Eli Lilly

新薬提供のスピード化に貢献

米インディアナ州インディアナポリスを本拠地とし、革新的な医薬品を提供しているEli Lilly and Companyでは、患者とその家族のクオリティ・オブ・ライフを向上させることができなければ、製品開発が成功したとは見なされない。自らが設定したこの高い基準を満たすため、同社は30年にわたってSAS製品を活用し、患者の「いのちの尊さにこたえる」ための発見や開発、製品提供に至る、さまざまな業務を行ってきた。

Lillyは、患者の医療ニーズに応えていくため、研究開発に重点を置く、という経営戦略を掲げている。さらに同社では新薬の発見および開発に平均8億~12億ドル(800~1200億円)にも上るコスト、平均10~15年という歳月をかけている。Lillyは、こうした事情を踏まえ、常に全社を挙げて業務の効率化に取り組んでいる。

Global Statistical Sciences部門でシニア・リサーチ・フェローを務めるSteve Ruberg博士は、「SASは私たちが行う臨床分析の大部分を担う中心的な存在であり、意思決定者層は新薬の開発を続行すべきか、あるいは断念すべきかを判断するために、さまざまな段階およびレベルにおいてSASを活用しています。また、FDA(米食品医薬品局)をはじめとする監督機関もSASを使用しているので、私たちのデータや分析は信頼性があります。SASは製薬産業において広く採用されているので、業界標準と考えられているのです」と説明した。



SASは今やLillyの組織に深く組み込まれています。ですからSASなしで業務を進めるといったことは想像できません。

Steve Ruberg博士
Global Statistical Sciences部門 シニア・リサーチ・フェロー

業務フレームワークに組み込まれたSAS製品

30年にわたってSAS製品はLillyの掲げる、次のような業務目標の達成をサポートしている。

  • さまざまな化合物について詳細レベルで科学的・医学的知見を得る
  • より高度な調査研究を計画する
  • 安全面および効率面の両方で、患者にとってより有用な成果を予見できるモデルを構築する
  • 分析プロセスの各段階において、いつ誰が何をしたかを記録し、法規制への遵守を容易にする

Ruberg博士は「SASは統計・分析からデータ統合まで幅広い業務を実行するソリューションとして長く最先端の地位を保ってきました。ですから私たちも、統計的な研究業務の多くにおいてSASを利用しています。SASなしでは、いったいどう業務を進めていったらよいか想像もできません」と語る。

一貫性は節約に匹敵する

Lillyでは、4大陸10都市で360名を超える従業員が統計業務に携わっている。SASは創薬、毒性試験、製剤開発、臨床試験、営業、マーケティング、製造といった幅広い業務を支えているだけでなく、個々の従業員がもつ才能やスキルを補い、それぞれのニーズに合った多彩なツールを提供して、迅速かつ革新的な成果を出すための支援をしている。

Ruberg博士は「SASは全社共通のプラットフォームになっており、一貫性をもって世界各国のチームとパートナー企業の両方をサポートしてくれています。こうしたシステムがあるおかげで、必要に応じて業務を簡単にシェアすることができ、リソースを移動させることも可能となりました。このような柔軟性は時間や手間の節約につながっていますし、薬の開発や監督機関への書類提出義務といった業務を予定どおりに終えるための助けとなっています」と語る。

さらに Ruberg博士は、LillyではSASが業務の効率化や科学的な一貫性および製品品質の確保を支えている、と続けた。「現在はSAS Drug Developmentを新たに導入したばかりの段階で、これから臨床試験のためのデータ統合やデータ分析の効率はさらに向上するものと期待しています。効率の向上が実現すれば、製品ライン全体における生産量もアップするでしょうし、分析担当者もより一層革新的な開発につながる業務に集中することができるでしょう。そして最終的にはSAS Drug Developmentを活用して、ベンダー企業やパートナー企業、可能であれば当社のデータ分析に携わる大学も含めて、連携体制の強化に努めたいと考えています。そうすれば私たちが保有しているデータ資産から最大限の知識を引き出すことができるようになるはずです」と語った。

「SASと私たちの協力関係は今後も発展し、成熟していくでしょう。私たちは、SASを単なる業務効率の向上をもたらす企業と考えているのではなく、彼らの技術革新に懸ける姿勢や長年にわたる実績、安定性、業界における評価にも敬意を払っています。こうした要素がSASと他のソフトウェア企業とを分ける違いなのです」と結んだ。

Eli Lilly
Global Statistical Sciences部門 シニア・リサーチ・フェロー Steve Ruberg博士

課題

医薬品開発のプロセスを高速化し、あらゆる開発段階においてFDA基準を確実に遵守すると同時に、より迅速に患者への新薬提供を実現する。

ソリューション

Lillyは30年にわたってSASを活用し、患者への新薬提供のスピード化を図るとともに、監督機関に対しては医薬品の安全性および効果の証明を行い、製品の使用法に関する説明や病状の理解を深めるとともに営業部門やマーケティング部門の業務をサポートしてきた。

利点

SASを利用することで、科学的な洞察力が増し、監督機関が定める法規規制への遵守を確保しながら、より適切な意思決定が可能となった。

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