カスタム」、「サーバオプション」は前回インストールしたものに従ってください。
    3. 「SAS System 8が既にインストールされています」の画面では「SAS System 8にコンポーネントを追加」 を選択してください。
    4. 「コンポーネントの選択」画面では「SAS DBCSサポート」にのみチェックを行ってください (チェックされていないプロダクトがアンインストールされるようなことはありません)。
      更に「オプション」を選択し、インストール済みのプロダクトに関するDBCSモジュールのみチェックします。
    5. インストールが開始され、必要ファイルがコピーされます。

  3. SAS V8.1を起動し、文字化けが解消されていることをご確認ください。
    万が一解消できない場合は、一度 SAS V8.1をアンインストールの上、再インストールする必要があります。 その際に「SAS DBCSサポート」「SAS日本語サポート」を忘れずに選択してください。