Maytag Appliances

SASの品質保証ソリューションで、多大なメリットを獲得

洗濯機から乾燥機、食器洗い機、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、自動販売機まで。家庭用・業務用電化製品のトップメーカーであるMaytag社Appliances事業部の製品は、世代を追うごとに確実に品質が高まっている。長年にわたって築き上げてきたこの評判をさらに上回っていくために、同社では、SASのエンタープライズレベルの品質保証ソリューションを導入した。これにより、同事業部は、以下のようなメリットを獲得している。

  • 主な製品を90日以内にリリース
  • 統計解析により、発生しつつある問題点を自動的に検知
  • 品質保証の報告サイクルを30日以上も短縮
  • オンライン化により、1,200件の報告書類を節減
  • エンジニアリング/製造/品質管理/顧客サービス/経営管理など、部門を超えた品質保証プロセスを実現
  • 統計解析やオンラインアクセス、使い易いレポーティング機能、強力かつインタラクティブなグラフ機能、優れたテクニカルサポート体制などにより、プロジェクト要件の90%以上をひとつのソリューションに統合


意思決定にスピードとインテリジェンスを提供

最高品質を追い求め、製品の改良を加えていくには、その製品に対して消費者がどのような体験を持ったかを知る必要がある。そのため、Maytag社 Appliances事業部では、購入顧客の生の声を、収集・分析してきた。SASを導入する以前、同社ではこうした紙ベースの報告書が毎月、1,200件以上も作成されていた。しかし、月間報告書にまとめて、各製造所に配布するスタッフはわずか数人。しかも、他の業務に忙殺されていたため、ひとつの報告書の作成に数日から数週間もかかっていたのである。

そこで、スピードとインテリジェンスを兼ね備えた品質保証ソリューションが求められていたのだ。潜在的な問題の発見を自動的に支援してくれる。そして、月単位ではなく、分単位での情報更新を可能にし、データ階層を深く掘り下げていける仕組み。こうしたニーズに応えられるのは、SASのソリューションのみだったのである。

「現在、ひとつのグラフから個々の顧客経験へとドリルダウンできるため、顧客の臨んでいたことを正確に把握できています。また、改善すべきことは何なのかということを、情報を見ながらリアルタイムに模索することができます。これにより、品質課題に対して、かつてないほど素早く、プロアクティブに取り組むことが可能となりました」(Mike Duffus氏, Senior Quality Improvement Specialist)。

オンライン化で、無駄な資源・時間・コストを削減

オンラインによるダイナミックなトレンド分析とレポーティングシステムの世界が広がったことで、レポートの短サイクル化および資源・時間・コストの大幅削減に成功した。かつて、30日近くかかっていた報告書作成が、即座に仕上げられるようになり、また、その報告書の数を月1,200件も減らすことができたのである。

「これまでは、エンドユーザーが捜し求めていた情報が、そうした紙ベースの報告書の中に埋もれたままになっていたかもしれません。そして、一つ下の階層の報告書を探し出すだけでも、何日もの作業を要していました。オンライン化によるペーパーレス化はいうまでもなく、SASで削減できた時間とコストは、本当にはかりしれません」(Rob Carpenter氏, Programmer Analyst)。

今、同事業部では、データ探しの時代は終わり、より付加価値の高い仕事に集中できるようになっている。また、ITグループはもちろん、製造、品質管理、顧客サービス、経営管理など、あらゆる部門が、SASのインテリジェンス活用に関心を持ちはじめている。

「各部門のリーダーたちは毎日更新されるデータのおかげで、より広い視野を持つようになりました。SASは、私たちが品質改善に取り組むための、最適な環境を与えてくれたのです」(Linda Coffey氏, Manager of Information Development)。


Maytag Appliances
Linda Coffey 氏 Manager of information development, Maytag Appliances

課題

スピードとインテリジェンスを兼ね備えた品質保証ソリューションによるデータ分析とレポーティング

ソリューション

SAS Warranty Analysis により業務を効率化、部門を超えた品質保証プロセスを実現