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Vodafone Information Systems

顧客と従業員、双方に有益なサービスレベル・レポートを瞬時に提供

Vodafone Information Systems のようなITサービス企業にとって、サービス内容合意書(SLA)は非常に重要な意味をもつ。SLAで合意したレベルのサービスを常に提供していくために、多種多様な情報ソースからの測定データを集約する中央集権的なレポーティング・システムが必要になる。ホストコンピュータ、UNIX、Windows系OSといったようにますます異種混合化が進むIT環境においては、必要な情報に自在にアクセスできる仕組みが不可欠だ。

長年にわたってVodafone Information Systemsでは、IBMのメインフレームを利用した2種類のレポーティング・アプリケーションを組み合わせて使ってきた。これらのアプリケーションに機能的な問題はなかったものの、拡張性が乏しく、同社が求める最新のレポート要件に対応することは困難になっていた。

複数のデータソースから情報を集めて最新のレポートを作成するには、マニュアル作業で大半のデータを抽出しなければならないため、煩雑な作業が必要だった上に、Word やExcelを使ったフォーマットも今や時代遅れの感があった。また、多くの顧客企業はユーザーによるメインフレームへの直接アクセスを止め、クライアントPCでの端末用ソフトウェア使用に移行していたが、当時のVodafone Information Systemsでは、こうした顧客要件に十分に対応することができなかった。このような理由から同社は、プラットフォームに依存しない新しい形のレポーティング・システムを導入することを決めたのだった。

シングルポイントでの管理
SASを利用するようになって、Vodafone Information Systemsの従業員たちは、マウスを何度かクリックするだけで幅広いデータソースから必要なデータを抽出し、短時間で高度なレポートを作成することができるようになった。SASが新システムの中核を担うことで、IT部門のシステム管理者はすべてのITプロセスを一箇所で集中的に管理することができる。

HP OpenViewやARS Remedy、IBM Tivoliといった各種データソースの測定データも、SAS IT Management Adapter for SAPを介して収集されるSAP R/3のCCMSデータも、すべて自動抽出されてデータウェアハウスに集約される仕組みになっている。また、SASが提供するETLインターフェイスによってデータ・インポートのプロセスもシンプルかつ効率的に実行されていく。現在、同社のデータウェアハウスに格納されているデータの容量は10ギガバイトにも満たないという。

また新システムは、これまでとはまったく違う新しい情報提示の方法を提供することになった。同社従業員だけでなく、顧客もVodafone Information Systemsがもつイントラネットを経由するか、Webブラウザを使用すれば、いつでも、どこからでもレポートにアクセスすることができるようになった。SASソリューションは、Vodafone Information Systemsが開発したレポーティング・システム「V.E.C.T.O.R.」と連携しているので、顧客も従業員も、自ら必要とする関連情報だけを閲覧できるという仕組みが完成した。

また情報提示のためのファイル形式にはPDFとHTMLが採用されているので、同社のCI(企業イメージ)ガイドラインに沿った標準の表示形式で、すべてのレポート表示が行われる。さらに顧客側でレポートに必要とする情報の詳細レベルを選択することができるので、本当に業務に必要な情報だけを取り出すことができる。アーカイブのプロセスもシンプルで、長期間にわたる経過も手間をかけずに追跡可能となった。

利点:
Vodafone Information Systems では、SASソリューションによる次のような導入効果が見られた。

  • 多種多様な情報ソースから測定データを自動インポートし、最新のレポートを自動生成
  • イントラネットやWebブラウザ経由で、いつでも、どこからでも各種レポートに自由なアクセスを実現
  • CIガイドラインに沿った標準レイアウトによる情報提供
  • レポートの詳細レベルの動的設定が可能に
  • トレンドレポートの動的作成
  • パーミッション・ベースのデータアクセス
  • シンプルなアーカイブ・プロセス
  • SSL暗号化とSecureITの認証システムを利用し、インターネットを介したアクセスのセキュリティを確保
  • 関係者の技術的判断やビジネス上の意思決定をサポートするための必要情報の提供を実現

プロジェクト:
Vodafone Information Systemsは、当初からレポーティング・システムの開発および導入に関してアウトソーシングを利用することを視野に入れており、外部パートナーが提供するソリューションやサービス、スキルを活用していくという戦略を立てていた。その理由は、社内には十分なリソースがなく、自力でのシステム開発は無理だと判断したからだった。

SASの採用は、さまざまな理由によって迅速に進められたが、特に決め手となったのは、SASを使えば必要とされるデータウェアハウスの構成と集約レベルを実現することができ、新たな開発は不要であるということだった。また、Vodafone Information Systemsの関連部署で働く専門スタッフは既に何年もSASの製品を利用しており、過去にレポーティング・ツールとして使われていた実績もプラスに作用した。

その他、同社がSASを選択した理由の1つに、市場に出回っている他社製品はユーザー数によってライセンス料金を決めていたことが挙げられる。Vodafone Information Systemsは顧客にもレポートへのアクセスを許可する予定だったので、ユーザー数が急激に伸びる可能性があり、こうしたライセンス料金体系は同社にとって現実的とはいえなかったのだ。一方SASの料金体系は、同社のニーズや利用量に相応しいものだった。加えてSASは、同社が求める十分なサポートを提供することができたことも大きな要因となった。

データウェアハウスとETL機能の開発はスムーズに完了した。現在、Vodafone Information Systemsでは、既に50名以上の従業員がこの新しいレポーティング・システムを活用しており、顧客企業についても、間もなく最初の1社がインターネットを介してアクセスを開始する予定だ。また、SSL暗号化とSecureITの認証システムによって、安全性の高いデータ送信が確保されている。今後は、現在の5つあるデータソースを10~12へと増やすことを計画しているという。

<Vodafone Information Systemsについて>
Vodafone Information Systems は、1971年、独携帯電話・機械大手のMannesmann グループのITコンピテンス・センターとして設立され、現在ではVodafoneの子会社として同社の顧客に先進のシステム・ソリューションを提供している。ITソリューションのプランニングからシステム統合まで幅広いサービスを提供する他、自社のコンピューター・センターのソリューション運用も担当する。

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左)プロジェクト・リーダー Stefan Pannen 氏、右)シニア・スペシャリスト Service Reporting氏

Vodafone Information Systems

課題:
多種多様なデータソースから顧客維持や顧客満足、サービスに関連するデータを抽出する
ソリューション:
SASがWebベースの統合型レポーティング・システムを提供

お客様に最善のサービスを提供するため、私たちは、ありとあらゆる測定データを常に監視しています。SASを活用することによって、お客様と私たちの双方に有益なサービスレベル・レポートを瞬時に提供できるようになりました。

Norbert Herting氏

サービスレポーティング担当シニア・スペシャリスト