Landbouwkrediet

より堅実なリスク管理でビジネスチャンスを拡大 SAS®導入で、Basel IIコンプライアンスを早期実現

Landbouwkredietは Basel II (バーゼルII)へのコンプライアンス(法規制対応)を最初に確立した銀行の1つだ。法令遵守に対する銀行監督機関からの圧力の高まりを背景として、Landbouwkredietは、より堅実なリスク管理を目指してプロジェクトを開始した。SASの協力を得た同行は、9ヶ月という短期間で洗練されたレポートをスピーディに生み出すレポーティング・ソリューションの導入を果たした。さらにこのシステムは、必要な資本準備金の額やリスク計算においてもより正確な数字を弾き出し、確かな銀行経営をサポートしている。 レポーティング&管理担当ディレクターを務めるPhilippe Eulaerts氏とリスク・マネージャーのJoris De Backer氏は、SASは完璧なソリューションを提供してくれたと話す。

Credit AgricoleグループのメンバーであるLandbouwkredietは、創立70年を迎えるベルギーの銀行で、その起源は農業と深く関係している。しかし、リテール・バンキングや営利事業分野が成長し、今では農業金融とほぼ同等の規模に迫っている。国際財務報告基準(IFRS)によれば、2006年の同行の成長率は49%を記録し、純利益は5,200万ユーロ(約62億円)に達した。また近年、Europabank とKeytrade Bankも買収している。2007年には保険を販売する銀行として正式に認められ、同行は市場における独自のポジションをさらに強固なものとした。現在では、従業員数1,700名、280支店、43万人の顧客を擁している。


SASのおかげで、たった9ヶ月で完全にBasel IIへのコンプライアンスを果たすことができました。今後は、この改革をさらに進め、必要となる資本準備金の計算を、もちろんSASを利用して、より正確に行えるようにしていきたいと考えています。

Joris De Backer氏
Landbouwkredietリスク・マネージャー

すべての要件をサポートするソリューション

主要金融機関である Landbouwkredietは、当然ながらバーゼル銀行監督委員会が定める新しい法規制への対応を迫られていた。通称 Basel IIと呼ばれているこの新規制が最初に公示されたのは2004年のことだった。Basel IIは、銀行に対して、リスクに直面した場合でも業務を維持できるよう必要な自己資金を精緻に計算し、蓄えておくことを義務付けている。銀行は、想定されるリスクや資本準備金について明確に記したレポートを作成し金融市場に公開しなければならない。

このBasel IIが重大なきっかけとなって、Landbouwkredietはリスク計算とレポーティングの方法を改めることにした。De Backer氏は、「第1段階では、できるだけ早急にBasel IIへのコンプライアンス要件を満たすことを目標としました」と言い、「第2段階では、計算手法の見直しを行いました。両方の段階を完全にサポートできるソリューションは、SASだけでした」と話す。

Basel IIへのコンプライアンスを9ヶ月で達成

2007年10月、最初の関門は無事通過することができた。Landbouwkredietは、たった9ヶ月でSASの信用リスクツールを導入し、すぐにBasel IIに準拠した計算と報告書作成の要件をクリアしたのだ。これによって同行は、ベルギー国内で最も早くBasel IIへのコンプライアンスを達成した銀行の20%に名を連ねることになった。この快挙を達成できたのは、SASが必要なツールのすべてと、その導入に必要な適切な人員の両方を提供したからに他ならない。

De Backer氏は、「SASのコンサルタントは、同様のプロジェクトで多くの経験を積んでいました。このことは、特にBasel II が定める財務リスクや資本準備金に関するレポート(COREP:Common Solvency Ratio Reporting)を開発する際に大きな後押しとなりました。社内組織に完全に沿った形で、COREPが定めるレポート要件をソースシステム毎に次々と反映させていき、次に、銀行全体のGL(総勘定元帳)と一致するよう調整しました。大部分の銀行にとって、この工程が最も難しいのですが、私たちはたった1日でこの工程を終えてしまったのです。このことだけでも十分にSASのレポーティング機能の素晴しさとSASのコンサルタントがもつ優れた業務知識を証明することになると思います」と語った。

成功を裏付けたプロジェクト・アプローチ

SASのプロジェクト・アプローチもまた成功を支えたもう1つの要因となった。Eulaerts氏は、すべての銀行業務が最初から漏れなく確実にカバーされることを強く要望していた。後になって頭を抱えるような失敗を発見したくなかったからだ。そこでプロジェクトチームは、当初36の投資対効果検討書を作成することに集中し、Landbouwkredietのシステム担当者とSASのコンサルタントのために正確な仕様書を用意することになった。

「これは非常に重要な作業でした」と Eulaerts氏は当時を振り返り、「Landbouwkredietの経営層は、この文書ですべての業務が完全にカバーされているかを確認しました。一方、SASのコンサルタントはデータの適正なアップロードと Basel IIの基準に準拠した計算を行うことを請け負いました。これは、最高の組み合わせでした。必要な情報がどこにあるかを私たちが指示し、SASが次々と処理してくれたのです。安定してプロジェクトが進み、こんなに速く効果が現れたことに大いに満足しています。正直なところ、非常に驚いてもいます」と話す。

詳細な洞察とリスクによる影響

Basel IIがプロジェクト開始のきっかけになったことは事実だが、より確かなリスク管理を行うことが本来の目的である。SASのレポーティング機能のおかげで、同行は何がどこまで完了したかについても明確に把握することができた。「SASのレポーティングツールを使えば、私にも簡単にレポートを作ることができましたので、それをマネジメントへの報告用に使っていました」とDe Backer氏は言う。「どのツールも使い勝手がよく、いろいろなことに活用できます。自作のレポートを見れば即座にリスクの影響が確認できます。こうした情報があれば、より深い洞察が可能になりますし、業務の弱点や最善の解決策を見つけるためにもよい材料になります。」

Basel IIは、銀行にリスク予測を強化する絶好の機会を与えたともいえる。DeBacker氏も、必要な資本準備金の計算をより厳密に行うことによって、余剰資金を取引に回せるケースが多く、新しいビジネスへの投資チャンスが広がったと指摘する。実際 Basel IIは、当該監督機関が有効性を認めた場合には、銀行が独自の計算方法を用いることを認めている。これは内部格付手法(IRB)と呼ばれている制度だ。Landbouwkredietも2年以内にIRBへの移行を計画している。SASのツールに内蔵されている分析的なデータマイニング機能を利用すれば対応可能だと見ているのだ。「SASは非常に強力な分析機能をもったツールです。ROC曲線やローレンツ曲線、ジニ係数、論理回帰、決定木解析など、リスクのモデル化に必要なすべてのツールを提供してくれます」とDe Backer氏は説明する。

最近では、事業部門の担当者もSASを使ってリスクのモデル化を行っている。そして、リスク管理部門が同じSASのツールを使ってその正当性検証を行うのだ。Eulaerts氏は大きな自信を覗かせる。「私たちにはトップクラスの従業員とコンサルタント、そしてソフトウェアがあります。成功は間違いありません」と締めくくった。


Landbouwkrediet

課題

Basel IIに準拠し、リスク管理を強化する

ソリューション

SAS Credit Risk Management for Banking

利点

  • スピーディかつ適切な意思決定: SASソリューションはリスクによる影響に関する詳細な洞察を提供するので、マネジメント層はタイムリーで適切な対応が可能となった。
  • 新たなビジネス投資:より厳格なリスク管理を行うことで、余剰資産を新たな取引に回せるようになった。
  • 内部格付手法(IRB)へのスムーズな移行: SASに内蔵された分析機能を利用してリスクをモデル化する。

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