システム必要条件
SAS® Real-Time Decision Manager 6.5 (Run-Time Server)

概要

SAS Real-Time Decision Managerは、顧客のライフタイムバリュー(生涯価値)、傾向、減少、およびクレジットリスクモデリングを含むデータからの深い知見を配信するための意思決定のロジックと分析を兼ね備えています。 SAS Real-Time Decision Managerは、大容量環境における高精度な意思決定をサポートします。

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time Serverは、意思決定を行うためにさまざまなシステムを統合します。 Run-Time Serverは、SAS Real-Time Decision Manager Design Server(意思決定を行い、それらをRun-Time Serverに展開するために使用されます)と一緒に使用されます。 詳細は、Design Server用の「システム必要条件 」のドキュメントをご確認ください。

サーバー層

注意: サポート状況: Windows Server 2016でサポートされているのは、SAS 9.4 TS1M5以降のみです。

サードパーティの技術の変化に対応するため、SASは正式にサポートしている各オペレーティングシステムの1つ以上のベースラインメジャーバージョン、後続のマイナーアップデートをサポートする一般的なポリシーを採用いたしました。 たとえば、SAS バージョンXのベースラインがRed Hat Enterprise Linux 6.1である場合、このポリシーに基づきSAS バージョンXはRed Hat Enterprise Linux 6.7 もサポートします。

サードパーティソフトウェアに適用される完全なSASのサポートポリシーは、https://support.sas.com/en/documentation/third-party-software-reference/baseline-and-higher.htmlよりご確認いただけます。 このポリシーの一部として、SASはお客さまが最新のオペレーティングシステムサービスパックを適用されることを強く推奨しています。

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time Server

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AS Real-Time Decision Manager Run-Time Server は、次の一覧から選択したSAS/ACCESSエンジンを2種類同梱します。

  • SAS/ACCESS Interface to DB2
  • SAS/ACCESS Interface to Greenplum
  • SAS/ACCESS Interface to Microsoft SQL Server
  • SAS/ACCESS Interface to Microsoft SQL Server(UNIX上にて、 DataDirect Branded ドライバ 7.1.4 を使用。 AIX、 Linux、およびSolaris上でのみサポートされます。)
  • SAS/ACCESS Interface to Netezza
  • SAS/ACCESS Interface to ODBC(Windows上でのみサポートされます。)
  • SAS/ACCESS Interface to OLE DB(Windows上でのみサポートされます。)
  • SAS/ACCESS Interface to Oracle
  • SAS/ACCESS Interface to PostgreSQL
  • SAS/ACCESS Interface to Teradata

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time SAS Data Integration Server

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SAS Real-Time Decision Manager Run-Time SAS Data Integration Server は、2種類の標準SAS/ACCESSエンジン(種類はご利用のプラットフォームにあわせて選択。) 3種類のSAS Metadata Bridges(種類は選択)も含まれます。 Metadata Bridge for General Industry Standardsは、選択しなくても自動的に含まれます。

SAS Data Integration Server は、オプションです。

SAS Federation Server

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SAS Federation Serverには、選択した次のいずれかひとつのデータベースに対応したドライバ(1種類)が含まれます。

  • Greenplum
  • Netezza
  • Teradata

DB2およびPostgreSQLは、Oracleドライバと共に、Federation Serverの ドライバ(SAS Real-Time Decision Managerで選択せずとも含まれるドライバ)です。

SAS Federation Server には、1種類のSAS Quality Knowledge Base Localeも含まれます(ロケールは選択。SAS Federation Server で選択したものと同じ種類のもの)。 このロケールを特に指定しない場合、デフォルトでSAS Quality Knowledge Base Locale for English(USA)が同梱されます。

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time Metadata Server

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SASでは、SAS Metadata Server配置において次の事項を推奨しております。

  • 64-bitホストシステムであること
  • チューニング、管理、診断を単純化するため、専用のマシンであること
  • SAS Metadata Serverがマルチスレッドであるため、マルチコアサーバーハードウェアであること
  • 本番環境の配置においては、4コア以上であること

サーバークラスシステムのディスクI/Oパフォーマンスが十分である必要があります。 メモリの必要条件は、使用するプロダクトの組み合わせにかなり依存します。しかしながら、8 GBのRAMがあれば大抵の大規模配置にも対応可能です。 ほとんどの配置において、4GBのRAMで対応できます。より少ないメモリで賄えるような特定の配置が確認されない限り、この4GBという値が最低限必要なメモリ容量だと考えることができます。


ミドル層

注意: サポート状況: Windows Server 2016でサポートされているのは、SAS 9.4 TS1M5以降のみです。

SAS Real-Time Decision Managerには、Operational Mid-Tier(キャンペーンを実行するためのもの)と、Design Mid-Tier(キャンペーンのデザインを行うためのもの)の2種類のミドル層があります。 どちらのミドル層もJ2EEアプリケーションであり、J2EEアプリケーションサーバー内で実行されます。

このドキュメントでは、SAS Real-Time Decision Manager Operational Serverのコンポーネントの必要条件を提示します。 SAS Real-Time Decision Manager Design Serverの必要条件に関しては、別途提供されているシステム必要条件のドキュメントをご確認ください。

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time Mid-Tier

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クライアント層

SAS Real-Time Decision Manager Run-Time Clients

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SAS Decision Services Toolkit Clients

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SAS Decision Services Toolkitは、Windowsワークステーション(32-bit)と、Windows x64ワークステーションに対応したダウンロード版を提供しています。


プロダクト要件

データベース

SAS Real-Time Decision Manager 6.5 は、SAS/ACCESSを使用して、さまざまなデータベースに接続することができます。 次のリストでは、SAS Real-Time Decision Manager 6.5が対応している、データベースのバージョンを提示します。

  • Greenplum: DataDirect ブランドのドライバ バージョン 7.1.2、 Greenplum バルクローダー 4.2
  • IBM DB2/UDB バージョン 10.1、10.5 および、11.1
  • IBM Netezza バージョン 6.0、6.1、および7.0
  • Microsoft SQL Server バージョン 2008、2008 R2、2012、2014、2016、および 2017 Enterprise Edition
  • Microsoft SQL Server バージョン 2008、2008 R2、 2012、2014、2016、および 2017 Standard Edition(1000万件以下のカスタマーレコード)
  • Oracle バージョン 11g、11.2、12.1、および、12.2/18c
  • PostgreSQL バージョン 9.2, 9.3, および 9.4
  • SAS 9.4_TS1M4より、PostgreSQL バージョン 10.6 も対応。
  • Teradata バージョン 14.0、 14.1、 15.0、 および 16.xx

注:

Microsoft software Server Failover Clusterは、サポートされていません。

Amazon Relational Database Service (RDS) for Oracle、Microsoft SQL Server、および PostgreSQL は、Amazon Web Services上のAS Real-Time Decision Manager 6.5 Run-Time Server でサポートされています。

物理的な配置でサポートされている、同じバージョンのOracle、Microsoft SQL Server、およびPostgreSQLは、Amazon RDS上でサポートされています。 

ご利用のインストールにOracle database 12c/18cが含まれている場合、Oracle Multi-tenant アーキテクチャがサポートされていないことにご注意ください。

ご利用のインストールにOracle Database 12.2/18cが含まれている場合、そのバージョンがSAS 9.4 TS1M4 (SAS 9.4M4) 以降でのみサポートされているということにご注意ください。 Oracle 12.2/18cがLinux上にある場合は、ホットフィックスが必須です。 詳細は、SAS Note (http://support.sas.com/kb/60/895.html)をご確認ください。

Oracle RACへの接続は、単一のOracle Single Client Access Name (SCAN) リスナーアドレスが含まれる接続文字列を経由してサポートされます。 このサポートには、次の制限があります。

  • Oracle RACノードに障害が発生した場合、SAS Real-Time Decision Manager は、SCANを通じた接続プールの再確立をします。そして、運用し続けているすべてのRACノードへの接続リクエストをSCANリスナーが解決することを可能にします。
  • 次のコンポーネントは、サポートされていません。
    • Oracle Transparent Application Failover (TAF)
    • Oracle Fast Connection Failover (FCF)
  • Oracle Notification Service(ONS)とのクライアントアプリケーションの統合が必要であったり、Oracleとのクライアントコールバックルーティンの登録が必要であったりする、その他のオプション。

Teradata,、Netezza、 およびGreenplumは、大規模パラレルプロセッシングデータストレージテクノロジーであり、しばしばエンタープライズデータウェアハウスとして配置されます。 このように配置されたすべてのデータベースは、一定の高スループットのReal-Time Decision Manager の使用シナリオで必要な性能を備えていないことがあります。 お客様でこれらのデータベースを配置する前に、SAS Customer Intelligenceのプロフェッショナルサービス担当者にご相談ください。 『SAS Real-Time Decision Manager Adminidtration Guide』にて、この問題に関するより詳細なガイダンスを提供しております。

ステージング機能が使用される場合、トリートメントはCustomer Intelligence Common Data Modelにステージされます。

クライアントアプリケーションマシン: 最低限推奨する構成

  • 最新のIntelもしくは、AMDプロセッサ: 2.33GHz 以上で実行されるもの
  • メモリ:
    • 3 GB (最小)
    • 128 MB グラフィカルメモリ
  • ディスク容量SAS Customer Intelligence Studioのために、既存の環境に追加で350 MB以上の空き容量が必要です。

 

ミドル層マシン: 最低限推奨する構成

メモリ

SAS Real-Time Decision Manager Operational Mid-Tier: 32 GB (最小)

より良いパフォーマンスのためのメモリの必要条件は、環境によって異なります。SAS Enterprise Excellence Center の担当者との相談に基づいて判断することを推奨します。

Operational Mid-Tierの必要条件は、他のシステムからのリクエストの数と同時実行されるプロセスの数によって、異なります。

ディスク容量

この必要条件は、SAS Real-Time Decision Manger Serverのセットアップディレクトリで必要になるディスクの空き容量です。 新しいコンテンツやカスタマイズのために追加のディスク容量が必要になることがあります。

サードパーティソフトウェアでも追加のディスク容量が必要になります。 下記は、ご使用の構成によって必要になる可能性がある、サードパーティソフトウェアの例です。

    • データベースクライアント
    • アプリケーションサーバー
    • HTTPサーバー

サーバー層: 最低限推奨する構成

  • SAS Real-Time Decision Manager Server 64 GB (最小)
  • SAS Federation Server: 64 GB (最小)
  • DataFlux Authentication Server: 64 GB (最小)

より良いパフォーマンスのためのメモリの必要条件は、環境によって異なります。SASの担当者との相談に基づいて判断することを推奨します。

Server Tier の必要条件は、他のシステムからのリクエストの数と同時実行されるプロセスの数によって、異なります。

SAS Real-Time Decision Manager、 SAS Federation Server、および、DataFlux のディスク容量

SAS Real-Time Decision Manager Server、 SAS Federation Server、および DataFlux Authentication Server のセットアップディレクトリで必要になるディスク容量は、次のリストのとおりです。

  • SAS Real-Time Decision Manager Server Tier: 500 GB
  • SAS Federation Server: 500 GB
  • DataFlux Authentication Server: 500 GB

新しいコンテンツやカスタマイズのために追加のディスク容量が必要になることがあります。

データベースクライアントなどのサードパーティソフトウェアのために、追加のディスク容量が必要になることがあります。

SAS システム メモリ および、 ディスク容量

メモリとディスク容量の必要条件については、http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/service/resources/sysreq/index.htmlにある、使用するオペレーティングシステムに対応した『SAS 9.4 システム必要条件』をご確認ください。

リファレンス

その他の情報は、SAS インストールセンター(http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/service/documentation/installcenter/index.html)をご参照ください。


サードパーティソフトウェア

SASソフトウェアは、特定のサードパーティソフトウェア(オープンソースソフトウェアのみに限定されません)を提供することがあります。これは、サードパーティソフトウェアライセンス契約に基づきライセンスされます。 SASソフトウェアと共に提供されるサードパーティソフトウェアのライセンス情報に関しては、http://support.sas.com/thirdpartylicenses(英語)をご参照ください。

94S355
日本語版更新日:2019/03/08  英語版更新日:2019/03/01
リリース:9.4 (TS1M3), Rev.940_16w26
Pub Code:69498
SASおよびSAS Instituteのプロダクト名またはサービス名は、米国およびその他の国におけるSAS Institute Inc.の登録商標または商標です。 その他、記載されている会社名および製品名は各社の登録商標または商標です。
®は米国で登録されていることを示します。
Copyright© 2019, SAS Institute Inc., Cary, NC, USA.