事件の早期解決

米デラウェア州警察:容疑者の特定と事件の早期解決にSAS® Memex Platformを活用

刑事ドラマのオープニングで見かける、何者かが高齢者を狙って路上で襲いかかり、強盗を働くシーン。容疑者と車両の特徴以外に確たる証拠はなく、焦りが増していく警察...

しかし、デラウェア州警察の捜査が行き詰まることはなかった。最近発生したこの事件の捜査において、目撃された車両の特徴を同州の警察がSAS Memex Platformに入力したところ、有力な情報が浮上した。強盗事件が発生した地域で以前に交通違反切符を切られた人物が、同じ特徴の車両を所有していたのだ。さらに、その後わずか1回のクリックで、この人物が路上強盗の罪で仮釈放中であることも判明した。この人物の写真を今回の現場付近にある防犯カメラの映像と照合した結果、事件は一挙に解決に向かった。

新米の警察官でも、現場経験30年のベテラン捜査官と同じように組織知を活用できるようになります。

ウィリアム・クロッティー(William Crotty)氏
デラウェア州警察 警部補

「数年前だったら、これほどの事件の早期解決はまず不可能だったでしょう。高齢者を狙う犯罪の場合、捜査が長引けば被害者が亡くなって、捜査をより困難にする可能性も否定できません」と話すのは、デラウェア州警察ウィリアム・クロッティー警部補だ。

デラウェア州警察ではSAS Memex Platformを活用して、交通事故の調査データ、交通違反者に対する召喚状、犯罪事件の捜査書類などのすべての記録を取り込むとともに、州内のすべての法執行機関に対して情報提供を呼びかけている。取り込まれたすべての記録の検索とインデックス化を可能にするこのシステムによって、捜査官はデータの傾向や類似性も視覚的に把握することができる。クロッティー警部補は、これを「警察専用のGoogle」と呼んでいる。過去の捜査で蓄積されたフォレンジック・データベース(銃器の発射痕の鑑定結果や現場に残された指紋など)や州の矯正施設の情報、州全体の犯罪記録、外部から寄せられた秘匿性の高い情報に至るまで、幅広い情報を重ね合わせることができる。また、捜査対象者のニックネームといった細かな情報も含めて、すべての構造化データ/非構造化データを検索できる点も大きなメリットだ。

「SAS Memex Platformを活用することで、すべての構造化、非構造化データから、犯罪に関連する人物、場所、その他の関連する事実の特定につながる情報を総合的に把握することができます」(同警部補)

個人知と組織知の融合

事件の解明においては、過去の記録が大きな役割を果たす。事件を解決に導くのは多くの場合、担当地域、住民、近隣の事情を知り尽くしたベテラン捜査員が蓄積してきた経験である。システムを導入することにより、これらの情報共有が飛躍的に進み、捜査員個人の経験に依存することはなくなる。「新米の警察官でも、現場経験30年のベテラン刑事と同じように組織知を活用できるようになります」と同警部補が語るように、こうした取り組みが州全体の法執行の手続きを大きく改善し、犯罪捜査と容疑者逮捕の迅速化という成果を生み出している。次に紹介する2つ事件は、その代表的な成功例として挙げられるものだ。

強盗団の早期壊滅:ある地域において、3週間以上にもわたって強盗事件が頻発していた。監視カメラの映像からは、犯行に使われた車両の部分的な特徴が浮かび上がったが、データベースで車両を特定したところ、所有者は老人であることが判明し、この人物が犯人だとは考えられなかった。当該車両の登録住所について、警察がSAS Memex Platformに照会したところ、その住所で過去に発生したドメスティック・バイオレンス(DV)に関する報告書が見つかった。報告書には、その住所に老人の孫が住んでいると記録されており、このDV事件で撮影された孫の写真が、監視カメラの映像と一致した。そして、車両の所有者の特定後、事件はわずか10分間で解決に至ったという。これまでであれば、車両の登録住所に関する通報などを手作業で掘り起こすか、所有者以外にその車を乗り回している者がいないかについて、時間をかけて張り込みを続けるしかなかっただろう。

連邦政府の捜査を支援:米連邦政府のアルコール・たばこ・銃器・爆発物の取締当局は5ヶ月間にわたって、ニックネームだけを頼りにある容疑者の所在を特定しようとしていた。同局がデラウェア州警察に協力を求めたところ、1分もしないうちに容疑者が特定された。ニックネーム検索はシステムの機能の一つにすぎないが、捜査官にとっては重要なものだった。「仕事柄、物事に対して非常に疑り深く、慎重な捜査官は、データベースの活用においても、まず自分の知っている情報がそこから得られるかどうかを試します。つまり、よく知られたニックネームで検索して、有益な情報がすぐに見つかれば、そのことがシステムの有用性の裏付けとなるのです」(同警部補)

ユーザー利用の定着と拡大

新たなシステムの本稼働開始から1年のうちに、デラウェア州内のすべての法執行機関は、新たなシステム利用のトレーニングを受けたが、実務への定着は決してスムーズとはいえない状況が続いていた。とはいえ、昔ながらの手法はいずれ行き詰まるものだ。「ある地域の犯罪捜査当局のトップが、強盗の容疑者が逃走中に警官を負傷させた事件を捜査していました。手掛かりとなるのは、車両のナンバーの一部と車種に関する断片的な特徴だけでした。この捜査官は現場経験32年の大ベテランで、腕利きの刑事3名とともに、4時間にわたって犯人を特定するためのあらゆる情報や資料を収集しましたが、思ったような成果が上がりません。ところが、警察官になってまだ半年にも満たない若手担当者がSASを使って調べてみたところ、わずか15分間で容疑者を特定することができたのです。これはまさに、私たちが導入したシステムがもたらした大きな勝利でした」(同警部補)

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課題

  • 情報に素早くアクセスして、事件を迅速に解決

ソリューション

導入効果

  • 容疑者の特定・発見に要する時間の大幅な短縮
  • 人員を最大限に有効活用
  • 治安の改善

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