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ウィーン赤十字社

BSCで良質なサービス提供を目指す

ウィーン赤十字社は救急・救命活動のため、24時間体制で緊急・救急用の車両を配備し、日々活動を行なっている。ウィーン赤十字社が行なっている活動はこうした救急活動だけではない。ウィーン赤十字社は、さまざまな部署が集結しひとつの企業体を形成し、そこに従事する約700人の経験豊富な従業員とほぼ同数のボランティアにより、健康や社会福祉事業など広範囲にわたったサービスをウィーン市民に提供している。一般にはあまり知られていないが、ホームヘルパーや介護・災害時の救護活動と同時に、実際には青年赤十字の活動やトレーニングを通じて、食事の宅配サービス、職場での安全衛生や職業心理学といった活動を積極的に行なっているのである。

こうしたサービスをいつでも利用したいという市民のニーズに応えるため、ウィーン赤十字社は社会保険事業を推進する独自の研究所を設立した。

動機付けとパフォーマンスの最適化

この革新的なNPOの代表を務めるTeicht氏は、SASのバランス・スコアカード(BSC)ソリューションによる組織管理を実現しようとしている。Teicht氏はウィーン赤十字社の組織が複雑化していることに気づき、バランス・スコアカードの導入によりこの複雑さを取り除きたいと考えている。Teicht氏はまた、BSCの導入が職員のモチベーション向上に寄与し、パフォーマンスが継続的に最適化されることに期待しているのだ。ウィーン赤十字社は非営利組織であるために、今までパフォーマンスを評価するための手段は存在しないに等しかったが、非財務指標を組織管理に取り込むことが可能なBSCにより、非営利組織であるウィーン赤十字社もパフォーマンス管理・評価に取り込むことができるのだ。

「ウィーン赤十字社は非営利団体であるため、財務指標と非財務指標の双方を取り入れてパフォーマンス評価を行なう手法が必要不可欠です。BSCを活用することにより、われわれは組織の強化と、パフォーマンスやコストの透明性を更に追求していきたいと考えています」(Teicht)。

SASを選択した理由

1年以上前から、ウィーン赤十字社の経営陣は新しい組織管理ツールの価値を見出していた。BSCとは何か、どのようなベネフィットがあるのか、といった概念を把握した後に、まずExcelを用いてBSCを導入している。しかしExcelベースによるBSC導入から1年後には、それでは不十分であり、長期にわたって活用することは困難であることがわかった。部門ごとにデータの保有形式や収集方法にギャップがあり、データのアップデートに多くの時間を費やしていたのである。そのため、データ照合のためのサブシステムを構築しなければならなかった。

その結果、必要とされるすべての機能を満たすことができなかったため、新たなBSCソリューションの導入を検討、SASのBSCソリューションであるSAS® Strategic Performance Managementのほかに3つのソフトウェア3つのツールを比較し、最終的に、SASのソリューションを採用した。SASを採用した理由は次の通りである。

  • 組織独自のニーズに適応し、かつ必要とする機能を提供
  • 金額に見合った価値の提供
  • プラットフォームに依存しないオープンアーキテクチャ環境の提供
  • さまざまな種類の異なるデータソースへのアクセスの実現
  • パフォーマンス評価のためのデータウェアハウス構築が可能
  • SASはウィーンに支店を構えているため、協力体制構築が容易に可能

「SAS Strategic Performance Managemenにより、私たちは新たなコスト削減や販売活動の余地の模索が可能となります。また、各職員がパフォーマンスを重視するビジネス的な視点を身に着けることが出来ます。SAS Strategic Performance Managementを選択した理由は、組織戦略を定着させるという意味で最適なものだったからです」、とTeicht氏は述べている。
ウィーン赤十字社におけるBSCプロジェクトは、非営利組織においても、戦略的なパフォーマンス管理を実現するソリューションに対するニーズが増加していることを明確に示している。

それぞれの部門独自のスコアカードを作成

ウィーン赤十字社の全ての部門はそれぞれにスコアカードを持っており、全組織で約10数枚のスコアカードが存在しており、四半期ごとにさまざまな種類のシステムからデータを収集し、更新している。収集されるデータは主に財務や統計のデータであり(例:スタッフの離職率、事故発生率、顧客/職員満足度調査)、財務データと非財務データの割合は大体4:1となっている。初期段階の現在では、部門マネージャーのみがBSCにアクセスできるが、将来的はイントラネットを介して全従業員がアクセスできるようにする予定だ。
  このプロジェクトはIT及び経理部門が責任者を務めている。「SASとは良い協力体制を築いており、ワークショップを通じたナレッジトランスファーは非常に上手くいっている」と、ウィーン赤十字社のITマネージャーのRainer Tinhofer氏は述べている。

オーストリアの救急機関の先駆者

このプロジェクトによって、ウィーン赤十字社は救急機関における、BSCの先駆者となった。テストが完了し、BSCの自動化が軌道に乗れば、ウィーン赤十字社は今後、BSCを地方の拠点への公開も計画している。さらに、ウィーン赤十字社はデータウェアハウス構築も検討中である。つまり、バランス・スコアカードを導入後、データウェアハウスを構築するという非常に珍しいトップダウンのアプローチをSAS Strategic Performance Managementにより実現しようとしているのである。

Vienna Red Cross
Vienna Red Cross
課題:
複雑化のすすむ機関を能率よく組織管理
ソリューション:
パフォーマンスを重視した戦略を維持しつつ、コスト節減や販売活動の機会を識別
「SAS Strategic Performance Managementを選択した理由は、組織戦略を定着させるという意味でさいてきなものだったからです。」
- Dr. Gustav Teicht 氏, President

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