SAS Institute Japan株式会社
日本SASユーザー会総会および研究発表会(SUGI-J 2003)で今年の最優秀論文賞を発表
2003年8月1日
SAS Institute Japan株式会社(本社:東京都中央区勝どき1-13-1、代表取締役社長:堀昭一)は本日、日本SASユーザー会(代表世話人:大橋靖雄 東京大学教授)主催の「第22回 日本SASユーザー会総会および研究発表会(以下SUGI-J 2003)」において、本年度の各優秀論文賞の受賞者が決定したことを発表しました。SUGI-J 2003は、本年7月31日および8月1日の両日にわたって、TFTホール(東京都江東区有明3-1)にて開催され、その初日のプレナリ−セッション会場にて、本年度の受賞者が発表されました。
本年度は、医薬開発やシステム開発、またマーケティングなど各分野にわたる総数39の応募論文の中から、アストラゼネカ株式会社 伊藤要二氏に最優秀論文賞、アベンティス ファーマ株式会社 西山智氏に優秀論文賞が授与されました。発表論文等の各賞受賞者については、添付の資料をご参照ください。
今回、最優秀論文賞を受賞した伊藤要二氏は、「このテクニックは業務上必要に迫られて考えついたものです。数年前に、ロジスティックモデルでスコア信頼区間を計算しなければならないことになり、その時にマクロの再帰呼び出しによる反復計算の方法を思いつきました。その後いろいろな場面でこのテクニックを用いてきました。統計に限らず、いろいろな分野のSASユーザーにこのテクニックを利用してもらえれば嬉しいです」と述べています。
同最優秀論文賞受賞論文について、審査委員長を務め、日本SASユーザー会代表世話人である東京大学医学部の大橋靖雄教授は、「PASCALなどのプログラム言語には、サブルーチン再帰呼び出しという機能があります。これは自分自身を『入れ子』のように呼び出すことによって反復計算を簡単に記述する機能です。データ処理言語としてのSASには、この再帰呼び出しの機能は本来備わっていません。受賞論文は、CALL EXECUTEをマクロの中で実行させることにより、再帰呼び出しを実行させるテクニックを紹介・解説したもので、応用の範囲は広く、本論文の価値は非常に高いと言えます。反復計算を必要とする統計家にも必須の知識になるのではないでしょうか」と語っています。
優秀論文賞を受賞した西山智氏は、次のように述べています。「区間打ち切り生存時間データに対して、通常の解析法の適用は妥当でないことが知られており、適切な解析法とそのプログラミング法も紹介されています。しかし、比例ハザードモデルのパラメータ推定に関しては活発に研究が行なわれている最中でありプログラムは紹介されていません。これは理論的に難しい部分もあり、我々ユーザーにはマクロプログラムが不可欠と考え、発表させて頂くことに致しました。」
SUGI-J 2003の年次総会チェアマンである成蹊大学工学部の岩崎学教授は、同研究発表会について、次のように述べています。「今回も質の高い論文が数多く寄せられました。これまで主流の医薬関係はもとより、金融、マーケティング、システムそして教育と、分野的にも広がりを見せています。今年の特徴は、東京理科大学などに開設された社会人大学院の大学院生の論文が増えたことです。データ分析の手法は、SASのような優れたソフトウェアの進展により誰でもが使える環境が整ってきました。しかし、手法を『使いこなす』ためには基礎的な知識と自らの経験に加え、最新の情報へのアクセスが欠かせません。大学院で学ぶことも選択肢の一つですが、SUGI-Jのような大会に参加し、同業あるいは異業種他社の動向を知るだけでなく、次はみなさんが情報を発信できるようになって欲しいと思います。」
SUGI-Jは、SASユーザーが業務で培った知識や技術をユーザー間で広く公開する場として、日本SASユーザー会が主催し毎年開催されています。SASは、従来のコアテクノロジーである統計解析の分野での専門性をさらに高める一方で、その技術を元としたビジネス・インテリジェンス・プラットフォームの機能を充実させています。SUGI-Jは、SASのビジネス・インテリジェンス・ソリューションを支える多様な技術の情報交換の場としてユーザーに貢献しています。
SAS Institute Japan株式会社について
SASは、ビジネス・インテリジェンス・ソリューション分野におけるリーディングカンパニーとして、日本国内で現在、1,500社2,300サイトの導入実績を誇ります。大規模データからインテリジェンスを創造するには、Intelligence Value Chainを実現することが不可欠であり、SASはその必要なソリューションを一括提供できる唯一のベンダーです(Intelligence Value Chain:計測可能なROIを導き出し、それに基づいてデータウェアハウス・分析ならびにBIアプリケーション群を統合すること)。バランス・スコアカード、カスタマー・インテリジェンスなどの「業種横断的ソリューション」、またバンキング・インテリジェンス・ソリューションやテレコム・インテリジェンス・ソリューションなどの「業種別ソリューション」を先進企業に数多く提供し、その成功に寄与しています。
27年前に米国で創業、日本においては17年間“The Power to know(知る力)”を顧客に提供し続けています。SASブランドの一層の日本市場への定着とBIソリューション・ビジネスの拡大策の一環として、2003年2月から、社名を「SAS Institute Japan株式会社」に変更しました。(本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide 約8,700名、/ 日本法人設立:1985年10月、社員数約180名、東京本社、大阪支店を拠点に事業展開)。同社に関するさらに詳しい情報は、同社ホームページ(http://www.sas.com/japan/)より入手可能です。
* SASおよびその他の製品は米国およびその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
▼本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
SAS Institute Japan株式会社
広報担当:清水英恵、平尾正裕
TEL: 03-3533-3780
FAX: 03-3533-1613
E-mail:press@jpn.sas.com
http://www.sas.com/japan/
≪添付資料≫
「第22回 日本SASユーザー会総会および研究発表会(SUGI-J 2003)」受賞者一覧
| 賞区分 |
受賞者(共同執筆者)ならびに受賞論文名 |
| 最優秀論文賞 |
アストラゼネカ株式会社 伊藤要二氏
「CALL EXECUTEを用いたマクロの再帰呼び出しと統計計算への応用」
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| 優秀論文賞 |
アベンティス ファーマ株式会社/東京理科大学 西山智氏
東京大学大学院 吉村健一氏
「区間打ち切り生存時間データのセミパラメトリックな解析法のSASプログラムの紹介 − ギブス・サンプラーを利用した周辺尤度アプローチ −」
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| 奨励賞 |
株式会社金融工学研究所/東京工業大学大学院 坂巻英一氏
「非補償型ロジットモデルを用いた企業倒産確率の予測モデル − NLP Procedure による非補償型ロジットモデルに対するパラメータ推定 −」
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| 学生論文賞 |
| ■ 口頭部門 |
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東京大学大学院 中牧子氏
東京大学 大橋靖雄氏
「再発事象に対するモデルを用いた解析方法の検討」
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| ■ ポスター部門 |
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東京理科大学大学院 松岡伸篤氏、浜田知久馬氏
「メタ・アナリシスにおける公表バイアスの評価 trim-and-fill法のSASマクロの作成」
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| ポスター賞 |
| ■ 一般部門 |
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株式会社三菱総合研究所 義澤宣明氏、船曳淳氏
東京大学大学院 小山博史氏
「患者参加型医療情報交換システムのニーズ調査」
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| ■ グラフィック部門 |
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神戸商科大学 岸本容司氏
「SASグラフによる動く万華鏡の作成」
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