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Customers | Volkswagen Financial Services透明性と再利用性を確保した、信用リスク管理のためのスコアリングモデルを構築独ブラウンシュワイクに本社をもつVolkswagen Financial Services AGは、Volkswagen AGの100%子会社だ。同社は世界のVolkswagenグループに対してフィナンシャル・サービスを提供し、自動車ローンをはじめ、自動車保険およびリースを含むサービスを展開している。またヨーロッパにおける最大の自動車関連金融サービス提供企業でもあり、2007年12月31日付けの貸借対照表に掲載された資産総額は520億ユーロ以上(約6.5兆円相当)であった。 Volkswagen Financial Services AGは世界各国に6, 000名を超える従業員を擁し、ドイツ国内だけでも約3,800名を雇用している。またVolkswagen Financial Services AGの100%出資子会社であるVolkswagen Business Services GmbHは、同社に多様な業務サービスとITサービスを提供している。 業務課題 第1の目標はBasel IIが定める要件への対応を図ることで、それには評価手法の改善が必要だった。ここで評価手法の質を改善したことが、結果的に同社の借り換えコストに直接的な影響を与えることになった。借り換えコストはMoody’sやStandard & Poor’sといった格付け会社による評価によって決まってくる。一方、格付け会社は企業のIRBシステムが独連邦金融監督公社(BaFin)に認可されるものかどうか、つまりBasel IIを遵守しているかどうかといったことも評価対象としている。 Volkswagen Financial Servicesの第2の目標は、同社が使用している信用評価手法を開発した金融サービス提供会社への支払コストを削減することだった。Volkswagen Financial Servicesは、こうした目標を実現するため、再利用が可能で有意義な評価手法を開発すると同時に、それらの手法を検証することができる高パフォーマンスのソリューションを探していた。 ソリューション Volkswagen Financial Servicesでは特に、理解しやすく、再構成が可能な評価手法を作ることを重視した。同社のI-SEM管理システム部門のリーダーであるKarl Teille博士は次のように解説した。「BaFinは完全な透明性をもち、しかも管理可能な評価プロセスを構築することを求めています。SASは、こうした厳しい条件を満たし、100%再利用可能で信頼できるデータを当社の社内顧客に提供することを約束してくれました。それ以前はSAP Business Information Warehouse(BW)から手作業でデータを集め、スプレッドシートの形式に整えなければならないといった状況だったのです。」 また同社でSAS Credit ScoringソリューションをITの立場から管理していく責任者を務めると同時に、IRBシステムのパラメータ推定および検証を担当したOlaf Musch氏は次のように付け加えた。「現在では、SASのおかげで効率的なデータ提供が可能となりましたし、何よりも信頼できる再利用可能なデータが確実に手に入るようになりました。」 必要なデータはSAPのBWから取り出す。Musch 氏が「両社間のインターフェイスは素晴らしい」と語るように、SAS Credit ScoringはSAPシステムにスムーズにアクセスでき、さらにSAPシステム内のデータ品質向上にも一役買っている。このように、評価モデルの開発以外の領域でもSASは、SAP BWをデータソースとすることやSAP BWのデータ一貫性に関する疑問などの解決に役立っている。これを実現する過程においては、ERPスペシャリストが使用する複雑なデータ構造をSAS Data Surveyor for SAPによってエンコードし、必要な透明性を確保している。 ソフトウェアの選別評価が行われた時点で、SASプラットフォームが提供する数学的機能は強く印象に残ったという。「現在SASが提供している分析向け計算機能の品質を、仮に他のシステムで実現しようと思ったなら、われわれは相当な社内調整作業をこなさなければならなかったはずです」とMusch氏は振り返る。 現在では、SASを使ったモデルが月に約4万5,000件のローン申し込みを評価している。またリスク担当マネージャーは、このソリューションを使って毎月160万件にも上る既存契約の見直しを行う。こうしたパフォーマンス評価機能によって、SASソリューションは業務プロセスの中に直接統合され、大幅な業務効率化をもたらした。 今のところ各金融機関は、要求に沿った履歴データを収集している段階で、BaFinが発行するIRB認定証を入手できていない。BaFinによる審査は2009年に予定されている。これが実行されれば、新たな評価モデリング・ソリューションを導入した効果が、ユーロやセントといった形で具体的に見えてくることだろう。Musch氏は「格付け会社はBaFinの認定証を評価の一部として採用しています。ここでよい評価を得ることは借り換えコストの削減にもつながります」と説明している。 リスク・モデリング作業を業者に外注する必要がなくなったので、Volkswagen Financial Servicesは経費節減という導入効果を既に手にしている。今では年1回のモデル評価の際だけ、外部のエキスパートの支援を受けるだけとなっており、そうした業者でもSASソリューションが使われている。さらにSASシステムはメンテナンス管理が非常に簡単で、管理コストの削減にも貢献している。 利点 ・信用リスク分析のための社内評価モデリング開発において安定性と確実性の高いBasel IIコンプライアンスを実現する プロジェクト 2006年の初めには導入が開始され、Volkswagen Business ServicesはSASのパートナーであるDeloitteから導入サポートを受けた。「われわれは小さく初めて、徐々に育てていくアプローチをとることにしました。そうすればライン部門のユーザーもモデリング・システムを早い段階で業務に利用し、慣れ親しむことができると考えたからです。こうしたアプローチは、新たなソリューションがうまく受け入れられるかどうかに大きく影響することが証明されています」とMusch氏は指摘する。リテール部門ですべてのシステムが稼動し大々的にリリースされたのは2007年3月だった。その後2008年には全社での運用が始まった。 Copyright © SAS Institute Inc. All Rights Reserved. |
Olaf Musch氏 Volkswagen Financial Services課題:
再利用可能で効果的な評価モデルを開発することができる高パフォーマンスのソリューションを探す ソリューション:
SAS Credit Scoring、SAS Data Surveyor for SAP 利点:
Basel II対応と安定性および監査証跡を備えたコスト効率のよいモデリングプロセスを実現する “BaFinは評価プロセスに完全な透明性と管理能力を求めています。SAS Credit Scoringは、その実現を約束してくれました。” Karl Teille博士 VW FS AGグループVolkswagen Business Services I-SEM管理システム部門リーダー |