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SAS Institute Japan、「SAS Forum ユーザー会 学術総会 2005」で
2005年度の最優秀論文賞を発表
〜 塩野義製薬株式会社  落合俊充氏が受賞 〜

2005年7月29日

EIP(エンタープライズ・インテリジェンス・プラットフォーム)ソフトウェアとソリューションのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都中央区勝どき、代表取締役社長:堀 昭一、以下:SAS)は本日、SAS Forumユーザー会(代表世話人:大橋靖雄 東京大学医学部教授)主催の「SAS Forum ユーザー会 学術総会 2005 (2005年7月28日〜29日 東京コンファレンスセンター品川にて開催)」において、本年度の各優秀論文賞の受賞者を発表しました。

本年度は、医薬品開発やシステム開発、マーケティングなど各分野にわたる総数41の応募論文の中から、塩野義製薬株式会社の落合俊充氏に最優秀論文賞、興和株式会社の五所正彦氏に優秀論文賞が授与されました。発表論文等の各賞受賞者については、添付の資料をご参照ください。

今回、最優秀論文賞を受賞した塩野義製薬株式会社の落合俊充氏は、次のように述べています。「実験系により1個体につき1測定値しか得られない場合でも、PK(薬物動態)パラメータの群間比較に関心がもたれることがあります。そこで、リサンプリングとノンパラメトリック法を組み合わせた方法に注目しました。本方法は簡便であり、AUCだけでなくCmaxやTmaxなどのバラツキまで評価できるという利点があります。検討の結果、PKパラメータの推定値の妥当性は示唆されましたが、バラツキについてはさらに考察する必要があると考えています。多くの方からアドバイスをいただければ幸いです」

また、SAS Forum ユーザー会の代表世話人である東京大学教授の大橋靖雄氏は、落合俊充氏の論文について次のように述べています。「本論文は、動物実験のように1個体1測定値しか得られていない場面におけるPKパラメータ推定に関する研究論文です。従来のアプローチに加え、データからサンプリングを繰り返し、測定誤差の見積もりを行なうリサンプリング法の性質の吟味を行なっています。リサンプリング法にも問題があり、未解決な課題も残されているものの、現実の問題に柔軟かつ積極的に取り組む姿勢を評価したいと思います」

優秀論文賞を受賞した興和株式会社の五所正彦氏は、次のように述べています。「経時測定データを解析する際、対象集団の特徴を把握するために母集団パラメータを推定する必要があります。母集団パラメータの推定方法には複数ありますが、その中でどういった方法を用いれば良いのかという事に興味を持ちました。本稿では、標準的な二段階法に限らず、いくつかの二段階法を紹介し、非線形混合効果モデル法と性能を比較しました。NLMIXEDプロシジャの普及に伴い、非線形混合効果モデルの当てはめが容易になった事から、この様な研究に取り組みました」

また、SAS Forum ユーザー会の世話人である株式会社ベルシステム24の西次男氏は、五所正彦氏の論文について次のように述べています。「臨床研究においては、非線形モデルを当てはめる状況が生じます。その典型的な例として血中薬物濃度の推移を取りあげ、母集団パラメータを推定するために、ナイーブな二段階法と非線形混合効果モデルによる解法を解説し、NLINプロシジャおよびNLMIXEDプロシジャの具体的な使用方法を示しています。数値例ではNLMIXEDプロシジャの推定精度の良さが示されました。類似の問題への適用が拡がると予想されるNLMIXEDプロシジャの適切な利用が期待されます」

最後に、SAS Forumユーザー会の世話人で、本年度の年次チェアマンである兵庫県立大学の周防節雄教授は、今回のSAS Forumユーザー会 学術総会の総括として、次のように述べています。 「SAS Forumユーザー会 学術総会では、SAS利用技術に関する研究を中心とした論文を公募し、世話人全体による審査を経て、優秀な論文の表彰を行なっています。当学術総会は、本年で24年目を迎えました。応募論文は40本を数えており、対象分野は、例年通り、医薬関係が半数を占めていますが、見方を変えれば残りはそれ以外の分野ということで、SASの利用分野が多様化してきたことを示しています。今年は目玉として『医薬』と『ミクロ経済統計』のふたつの『特別』セッションを企画しました。特に後者には、統計法により利用が厳しく制限されている実際の官庁統計の個票データを使った研究発表が4件含まれており、貴重な論文発表と言えます。また、『金融・経営・経済』のセッションでは、リスク管理を対象にした論文が数件あり、産業界での近年の関心の高さを反映しています。大学院生の論文はポスターセッションを含めて7件、JMPによる論文も6件にのぼり、SASユーザーの裾野の広がりを実感しています」

「SAS Forum ユーザー会 学術総会 2005」論文賞受賞者一覧

賞区分 受賞者(共同執筆者)ならびに受賞論文名
最優秀論文賞 塩野義製薬株式会社 解析センター 落合俊充氏
共同発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 山本成志氏、渡辺秀章氏、田崎武信氏
「非反復測定値に基づくPKパラメータの群間比較」
優秀論文賞 興和株式会社 臨床解析部 五所正彦氏
共同発表者: 興和株式会社 臨床解析部 菅波秀規氏
「SASを用いた二段階法と非線形混合効果モデル法の性能比較」
奨励賞 兵庫県立農林水産技術総合センター 農業技術センター 主任研究員 加藤雅宣氏
共同発表者: 兵庫県立大学院応用情報科学研究科 有馬昌宏氏、川向肇氏
「JMPを活用したコンジョイント分析による農産物の消費者評価
− 兵庫県の伝統野菜“岩津ネギ”に対する事例−」

東京国際大学 経済学研究科 博士後期課程 KADARMANTO氏

「インドネシアにおける1990年から2002年までの所得格差の実態
−政府統計SUSENASの支出ミクロデータに基づく実証分析−」
チュートリアル功労賞 東京理科大学 浜田知久馬氏
「POWERプロシジャによる症例数設計」
ポスターグラフィック賞 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科 有馬昌宏・川向肇 研究室
「国土数値情報を用いたJMPによる簡易3DGISの開発」
「JMPを利用したCVMによる政策評価 −ローカル鉄道のサービス向上の金銭的評価を事例に−」
「JMPを活用した住民意識調査データに基づく行政課題の構造に関する計量的抽出法の検討」
「JMPを活用した住民参加型まちづくりのためのデータ解析と地理情報システムでの連携運用法の提案」

<SAS Forum ユーザー会について>

「SAS Forum ユーザー会(旧称:日本SASユーザー会)」は、SASの有効利用に関する情報の交換や、会員相互の親睦を深めることを目的とした団体で、約1,600人以上の登録会員を数え、8名で構成される世話人会を中心に運営されています。代表世話人は東京大学医学部教授大橋靖雄氏が務めています。同会はテーマ別にワーキンググループがあり、それぞれ定期的に情報交換、および親睦を深めるための研究会を開催しています。現在、統計手法研究グループ、医薬関係応用研究グループ、関西SASユーザー会、大学ユーザーグループ、品質管理研究グループおよびマーケティング研究会の6つのグループを組織し、活発に活動しています。(http://www.sas.com/japan/usergroups/index.html

<SAS Forum Financial Group>

SASは、金融ビジネスの専門性に対する深い洞察とこれまでの経験を基盤に、2004年11月に「SAS Forum Financial Group」を発足させています。「SAS Forum Financial Group」は、SASが、金融業界のSASユーザー及びユーザー以外の金融実務担当者にも広く、最新の金融BIに加え、SASのBIプラットフォームとソリューションの有効利用に関する情報を提供し、会員相互の親睦を深め、業界におけるITに関する情報交換を促進するための組織として設立したものです。金融セミナーやトレーニングの開催に加え、国内外の最新事例や研究発表会/セミナー・トレーニングの情報を提供する専用Webサイトも運営しております。「SAS Forum Financial Group」への会員登録は無料で、会員は、専用Webサイトやeメール等を通じて、金融業界における最新のビジネス・インテリジェンスに関する様々な情報提供を受けられます。会員登録は、公式URL(http://www.sas-financial.com/)より可能です。

<SAS Institute Japan株式会社について>

SASは、EIP(エンタープライズ・インテリジェンス・プラットフォーム=企業情報系基盤)ソフトウェアとソリューションのリーディング・カンパニーです。ワールドワイドで現在、Fortune500®社の94%を含む世界中の40,000以上のサイトでSASが採用され、日本においては1,500社2,300サイトの導入実績を誇ります。創業以来最大の開発投資を行なって市場導入した次世代BIプラットフォーム「SAS®9」を基盤に、業種横断としてCEO、CFO向けの企業業績管理、CMO向けのマーケティング・オートメーション、CIO向けのITマネジメント・ソリューション、業種別として金融サービス業向けのBasel II対応、医薬製造業向けの臨床データの解析、製造業向けの品質保証、通信業・保険業界向けの統合パッケージなど、広範なBIソリューションを市場に継続投入しています。SASは29年前に米国で創業され、日本においては20年間「The Power to Know®(知る力)」を顧客に提供し続けています。日本国内210名の社員が、全世界9,500名の社員と連携して、日本のお客様に「Beyond BI™(次世代ビジネス・インテリジェンス)」を提供しています。(http://www.sas.com/japan/

* SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

SAS Institute Japan株式会社
広報担当:大野 敦子、清水 英恵
TEL:03-3533-3780
E-mail:jpnpress@sas.com


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