データを視覚化し、ビジネスに活用

―債権回収ビジネスから負担を取り除く挑戦とは―

執筆:Waynette Tubbs, the Editor of the Risk Management Knowledge Exchange

多大なリスクを伴う債権回収は、決して民間企業が手掛けるビジネスとして人気があるとは言えない。しかし、民間債権回収企業「DirectPay」に勤務するColin Nugteren氏は、このビジネスからできる限り負担を取り除く挑戦を続けている。同氏は、業務を統括する立場から、顧客の支払い行動が蓄積されたデータを、債券回収プロセスの効率化に生かすことの可能性に気づいていた。現在、同氏はデータを理解し、洞察を引き出す過程に、「SAS® Visual Analytics(以下、VA)」を活用している。
DirectPayに同氏を訪ね、彼が行っているデータ視覚化作業について聞いた。

VA導入以前、御社はどのような課題を抱えていましたか。

私たちはかつて、顧客が支払いの際にとった行動を蓄積した膨大な履歴データを抱え、それらを有効活用できずにいました。以前導入していたデータウェアハウスには、IT部門からしかアクセスできず、何か情報を引き出したい場合は常に彼らを通さなくてはなりませんでした。

このことが大きな負担になったため、私たちは企業内で、特に管理職やチームリーダーの間で、より円滑に情報を共有できる仕組みが必要だと考えたのです。私たちが求めたのは、だれもが共通のページを閲覧し、常に最新のデータを意思決定に活用できる環境でした。

社員が容易にデータにアクセスし、レビューできるシステムを持つことは、業務に決定的な影響を与えます。組織には、質の高い情報を得て、それらを優れたビジネスモデルや意思決定に生かすために、常にデータの改善やアップデートを行うことが必要です。このプロセスをより良い方向へと改善する作業は、売上や利益の向上につながりますから、私たちのビジネスに不可欠なのです。

システムの刷新はどのように行われたのですか。

さまざまな選択肢を検討していましたが、SASのカンファレンスでデモを見たのをきっかけに、SAS Visual Analyticsの導入を決めました。私たちは、迅速かつデータへの容易なアクセスや活用を実現するシステムを必要としていて、このソフトウェアは私たちの求めるあらゆる要素を満たしていました。その場で導入を決め、企業の全部門への展開を開始しました。

SAS Visual Analyticsに対して、どのような効果を期待していますか。

導入以前、私たちは「データ全体を読み込み、その全体像をつかむ」という作業ができていませんでした。もしそれを実行できれば、興味深い知見が得られると考えていたのです。この作業はとりわけ、債権回収が最も困難と見られるケースを検討する際に重要な役割を果たします。

新たな知見を得られれば、それがどのようなものであれ、回収業務に大きな影響をもたらす可能性があるのです。というのも、困難なケースこそ、回収できた場合に最大の利益を生むためです。最終的には、こうした作業がコミュニティ全体に、より緊密なコミュニケーションを生むことを望んでいます。

債権を回収するためには、債務者を正確に追跡するため、「どの債務者」と「いつ連絡が取れた」のかを把握しなくてはなりません。VAを導入したことで、ビジネスの土台であり、かつ日々変化する情報へのアクセスが格段に容易になりました。VAは、私たちのベストプラクティスの更新や日々の業務運営に、重要な役割を果たしています。

モバイル向けレポートは、それらの目標に対してどのように貢献していますか。

モバイル向けレポート機能は、私たちの業務にとって極めて重要です。なぜならこの機能により、24時間365日、情報へのアクセスが可能になるからです。中でも、顧客との対話を中心的に担当している営業部門や、顧客対応部門の社員は大いにその恩恵を受けています。

顧客の前でiPadの画面にデータを表示し、顧客の質問にその場で答えるような対人の情報交換が、私たちのビジネスのカギを握っています。導入以前は、具体的な数字や情報の解明などが必要になった場合、IT部門に対して情報へのアクセスを依頼しなければなりませんでした。それが解消されたことは、とりわけ私たちと顧客との関係構築や関係維持の面で、大きな改善点です。

顧客との関係が、御社のビジネスにとって重要な位置を占めている理由は何でしょう。

それぞれの顧客の全体像をつかんでおけば、債務回収の際に案件に合わせて最適な判断を下すことができ、業務の負担軽減やリスク管理に役立ちます。これは明快な事実です。顧客との関係性が私たちのビジネスに最も重要である理由は、それが競合他社よりも優れたリスク管理につながり、ひいては利益の増加や企業全体の成長を実現するからです。


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