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綜合警備保障株式会社業界屈指の稼働率99.9%を誇るコンビニATMの現金管理業務を支える SAS® Demand-Driven Forecasting
「分析のエキスパートでなければ実現不能」と言われた、高い予測精度を実現 綜合警備保障株式会社(以下、ALSOK)は、機械警備、常駐警備、警備輸送の3つの事業を柱にビジネスを展開し、社会の安全確保に貢献する警備業界のリーディング・カンパニーである。急速に拡大中の金融機関向け警備輸送事業の中でも、コンビニエンスストア(以下コンビニ)ATMにおける現金の装填や回収、現金運用計画や運行計画の立案、障害発生時の対応などがコア事業の1つになっている。同社は、この事業の需要予測にSAS Demand-Driven Forecastingを採用。1台毎に需要がまちまちな1万4,000台のATMそれぞれの1万円札、千円札の需要を高い精度で予測し、最小の現金在庫で欠品を最小限に抑えるATM運用を実現している。
NEEDS ALSOKのATM業務室は、ATM事業最大手の銀行からATM業務のアウトソースを請け負っている。この業務では、クライアントとなる銀行から受託した現金を全国に40カ所ある同社の現金センターに輸送。現金をカセットに装填し、最適なタイミングで全国に設置された約1万4,000台のATM内の現金カセットと交換する。ここでは、ATMの運用に必要な資金量を算出する資金運用計画と、現金の装填や回収を効率的に行う現金輸送車の運行計画を迅速かつ正確に立案することが極めて重要なポイントになる。 これまで同社では、現金センターの資金計画担当者が、過去の実績データをベースに手作業でこれらの計画を立案してきた。この計画にもとづいたATMの運用では、24時間×365日で稼働する約1万4,000台のうち現金切れで停止するATMは1日あたりわずか1~2台。クライアントからは、非常に高い稼働率が求められている。これに対しALSOKでは、1日あたりの平均停止時間が約34分で、99.9%の稼働実績を誇っている。それは、ALSOKと銀行が正確な情報をやり取りし、適切な現金供給計画を立てているからなのだ。 近年になって、クライアントは、全国展開するコンビニやスーパーマーケットだけでなく、空港、駅、病院、ホテルなど、ATMの設置範囲を拡大している。ATM業務室長 竹内 崇氏は、「ATMは設置場所によって、週末に出金が増えるもの、月末に入金が増えるもの、1万円札の引き落としが多いものなど、それぞれに性格があります。また、日々の売上金を店舗のATMで入金するコンビニにおいては、各店舗の売上入金予測を行う必要があり、ATMの特性や立地条件を含めた複合的な要素を考慮しながら、お札の種類毎に必要資金量予測を行うことが必要です。コンビニでは現金も商材のひとつ。欠品は許されません」と語る。 ATM業務室 課長代理 森 克好氏は、「ゼロ金利政策の解除で日本銀行や指定銀行からの調達資金には必ず金利がかかるようになりました。現金切れによってATMを止めないことを前提として、借り入れによる運用資金を最小限に保ちながら、ATMをうまく運用できるシステムの導入が不可欠でした」と話している。
CHALLENGE 当初は、ATM毎の資金量を積算することで必要資金量を算出する「ボトムアップ方式」でATMの必要資金量計算を行おうとした。ところがこの方法では、ATMの安定稼働を前提とした資金量予測の的中率を75%以上に引き上げられなかった。竹内氏は、「予測が外れる確率の25%を金額に換算すると、1日につき100億円から200億円のズレが生じます。これでは実用レベルに耐えられません」と語る。 ALSOKは2008年4月、ATMの運用業務を効率化するためのシステムと、実現可能な手法を導入する検討を始めた。そして、約100項目の評価ポイントで4つの製品を比較・検討。結果、システムのパフォーマンスや柔軟性、特定のハードウェアやOSに依存しない汎用性を評価して、同年9月にSAS Demand-Driven Forecasting の導入を決めた。「現場の課題やニーズを正確につかみ、実際のATM運用業務に沿った形で提案いただいた唯一のベンダーだったことも大きな理由でした」(竹内氏)システムの構築にあたっては、計画担当者のスキルやノウハウ、過去の実績データなどをSAS Demand-Driven Forecastingに格納。資金量計算では、約40カ所の現金センターが管轄するエリア毎に必要資金量を算出し、その中から半自動的にATM毎に資金を割り振る「トップダウン方式」を適用した。竹内氏は、「この方法により資金量予測の的中率は約95%に向上しました。外れた5%については、計画担当者が最適な処理を行うことで100%に近づけています」と話す。 また、ATM内にある資金量のデータは、0時、6時、15時の1日3回、バッチで各現金センターに配信される。これにより、現金切れによるATMのサービス停止リスクを極小化する。イレギュラー・ケースには、別システムで、ATMの残高が少なくなるとリアルタイムに現金センターが警告を受ける仕組みで対応する。システムは、2009年4月に本格稼働を果たした。森氏は、「ATMの最適な資金量を算出するためにシステムを利用することに対して、優秀な計画担当者の予測精度のレベルを維持するのは不可能との声がありました。しかしながら現在は、SAS Demand-Driven Forecasting で限りなく高精度な計画を立案できており、計画担当者の業務が大幅に効率化しました」と話している。
BENEFIT 現在ALSOKは、SASの優れた予測機能を活用し、高精度な資金運用計画と運行計画を立案している。SASを導入して高精度な計画を立案できるようになり、計画担当者の業務負担が大幅に削減できた。市場環境の急速な変化などで予測結果と実績が乖離した場合にも、過去の実績データを解析することで原因を追及し、ある市場環境の変化がATMの必要資金量の算出に慢性的な変化を及ぼす要素であれば、自動的に予測モデルを切り替えることが可能だ。森氏は、「20 08年にコンビニ売上高が増加し、ATMの資金の動きに変化がみられた事象では、その原因がtaspo(タスポ)の導入と見抜くのに3カ月以上の時間がかかりました。しかし今回 SAS Demand-Driven Forecasting を導入し、人間には見抜けない市場環境の変化やリスクを捉えられるようになりました。危機を未然に回避するため初動対応時間を短縮し、適切なリスク管理を実現できたことは大きなメリットです」と語る。 また、SASのレポーティング機能によって、必要資金量の推移の監視、計画と実施の乖離の調整、乖離原因の分析が可能となった。同時に、従来手間のかかっていた業務管理のための帳票類作成も容易になり、効率化が図られた。データ入力フォーマットは、クライアントの報告書フォーマットに合わせて作成。CSV形式で出力したレポートを介し、さらに電子承認機能を用いることで、銀行とATM業務室、現金センターの三者間のスムーズな情報共有を実現しており、業務スピードがアップした。 「SAS Demand-Driven Forecasting を活用し、必要資金量予測から、部門間情報共有、実績データ分析、およびレポーティングに至る業務プロセスを包括的に管理しています。ATM事業の中核システムに位置づけており、今やわれわれのビジネスにとって不可欠な存在です。今後は今回のプロジェクトで培ってきたスキルやノウハウを生かし、金融機関に対するアウトソーシング事業をさらに拡大していきたいと考えています」(竹内氏)
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左から、ATM業務室 主任 山崎 俊哉氏 / ATM業務室長 竹内 崇氏 / ATM業務室 課長代理 森 克好氏
綜合警備保障株式会社
課題:
担当者のスキルだけに依存しているATM資金運用計画においてシステムの活用を図り、ATM増加に伴って増す担当者の負担削減と人事異動の際にも計画レベルを落とさない運用を実現したい
ソリューション:
SAS Demand-Driven Forecasting によって全国にある 1 万 4,000 台の ATM に対する資金運用計画を最適化
利点:
高レベルに安定していた現金供給のレベルを落とすことなく、担当者の負担が削減された “ SAS Demand-Driven Forecasting を ATM 事業の中核システムに位置づけており、今やわれわれのビジネスにとって不可欠な存在です。今後は今回のプロジェクトで培ってきたスキルやノウハウを生かし、金融機関に対するアウトソーシング事業をさらに拡大していきたいと考えています。 ” 竹内 崇氏 ATM業務室長 関連情報: |