システム必要条件
SAS® Anti-Money Laundering 7.1

概要

SAS Anti-Money Laundering は、分散および非分散(Distributed and Non-distributed)のSAS LASR Analytic Server配置で利用可能です。 このシステム必要条件は両方のLASR配置に対応しています。 特定のLASR配置タイプに対応するコンポーネントに関しては、見出しにその旨を提示します。

注意: SAS Anti-Money Laundering には、SAS Enterprise Case Managementが含まれます。 SAS Enterprise Case Management をSAS Anti-Money Launderingの外で使用するには、別途SAS Enterprise Case Managementプロダクトのフルライセンスが必要です。

サードパーティの技術の変化に対応するため、SASは正式にサポートしている各オペレーティングシステムの1つ以上のベースラインメジャーバージョン、後続のマイナーアップデート、および、後続のメジャーバージョンをサポートする一般的なポリシーを採用いたしました。 このドキュメントには、サポートしているベースラインメジャーバージョンのみ記載しています。 サードパーティソフトウェアに関する完全なSASのサポートポリシーは、https://support.sas.com/resources/thirdpartysupport/baseline_plus.htmlよりご確認いただけます。

このポリシーの一部として、SASはお客さまが最新のオペレーティングシステムサービスパックを適用されることを強く推奨しています。

サーバー層

Apache Solr 5.5.5 をサーバー層にインストールする必要があります。 スタンドアロンもしくはクラウド構成のどちらにもインストールすることが可能ですが、サーバー層が対応しているプラットフォーム上にインストールする必要があります。

注意: スタンドアロンまたは、クラウド構成のどちらを使用している場合も、サーバー層からアクセス可能なネットワークドライブとSolrのインストールが必須です。


SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Server

使用する環境を選択してください。

SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverには、 SAS Quality Knowledge Base for English (US)が含まれています。 また、次のものも含まれます。

  • Quality Knowledge Base for Product Data(種類は選択)、または
  • Quality Knowledge Base Locale(種類は選択)

SAS Quality Knowledge Base for Englishはこのパッケージでは必須であるため、追加で、選択した種類の言語に対応した1種類のQuality Knowledge Baseもライセンスに含まれます。 ここで選択する言語の種類は、SAS Data Quality Standard Server(以下参照)とともに提供されるSAS Data Management Contextual Extraction Language Packで選択したものと同じ種類である必要はありません。 しかしながら、SAS Quality Knowledge Base for Product Data用に選択する言語は、すべてのサーバーにおいて同じであることが必須です。

SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverには、 SAS Anti-Money Laundering用に、次の中から選択した1種類のSAS/ACCESSエンジンも含まれます。

  • SAS/ACCESS Interface to IBM DB2
  • SAS/ACCESS Interface to ODBC (Microsoft SQL Serverと使用するため)
  • SAS/ACCESS Interface to Oracle
  • SAS/ACCESS Interface to Teradata

SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverには、 SAS Enterprise Case Management用に、次の中から選択した1種類のSAS/ACCESSエンジンも含まれます。

  • SAS/ACCESS Interface to DB2
  • SAS/ACCESS Interface to ODBC (Microsoft SQL Serverと使用するため)
  • SAS/ACCESS Interface to Oracle
  • SAS/ACCESS Interface to PostgreSQL

SAS Data Management Standard Server

使用する環境を選択してください。

SAS Data Management Data Server には、1種類のSAS Quality Knowledge Base Locale(種類は選択)または、1種類のSAS Quality Knowledge Base for Product Data(種類は選択)のいずれかが含まれます。 SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverで選択したものと同じ言語を選択してください。

SAS Data Management Data Server には、2種類の標準SAS/ACCESSエンジン(種類は選択)と3種類のSAS Metadata Bridge(種類は選択)も含まれます。 SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverで選択したものと同じSAS/ACCESS エンジンを選択してください。 加えて、General Industry Standardsは、選択しなくても自動的に含まれます。

なお、SAS Data Management Server はz/OSをサポートしていますが、接続性または機能に関連した何らかの制限があります。

SAS Data Quality Standard Server

使用する環境を選択してください。

SAS Data Quality Standard Serverには、1種類のSAS Data Management Contextual Extraction Language Pack(言語は選択)が含まれます。

また、SAS Quality Knowledge Base Locale もしくは Quality Knowledge Base for Product Dataのいずれか一つも含まれます。これらは、SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverで選択してものと同じ種類の言語であることが必須です。

SAS Visual Process Orchestration Server

使用する環境を選択してください。

SAS Visual Process Orchestration Server は、SAS Data Quality Standard Server が32-bit版のMicrosoft Windows上で実行されている場合のみ必須です。 しかしながら、SAS Visual Process Orchestrationは、別のマシン上にインストールすることが必須です。なぜなら、このプロダクトは32-bit版のMicrosoft Windowsをサポートしていないためです。 詳細は、インストールセンターのWebサイトから参照可能な 「 SAS Visual Process Orchestration システム必要条件」をご確認ください。

SAS Visual Analytics Administration and Reporting Server

使用する環境を選択してください。

SAS Visual Analytics Administration and Reporting Serverには、1種類の標準SAS/ACCESSエンジン(種類は選択)が含まれます。 SAS Enterprise Case Management Serverで選択したものと同じSAS/ACCESSエンジンを選択します。 SAS Visual Analytics Administration and Reporting Server をソリューションソフトウェアとは別の筐体にインストールすることを推奨しています。

パッケージに含まれるSAS Visual Analytics LASR Server

  • SAS Visual Analytics LASR Server(非分散:Non-distributed)は、配置が非分散LASR(Non-distributed LASR)用である場合にパッケージに自動的に含まれます。 配置が分散LASR(Distributed LASR)用である場合は、これはオプションになります。
  • SAS Visual Analytics LASR Server(分散:Distributed)は、配置が分散LASR(Distributed LASR)用である場合にパッケージに自動的に含まれます。

Hadoopのサポートに関して

Base SAS、SAS/ACCESSエンジン、およびSAS Visual Analytics Administration and Reporting Server は、コモディティハードウェア(symmetric)のヘッドノードまたは、別のハードウェア上(asymmetric)のいずれかにインストールすることができます。 そのため、Linux x64 LASRグリッドで実行していても、SAS Visual Analytics Administration and ReportingのDistributed LASR Base SASコンポーネントをWindows x64上にインストールすることができます。

SAS Solution LASR Analytic Server (非分散LASR:Non-distributed LASR)

使用する環境を選択してください。

SAS Solution LASR Analytic Serverには、標準SAS/ACCESSエンジン(種類は選択)が1つ含まれます。 SAS Visual Analytics Administration and Reporting Serverで選択したものと同じ種類のSAS/ACCESSエンジンを選択します。

SAS Solution LASR Analytic Serverは、SAS Visual Analytics Administration and Reporting Serverのものと同じオペレーティングシステム上にインストールすることが必須です。

SAS LASR Analytic Server (分散LASR:Distributed LASR) : x64 Linux

このマシンにインストールするSASプロダクト:
  • SAS High-Performance Node Installation 3.5
  • SAS Plug-ins for Hadoop 1.0

サポートしている実行環境:
  • 64-bit版 Oracle Linux 6.1 (x64チップファミリ)
  • 64-bit版 Red Hat Enterprise Linux 6.1(x64チップファミリ)
  • 64-bit版 Red Hat Enterprise Linux 6.7(x64チップファミリ)
  • 64-bit版 Red Hat Enterprise Linux 7.1(x64チップファミリ)
  • 64-bit版 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1 (x64チップファミリ)

共同で使用できるHadoop File System (HDFS) (co-located HDFS)の使用はオプションですが、サポートされているHadoop環境とSAS Plug-ins for Hadoop(これはライセンスに含まれています)が必須です。 サポートしているHadoopディストリビューションに関するより詳細な情報は、http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/service/resources/thirdpartysupport/v94/hadoop/hadoop-distributions.html をご参照ください。 このプラグインは追加の設定が必要です。 より詳細な情報は、『SAS High-Performance Analytics Infrastructure 3.5: Installation and Configuration Guide』(英語)をhttp://support.sas.com/documentation/onlinedoc/hp-analytics-infrastructure/index.htmlのWebページよりご参照ください。

SAS Metadata Server

使用する環境を選択してください。

SASでは、SAS Metadata Server配置において次の事項を推奨しております。

  • 64-bitホストシステムであること
  • チューニング、管理、診断を単純化するため、専用のマシンであること
  • SAS Metadata Serverがマルチスレッドであるため、マルチコアサーバーハードウェアであること
  • 本番環境の配置においては、4コア以上であること

サーバークラスシステムのディスクI/Oパフォーマンスが十分である必要があります。 メモリの必要条件は、使用するプロダクトの組み合わせにかなり依存します。しかしながら、8 GBのRAMがあれば大抵の大規模配置にも対応可能です。 ほとんどの配置において、4GBのRAMで対応できます。より少ないメモリで賄えるような特定の配置が確認されない限り、この4GBという値が最低限必要なメモリ容量だと考えることができます。


ミドル層

 

SAS Anti-Money Laundering Mid-tiers

使用する環境を選択してください。

SAS Visual Analytics Administration and Reporting Mid-tier

使用する環境を選択してください。

SAS Visual Analytics Administration and Reporting Mid-Tier を別のマシン上にインストールすることを推奨しています。

Web アプリケーションサーバー

SASソリューションソフトウェアをインストールする際、SAS Deployment Managerが必要なWebアプリケーションサーバーとWebサーバーのインストールと設定を行います。

これらのサーバーをインストールするには、ミドル層でサポートしているオペレーティングシステムからいずれか1つを選択します。

注意: これらのサーバーをz/OSまたは、32-bit版 Windowsプラットフォームにインストールすることはできません。

サポートしているデータベース

SAS Anti-Money Launderingは、次のデータベース1をサポートしています。

  • IBM DB2 Universal Database Version 10.1以降(64-bit ライブラリ)
  • Oracle Enterprise Edition および Standard Edition: 11g および 12c2, 3
  • Microsoft SQL Server 2008 および、20124, 5
  • Teradata v13.10

Hot Fix 4から、SAS Anti-Money Launderingは、次のデータベース1をサポートしています。

  • IBM DB2 Universal Database Version 10.1以降(64-bit ライブラリ) : SASでは、バージョン10.5を推奨しています。
  • Oracle Enterprise Edition および Standard Edition: 11g および 12c2, 3:  SASでは、バージョン12を推奨しています。
  • Microsoft SQL Server 2008、 2012、および 20164, 5: SAS では、バージョン2016を推奨しています。
  • Teradata versions 13.10 および、 14.10 : SAS では、14.10を推奨しています。

注:

  1. Enterprise Case Managementの使用は、SAS Anti-Money Laundering 7.1ではオプションです。 SAS Enterprise Case Management をSAS Anti-Money Launderingとともに使用する場合は、SAS Anti-Money Laundering と SASEnterprise Case Managementが異なるデータベースをサポートしているということに留意してください。 SAS Enterprise Case Managementのデータベースのサポートについては、 SAS Enterprise Case Management システム必要条件をご確認ください。
  2. ビットマップのインデックス作成(bitmap indexing)やデータパーティション分割(data partitioning)などの高度なチューニング機能を活用にするには、SASは、Oracle Standard Editionよりも、Oracle Enterprise Edition上にSAS Anti-Money Launderingを配置することを推奨しています。 Oracle Enterprise Editionは、高ボリュームのデータベースのチューニングで必要な機能を提供しています。 利用可能な機能の詳細なリストについては、Oracle社のライセンス担当者にお問い合わせください。
  3. Oracleを使用する際は、Oracle Textオプションのインストールが必須です。
  4. Microsoft SQL Serverをソリューションデータベースとして使用する場合、SAS/ACCESS to ODBCが必須です。
  5. Microsoft SQL Serverをソリューションデータベースとして使用する場合、そのソリューションのすべてのServer Tierは、Windows上にインストールします。

サードパーティソフトウェアの必要条件

SAS Anti-Money Laundering 7.1 は、検索に関連する機能のサポートのためにApache Solr 5.5.5 が必須です。 それをサーバー層にインストールします。 このソフトウェアは、システム運用のために必須です。

クライアント層

SAS Data Management Standard Studio

使用する環境を選択してください。

SAS Data Management Standard Studioは、5ユーザーに限定されます。

SAS Data Management Standard Studioには、一種類のData Management Contextual Extraction Language Pack(言語は選択)が含まれます。 また、SAS Quality Knowledge Base Locale もしくは Quality Knowledge Base for Product Dataのいずれか一つも含まれます。これらは、SAS Anti-Money Laundering Alert Generation Serverで選択してものと同じ種類の言語であることが必須です。

SAS Enterprise Case Management Client

使用する環境を選択してください。

SAS Visual Analytics Mobile Clients

SAS Visual Analytics Appsは、iOSやAndroidデバイス、また、Microsoft Windows 10を実行するPCやタブレット上でサポートされています。 このアプリは、Apple iTunes Store、 Google Play、または Microsoft Windows Store より、無料でダウンロードしていただけます。

Webブラウザ

SAS Anti-Money Launderingは、次のWebブラウザをサポートしています。

  • Google Chrome バージョン24以降
  • Microsoft Internet Explorer バージョン11
    注意:Microsoft Edgeはサポートされていません。
  • Mozilla Firefox バージョン 29以降

サードパーティソフトウェア

SASソフトウェアは、特定のサードパーティソフトウェア(オープンソースソフトウェアのみに限定されません)を提供することがあります。これは、サードパーティソフトウェアライセンス契約に基づきライセンスされます。 これらのサードパーティソフトウェアの一覧は、 次のWebページより参照できます:http://support.sas.com/thirdpartylicenses

94H367
日本語版更新日:2019/01/18  英語版更新日:2019/01/10
リリース:9.4 (TS1M3), Rev.940_16w30
Pub Code:69485
SASおよびSAS Instituteのプロダクト名またはサービス名は、米国およびその他の国におけるSAS Institute Inc.の登録商標または商標です。 その他、記載されている会社名および製品名は各社の登録商標または商標です。
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